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展覧会・文化財を見てきました(龍谷ミュージアム「極楽へのいざない」ほか)

9月10日京都産業大学むすびわざ館2階ギャラリー 企画展 京都大原 勝林院の仏教文化と歴史(9月3日~10月20日) 天台声明の聖地、勝林院開創1000年に際して京都産業大学日本文化研究所が行った調査に基づく展示。 本尊阿弥陀如来坐像の像内調査で見つかった胎内仏3躯が展示の核。一躯は、像高49.5㎝の、平安時代後期の阿弥陀如来坐像。両脚部まで一木で木取りした、堅実な作風の像。他2躯は鎌倉時代と江戸時代の光背化仏...

読書記録(2012年8月分)

読書記録、2012年8月分。論文は除く。発行年月日は初版のもの。衣川仁『僧兵=祈りと暴力の力』(講談社、2010・11)「強訴というかたちで衝突しながらも、総体として国家的な宗教秩序に組みこまれ、内側からそれをサポートしていた大衆への信頼感が、少なくとも中世前期においては国家との良好な関係を維持し、体制の中で果たすべき正統宗教としての役割を保証していた。大衆全体を悪として否定してしまうことはせず、そのかわり...

玉稿拝受(「観音懴法」その成立と発展に関する一考察)

「つまり義持は天台の法華懴法(御懴法講)に代わって観音懴法を行い武家の威儀を示そうとしたのではなく、武家の新しい修懴として観音懴法の整備・修懴を進めたと考えられる。 義持は観音懴法を整備・修懴する際、相国寺を中心とした夢窓派の禅僧とその寺院を中心に整備・修懴をすすめさせ、月次行事を発願していた。(中略)さらに懴法は祈祷と捉えうるが、幕府の祈祷が公家の祈祷を凌駕してまで武家の威儀を示したという例は、...

アンケート:あなたが考えるミュージアムの理想的なミッション

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第9回目。「あなたが考えるミュージアムの理想的なミッション」です。博物館経営の方向を定める理想的なミッション(使命)を考えてもらいました。・あらゆる人が来てよかったと思えるミュージアムをつくる。・居心地のよい環境を保つこと。ところどころに休憩所があったり、照明の明るさ、温度を調節し、まず快適にその場で過ごせるようにする。これが地盤である気がす...

分岐点

 今年は、和歌山県博に就職して10年目。この10年を振り返ると「鞆淵八幡宮と鞆淵荘」「根来寺の能面」「根来寺の歴史と文化」「天野の歴史と芸能」「空海と高野山」「きのくに仮面の世界」「熊野速玉大社の名宝」「浄教寺の文化財」「熊野・那智山の歴史と文化」「熊野本宮大社と熊野古道」「田辺・高山寺の名宝」「奇跡の仮面、大集合!」「木食応其」「熊野三山の至宝」「移動する仏像」と、主担当のものもそうでないものもあり...

「締め切り」の効用

 先般より懸案の論文を締め切りぎりぎりにまとめたところ、松尾豊「なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか」に接する。といってもジョークで書かれた論文調エッセイ。笑いながら読む。とはいえ、結論の「反省すべきは「早めにやっておけば良かった」ではなく、「もっと集中すべきだった」である。」は、ホントその通りだと思う。集中できないから書けないのである。 やらねばならない仕事が幾つも林立している状態で、その総...

展覧会・文化財を見てきました(2009年10月24日)

MIHO MUSEUM特別展 若冲ワンダーランド(9月1日?12月13日) 新規収蔵した、象と鯨図屏風のお披露目展。想像以上に大きい。展示している空間も、余白を単調にせず、視点をやや高めに設定して、「特別なもの」という印象をアピールする上手な作り方。ほかにも、円山応挙の驟雨江村図などいくつかの資料で、わざと暗くやや黄色い照明を設定しているのも、かつての鑑賞環境を再現しようとする思い切った演出のよう。鳥獣花木図屏風も...

展覧会・文化財を見てきました(2009年7月20日)

奈良国立博物館聖地寧波 日本仏教1300年の源流―すべてはここからやって来た―(7月18日?8月30日) 祝日だけど、コマ数確保のため大学では講義あり。最終日を終えてほっと一息ついて、山のようなレポートを今だけ忘れて、いそいそと奈良博へ。 海上交通の拠点寧波は、「真実」の仏教を希求する多くの日本の僧侶が海を渡ってたどり着いた場所。再びここから帰った彼らは、寧波の文物を持ち帰り、中国文化へのさらなるあこがれを...

展示アピール(byNHK)

 昨日(2009年6月19日)、NHK和歌山放送局の夕方の番組で、私が職場で担当しているマイミュージアムギャラリーのご紹介を生中継でしていただきました。当方もアピールのため出演させていただいたのですが、6時45分から3分程度の生中継のため、3時頃から準備をはじめ、当方も混じったリハーサルが6回、NHKのアナウンサーのリハーサルも数回行うという、まあなんと綿密に準備をされることよ、と興味深く観察していました。紹介...

満身創痍

昨日痛めた背中がつらいので、整形外科へ。朝一にもかかわらずおじいちゃん、おばあちゃんでいっっぱい。当然予約もしていないので1時間30分待って、レントゲン撮影に3分、診察に3分・・・。筋肉の挫傷のようで、湿布貼ってもらって終わり。一週間たっても痛みが引かなかったらまたおいでとのことで、大量の湿布薬を処方されました。今日は、出身大学院の博士後期課程設立10周年記念研究大会で、恩師も講演を行うので出席する予...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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