博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第10回目、「あなたは館長です。そのミュージアムのミッションは何ですか?」 。回答50音順です。博物館・美術館がかけがえのない場となるためのヒントを、たくさん教えてくれます。
・いろいろな人たちにいろいろな世界を伝え、知ってもらうこと。ミュージアムが身近な存在になり、いつでも気楽に来てもらえること。
・学校教育との連携をはかり、広い視野を持った人々の育成の手助けとなる場所とする。
・来てくれた人に入館料を出してまで見に来てよかったと思ってもらうこと。
・芸術・文化・娯楽を提供する楽園。
・子どもからお年寄りまで幅広く楽しんでもらえる博物館。
・自分が興味を持っている事をお客様にも広げたい。
・自分の館が建っている地域の文化や特徴を、民具の収集や文献調査から研究・再現する。
・全ての人に分かりやすい展示をして地域に貢献していく博物館。
・その土地の歴史や技術を人々が忘れないようにすること。
・誰もが利用する地域に密着した博物館を目指す。
・地域の知名度UP。また地元の人の文化財への意識を高める。
・地元に密着した郷土のことや、昔何があったのか、どんな置物、どんな偉人がいたのか…など○○市がどんな所かをいろんな人に知ってもらいたい。
・中世の時代を主体とした文化財を収集・保管・調査・展示を行い、幅広く色々な人々に中世の時代を知ってもらい、または知識を深めてもらう。
・展示しているものに少しでも興味や関心を持ってもらえるようにすること。
・展示は、展示物を傷めることになるが、それでも積極的に展示を行う。
・展示物を大切に扱い、保存・展示し、それらの展示物の良さをより多くの人に見てもらえるようにする。
・動物達の生態を通して驚きや感動を与える。
・動物の生態研究、種の保存。また、動物の生態を利用者に伝える。
・博物館を身近なものにすること。意見を聞いて、反映する。コミュニケーションを大切にする。
・美術品の保護と知識の提供。
・見に来てくれた人が満足して帰れるような、内容の濃いものを展示する。
・来館者から見て、2回目も館に来てもらえるリピーターを作ること。
・来館してもらった人が、美術品または文化財に触れて、少しでも興味を持ってもらうこと。
・来場した人が出口で「来てよかった」と思えるような博物館を作ること。
・リピーターがつく飽きさせない展示。
・歴史的・美術的に価値のある資料が失われないよう保存・修理し、全ての人々に平等に公開すること。
・老若男女全ての人々が来場できるミュージアムにする。
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昨日は9月8日〜10月18日開催の担当特別展「熊野三山の至宝」の準備で熊野入り。いろいろ用事をしながら、隙間の時間で那智山のさらに奥、妙法山阿弥陀寺に立ち寄る。
那智湾をみはるかす山上に立地し、地域では死者がでると骨登りといって納骨を行う地。亡者の一つ鐘という鐘もあり、熊野参詣者はここでゆかりの死者に出会うという。本朝法華験記の奈智山応照法師伝もこの地の伝説で、その火定(身に火をつけて仏に供養する)を行った伝承地が境内にある。
山中他界、法華持経者など、熊野信仰のコアな部分を今に彷彿とさせる場所。画像中の那智湾から、渡海上人ははるか南方の海中にあるという補陀洛山を目指した。これも一種の捨身行であった。
しかし、往復8時間の車移動はしんどい…。こんな移動があと何回続くやら。

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【2009/07/02 07:19】
身辺雑感 |
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備忘のための読書記録、2009年6月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。
金子郁容『ボランティア もうひとつの情報社会』(岩波新書235、1992年7月)
曾野綾子『「受ける」より「与える」ほうが幸いである』(大和書房、2005年10月)
養老孟司・テリー伊藤『オバサンとサムライ』(宝島社、2004年8月)
白洲信哉『白洲正子の贈り物』(世界文化社、2005年3月)
茂木健一郎・南直哉『人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答』(新潮新書307、2009年4月)
白州正子『かくれ里』(講談社文芸文庫、1991年4月)
末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ』(新潮文庫、1992年9月)
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【2009/06/30 20:58】
読書 |
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飛鳥寺(奈良県高市郡明日香村飛鳥)
講義を終え、親を見舞って、立ち寄る。最近読んだ本で軒並み飛鳥大仏のことを触れていて、久野健『仏像の歴史』(山川出版)を読み直していたらまた違う見方をしているのに気づき、急に思いついてご拝観。日本書記に止利仏師作とする丈六の釈迦如来坐像(重文)。文化史的にいえば、国宝だよなあ、と思う。そばの亀型石造物も見る。が、拝観料(300円)が必要になっていて、びっくり。ついでに飛鳥板葺宮(史跡)にもよる。

飛鳥寺本堂。
亀形石造物。酒船石から流れてくる水がここにきたらしい。万葉文化館の建設にあたっては富本銭鋳造工房の出土などがあり、賛否があったが(当時右翼の街宣車がわんさかきてびっくりした)、それがなかったら今でもただのグラウンドの端だった場所。
飛鳥板葺宮。左側から中央にかけて甘樫丘。その右のほうに飛鳥寺の屋根(があるはず)。小学生のころ、友達としょっちゅう遊んでいた場所。この板葺宮や橘寺や川原寺や岡寺や石舞台や甘樫丘が遊び場所でした。みんなが歴史好きだったかどうかわかりませんが、その仲間達とは中学生になると自転車で聖林寺や果ては東大寺までいったのを思い出しました。
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【2009/06/29 19:38】
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香雪美術館・朝日新聞創立者 村山龍平蒐集 仏教美術の名品
(5月14日〜6月28日)
最終日に滑り込み。これまで公開することのほとんど無かった村山龍平収集品をお蔵出し。展示資料の主体は大正3年発行の『玄庵鑒賞(げんなんかんしょう)』収録品。妙法蓮華経寿量品は紺紙金字で金属製の標題が着くが、金剛峯寺所蔵の紺紙金字法華一品経(開結共)(重要文化財)の新出僚本。昨年仕事で2巻借用し展示したので間違いなし。あとは普門品だけが未確認。仏画の優品が目白押し。釈迦三尊十六善神像は中尊が平安仏画風。鎌倉時代ごく初期ごろか。金剛輪寺旧蔵の阿弥陀聖衆来迎図も平安風を残す鎌倉初期ごろ?の優品。薬師三尊十二神将像は、中尊が新薬師寺薬師如来像を写したもの。中世・新薬師寺像がいかなる霊験譚を有していたのか、大変興味深い。明恵の夢記は「正月七日」条から結構な量がまとまって巻子仕立てとなる。また同じく明恵自筆本の盂蘭盆経総釈は嘉禄2年(1226)銘。大変勉強になりました。図録なし。鑑賞後、隣の弓弦羽神社で祭神の熊野三所権現にお参り。

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【2009/06/29 05:50】
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博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第9回目、「あなたのやりたい展覧会は?キャッチコピーは?」。回答50音順です。
・今歴史がブームなので戦国時代の武具や人物の紹介をしたいです。「戦国の世」
・歌川広重・葛飾北斎などの有名な浮世絵師の作品から、マイナーなものまで取り扱った、歌舞伎や能などの芸能を題材とした浮世絵展。「時代を超えて存在する芸の達人」
・大阪の歴史。「写真で見る大阪の歴史―天下の台所の歩み―」
・家紋について。「戦国を駆け抜けた武将たちの証」
・恐竜の化石などの展覧会。「よみがえる太古の世界」
・古代〜近世ぐらいまでの人々の服装。「服装の歴史をたどる」
・高野山と霊場。「空海と高野山」
・時代ごとの刀の展示。「日本の刀の歩み」
・昭和のブリキ展。「昔ながらのブリキ世界を楽しみませんか」
・新撰組の幹部、隊士が所有していたもの、使用していたものを全て展示する展覧会。「幕末の狼、此処に…」
・戦国大名に仕えた武将たちの使った武具や生活用品を集めて、その人物について探る。大河ドラマや小説と比べてみる。「本当の彼らはこれだ」
・葬儀で使う道具などの展覧会。「仏具の歴史」
・竹久夢二から高橋真琴まで、美人画を描いた原画展をやりたい。「昭和へタイムスリップ☆乙女ワールドへようこそ」
・ダ・ヴィンチ展。「モナリザ 永遠の女性像」
・日本各地に現存する奉納刀の展覧会。「奉納刀の魅力!」
・日本近代美術展。「新時代に生まれた美術たち」
・日本の男女の生きざまを表した展覧会(日本画の中や着物の中から)。「THE JAPANESE−男と女展−」
・幕末が好きなので、新撰組や坂本龍馬等の展覧会がしたいです。日本刀や手紙などの資料を展示します。「幕末を駆け抜けた人々」
・平安〜江戸までの日本刀展。「白刃のきらめきを見よ 各流派の生きざま」
・見るという博物館の定義にとらわれずに展示物を触れる、又、同様のものを自分で作られるという形もおもしろいかもしれません。「作って触れる博物館」
・昔の着物や、かざりなど小物類。「真善美」
・大和における中世の山城・平城展。「大和の城について深く学ぼう」
・歴史。「真実への扉」
・歴史的な被服たちを展示してみたいです。「時代を着る」
・和洋折衷な絵画展。「食事を楽しむみたいに、絵画を楽しんでみてはいかがですか?」
・アーティストの展覧会(例えばそのアーティストの歴史、使っていた物を展示する)。「?」
・戦国の世。「?」
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高天彦神社(奈良県御所市高天)
講義を終えて、帰路、立ち寄る。古事記に記される高天原の地とされる。古代の有力豪族・葛城氏の祖霊祭祀の地。そばを何十回と通りながら、初参拝。この高天からは奈良盆地、吉野・大峰の峯々が一望に見はるかすことができ、神話の原型(の一つ)であることは確かなよう。
橋本院(奈良県御所市高天)
こちらも初参拝。修験道の道場。本尊は像高5.4mの長谷寺式十一面観音像。知りませんでした・・。画像は
こちら。修理を大きく受けているようですが、体幹部に随分古そうな表現も見られ、興味深いです。思い立って来てよかった。当分忙しく、うまく展覧会鑑賞の日を作れない分、隙間の時間の寺社拝観で心の安寧を図らねば。

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【2009/06/23 06:46】
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昨日(2009年6月19日)、NHK和歌山放送局の夕方の番組で、私が職場で担当しているマイミュージアムギャラリーのご紹介を生中継でしていただきました。当方もアピールのため出演させていただいたのですが、6時45分から3分程度の生中継のため、3時頃から準備をはじめ、当方も混じったリハーサルが6回、NHKのアナウンサーのリハーサルも数回行うという、まあなんと綿密に準備をされることよ、と興味深く観察していました。
紹介して頂いた展示の内容はこちら。
→
友の会マイミュージアムギャラリー「鉄道模型と「カンカン」の声」番組中の堤真由美アナウンサーとのかけあいを記して、再度、展示のアピール!
堤アナ「ここは県立博物館です。ロビーの休憩所には、マイミュージアムギャラリーが設けられており、休憩がてら、出品者の思い出に浸ることができるんですよ。今展示されている鉄道模型の出品者は、和歌山市の女性です。息子さんが幼いときに遊んでいたものだそうです。展示の上のパネルには出品した思い出がつづられています。出品した電車で遊んでいた息子さんは、若くしてお亡くなりになったようですが、幼い頃、身をかがめるように夢中で模型の電車をのぞきこんでいた思い出が記されています。こちらは、学芸員の大河内さんです。こんばんは。よろしくお願いします。
大河内「こんばんは。よろしくお願いします。」
堤アナ「出品された方の思いが込められたコーナーのようですね。」
大河内「はい。この模型は、出品者の亡くなられた息子さんが、カンカンと踏切の音を声に出しながら、夢中で遊んでいたとおうかがいしました。こういった思い出といっしょにみると、モノの見え方が変わってきませんか?」
堤アナ「そうですね。」
大河内「多くの方は、博物館というと、古めかしいものや、国宝などお宝が並んでいる敷居の高いところとお思いではないでしょうか。実は博物館は、ものと、ものにまつわる思い出や歴史をご紹介する場所なんです。そのことをお伝えし、気軽に博物館をご利用頂くために、みなさんの思い出の品を展示するこのコーナーを、博物館友の会と博物館が協力して作っています。」
堤アナ「このコーナーに展示したい方はどうすればいいですか?」
大河内「はい、だれでも展示していただけます。博物館友の会、あるいは博物館にお問い合わせ頂いて、思い出の品をお持ち頂きましたら、学芸員がその思い出をインタビューして、みなさんの思い出を展示に作り上げていきます。費用はかかりません。どうぞお気軽にご参加下さい。」
堤アナ「ほんとになんでもいいんですか?」
大河内「はい。古いモノ新しいモノ、高いモノ、そうでないもの、そういったことは全く関係ありません。海岸で拾った貝殻でも、初恋の人にもらった第二ボタンでも(笑)、皆さんの思い出の詰まったものをぜひこの場所で展示してみていただきたいと思います。」
堤アナ「ありがとうございました。」
大河内「ありがとうございました。」
このマイミュージアムギャラリー、県内外を問わずどなたでも展示して頂けますよ。ただしモノを持ってきてもらわなければなりませんけど。
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【2009/06/20 09:47】
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博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第8回目、「博物館・美術館で感動したことはありますか?」。回答50音順です。
■ある 22人 ■ない 4人
【感動したシチュエーション】
・鑑真和上展の鑑真像を見たとき、そのおだやかな表情に感動した。
・鑑真和上展を見に行く前に仏像ガールと呼ばれる人の仏像に対する“おもしろいもの”(歴史的なものだけじゃない)という概念に触れ、展覧会を訪れた時。
・高野山が世界遺産に登録された記念に、高野山の秘仏公開を見に行って感動した。
・今年、岡山であった吉村作治のエジプト展を見に行った時に、発掘のレポートを出してありましたが、アレはすごかったです。
・雑誌や本で何度も見ていたものを実際目にしたときは感動しました。スペースに余裕のある展示だったので、人の流れをきにせずじっくり見られたのも感動の一因だったと思います。
・自然光を取り入れている博物館で、作品本来の見せ方を考えて展示している見せ方に感動したことがある。
・正倉院展で展示されていたとても小さな飾り(?)が魚や鳥の形になっていて、こんなに小さいのに更に細かく装飾しているのはスゴイなぁと単純に感動した。
・正倉院に行った時に見たある展示品がすごくきれいで感動した。
・ずっと生で見たかった展示物や作品を見るときはいつも感動しますが、その展覧会の内容が予想以上に充実していると心がふるえます。
・先日の鑑真和上展でいつもはお厨子におられる和上が、ガラスケースの中でライトアップされているのをみて、いつもと違うのを見て感動した。
・千年も前に造られた作品が現代にも残っているという事実を知ったときに感動しました。
・展示の仕方に。光のあて方など、人によって見せたい部分の違いを感じられたように思う。
・展覧会を見に行って興味のある展示品がたくさん展示しているとき。
・何かの展示を見て、子どもながらにすげーと感動したこともあるし、人が造ったものとは思えないほど、感性豊かで一瞬で心奪われたこともあります。
・奈良国立博物館で大きな明王図を見たとき、その迫力に圧倒された。刀や小さな細工物を見るとその美しさや、これが人の手で造られた思うと作者はすごいと思った。
・日本刀展で名刀といわれるものたちを見たとき。何かの展覧会で青磁器を見たとき。神戸のエジプト展に行った時。
・幕末が好きで維新志士や新撰組の遺品や刀を見たとき感動した。それを見た時、頭の中に映像が流れた。
・博物館で自分の好きな時代の歴史上の人物の手紙や使っていた物を見たとき、よく残っていたなと感じた。
・美術館で美しい絵を見た時(タイトル・作者は覚えていない)。非常に美しいと思った。
・「フェルメール展」で青いターバンの少女を見た時、写真で見るよりも実物を見た方がそのものの良さが一番分かるんだ、と思いました。
・普通には見れないものを実際に生で近くで見たとき。
・仏像など普通の展示の仕方では前面からしか見られませんが、前にある博物館に見に行った時、横も後ろも余す所なく見ることができたのは感動しました。
・ラッセンの絵画展を初めて見た時、ラッセンの絵の世界観に感動したことがあります。
8割方の人が、博物館・美術館で「心が動いた」経験をしていることがわかります。ミュージアムが利用者にとってかけがえのないものになるには、「心を動かす」場となることが重要でしょう。ディズニーランドが、リピーターにとってのかけがえのない場であるように。
また、多くの人が、モノそのものが持つ「すばらしさ」に心を動かされているようです。かといってモノにおんぶに抱っこではいけないでしょう。近年の動向は、「大仏商売(目の引くえーもんあったらお客さんきまっしゃろ)」で、かつ「文化財の消費(人とお金集めるには商品がいりまんのや。そんな簡単に商品傷物にしまへんさかい、よろしいですやろ)」という方向にあるようで(なぜ大阪の悪徳商人風なのかは謎)、不安もあります。
博物館活動の基本(動力源)は、資料の収集・保存と調査研究。モノを守る最後の砦はそういった活動を行う専門家の良心ですが、その安全弁が常に発動されるとは限りません。先に記事にもしましたが、博物館・美術館職員の倫理規定は、そこで働く人々を縛るものではなく、モノを守りミュージアムを守る専門職員の後ろ支えとして機能するもののような気がします。博物館・美術館の現場で、さまざまな価値観が揺さぶられている現在だからこそ必要なもののようにも思われます。
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「中国式服制の出現は、仏教そのものの中国化でもある。(中略)それは中国固有の習俗への無批判な同化ではなく、それらとの対立と融和(妥協)の産物であるということが、本稿で最も強調しておきたいことである。」(岩井2007、290頁)
岩井共二「中国南北朝時代における如来像の中国式服制出現に関する試論―三教交渉を軸として―」(宮治昭先生献呈論文集編集委員会編集 『汎アジアの仏教美術』、中央公論美術出版、2007年12月)
岩井共二「中国魏晋南北朝時代仏教美術における中国化の意義―中国式服制を中心に―」(山口県立萩美術館・浦上記念館編集発行『山口県・山東省友好協定締結25周年 仏教美術の黎明 山東省石仏展』、2008年5月)
岩井共二「中国北朝期の「皇帝即如来」と仏教美術」(『美学美術史研究論集』23、2008年3月)
ありがとうございました。山口県立萩美術館の館報に掲載された「カレーと中華 中国仏教の黎明」も楽しく拝見致しました。
【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】
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【2009/06/13 22:46】
玉稿拝受 |
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