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出光美術館「祈りのかたち」鑑賞記

9月2日出光美術館 祈りのかたち-仏教美術入門-(7月25日~9月3日) 終了間際に滑り込み。館蔵の仏教美術の優品をガンダーラ仏・北魏仏から近世の禅画まで、どっとお蔵出し。修理された永久寺伝来の真言八祖行状図(保延2年〈1136〉)をじっくり鑑賞。鎌倉時代の持国天・増長天立像も永久寺伝来。高野山鎮守天野社のある上天野地区の念仏講旧蔵の六道・十王図と久しぶりに対面。ほか、平安末~鎌倉初期とされる不動明王二童子図...

奈良教育大学教育資料館「海を渡った文化」、東大寺ミュージアム「東大寺大仏縁起絵巻特別公開」、奈良博「源信」鑑賞記

8月22日、仕事の山に目をつぶり、午後から代休取って職場離脱。この日までの展示、この日からの展示を巡る。奈良教育大学教育資料館 展示企画 海を渡った文化-中国から日本へ-(8月18日~8月22日) 同大学大学院「地域と伝統文化」教育プログラムの「伝統文化発信法Ⅱ」講義の成果展。東吉野村龍泉寺阿弥陀如来坐像は針葉樹の一材から頭体及び脚部、両椀部を含んで一材より彫出する像高50.5㎝の像で10世紀と評価。同寺には平安...

香雪美術館「悉有仏性」展鑑賞記

香雪美術館 悉有仏性-全てのものに仏が宿る- 佐藤辰美コレクション展Ⅱ(7月15日~9月3日) 佐藤辰美氏のコレクションのうち日本の宗教美術を2期に分たって公開(1期「摩滅の美。」・2期「祈りのかたち。」)。興味深い神像が多数展示されており、集中的に鑑賞。鑿目を全体にざっくりと残して髪・面貌・着衣を墨書きした持宝珠女神坐像(11c)や、みずらを結って蓋襠衣を纏い拱手し持物(手付きは笏だが…)を執る不思議な童...

奈良博「源信 地獄・極楽への道」、高野山霊宝館「正智院の名宝」鑑賞記

7月17日、祝日ながら大学講義。終了後、重要な展覧会を巡ってせめてもの祝日気分を味わう。奈良国立博物館特別展 源信 地獄・極楽への道 (7月15日~9月3日) 『往生要集』の作者源信(942~1017)千年忌を記念して、源信の生涯の事蹟とともに、中世社会において受容された地獄・極楽の死後世界のイメージを、優れた絵画資料を多数集めて提示する。地獄絵では、聖衆来迎寺の六道絵15幅、東博地獄草紙、奈良博辟邪絵(以上全...

国立歴史民俗博物館「URUSHIふしぎ物語」、サントリー美術館「神の宝の玉手箱」鑑賞記

7月15日、歴博とサントリー美を回って、漆まみれ。国立歴史民俗博物館 企画展示 URUSHIふしぎ物語-人と漆の12000年史-(7月11日~9月3日) 日本列島における漆使用の歴史と文化の諸相を、考古・美術・民俗・歴史に関する多数の資料をもとに「ウルシと漆」「漆とてわざ」「漆とくらし」「漆のちから」「漆はうごく」「これからの漆」の章立てで叙述する。展示室冒頭5メートルに詰め込まれた、自然科学の分野におけるウルシ研...

京都国立博物館「閻魔と地蔵」、大和文華館「没後三〇〇年 画僧古磵」鑑賞記

6月29日京都国立博物館 名品ギャラリー 閻魔と地蔵 (6月13日~9月3日) 京都での仕事を終えてから立ち寄る。新町地蔵保存会の地蔵菩薩坐像(平安時代前期・9世紀・重要文化財)と、その複製を並べる。複製は京博のX線CTでデータ計測し、外部業者がデータ補正したのち京博の3Dプリンターで出力、京都市産業技術研究所が漆塗り仕上げを施して完成させたもの。今後、防犯・防災のため伝来してきた堂舎に実物の代わりに安置されるも...

逸翁美術館「開け!絵巻」鑑賞記

6月25日逸翁美術館開館60周年記念展 第二幕 開け!絵巻(6月10日~7月30日) およそ一ヶ月ぶりの展覧会鑑賞。館蔵の絵巻物及び経典類を多数展示。大江山絵詞(重文)、芦引絵(重文)、白描絵料紙金光明経(重文)、十巻抄(重文)、露殿物語(重美)のほか、石山寺縁起絵巻、春日権現験記絵巻、蒙古襲来絵詞、六波羅合戦絵巻の江戸時代模本や松岡映丘写の白描枕草子絵巻など、収集者(小林一三)に絵巻物というジャンルを体系...

高野山霊宝館企画展「霊場高野山-納骨信仰の世界-」鑑賞記

高野山霊宝館 企画展 霊場高野山-納骨信仰の世界- (4月15日~7月9日) 弘法大師とともに弥勒下生の時を待つ高野山信仰に基づいた、高野山奥之院の埋経・納骨・造塔の諸相を紹介。奥之院御廟内から出土した比丘尼法薬埋納の経塚資料(重文)、南保又二郎納骨塔である金銅宝篋印塔(重文)といった紀年銘を有する資料を核に、青磁や白磁の舶載品から瀬戸や常滑の壺、小型のもの(壺形・蓮弁形・仏形など)などさまざまな納骨...

兵庫県立歴史博物館「ひょうごの美ほとけ」展鑑賞記

5月6日兵庫県立歴史博物館特別展 ひょうごの美ほとけ-五国を照らす仏像- (4月22日~6月4日) 兵庫県内に伝来した数多くの仏像を、この四半世紀における調査研究の成果を踏まえて集約し公開する。白鳳時代の應聖寺誕生釈迦仏立像(平成19年確認)、平安初期の日野辺区聖観音坐像(平成14年確認)、平安前期の瑠璃寺不動明王坐像(昭和61年確認)、平安中期の圓教寺性空上人坐像(平成12年確認)、快慶の作風を示す浄土寺阿弥陀...

東博「新指定国宝・重要文化財」「茶の湯」、サントリー美「絵巻マニア列伝」、三井記念美「奈良 西大寺展」など鑑賞記

東京国立博物館 平成29年新指定国宝・重要文化財(4月18日~5月7日) 恒例、新指定国宝・重文お披露目展示。国宝となった深大寺釈迦如来倚像、中尊寺の仏像と共通する作風の宮城・お薬師様文化財保存会千手観音坐像(脇手も良好に残る)、脇侍が跪坐して幡を執る来迎形の廬山寺阿弥陀如来及び両脇侍坐像(指定では13世紀初めと時期限定)、平安時代後期のまとまった神像群である南宮神社神像・随身立像をしっかり鑑賞。 特集 ...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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