FC2ブログ

Entries

奈良国立博物館「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」「おん祭と春日信仰の美術」「新たに修理された文化財」鑑賞記

奈良国立博物館 重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-(12月7日~1月13日) 昨年保存修理が完成した昭和10年撮影法隆寺金堂壁画ガラス原板(重文)のお披露目に際して、近代における文化財写真による記録の軌跡を紹介。東京国立博物館の旧江戸城写真帳(H12重文指定)、同写真原版(H13重文指定)、壬申検査関係写真(H15重文指定)、臨時全国宝物調査関係資料(H28重文指定)の写真や宝物精細簿、法隆...

和歌山大学紀州経済史文化史研究所 「七宝瀧寺と志一上人-葛城修験二十八宿の世界-」鑑賞記

12月6日、すぐ近くなのに終了間際に滑り込む。和歌山大学紀州経済史文化史研究所 特別展 七宝瀧寺と志一上人-葛城修験二十八宿の世界-(10月31日~12月13日) 葛城修験の歴史と文化について、犬鳴山七宝瀧寺伝来資料を中心に紹介し、同寺中興志一上人に関わる伝承についてもフォロー。七宝瀧寺の金銅装笈(室町)、建久六年摩利支天法、不動明王八大童子像(室町)のほか、粉河寺の粉河寺御池海岸院本尊縁起(江戸)、神於寺...

三重県総合博物館「三重の仏像-白鳳仏から円空まで-」鑑賞記

11月27日三重県総合博物館 企画展 三重の仏像-白鳳仏から円空まで-(10月5日~12月1日) 同館の開館5周年を記念して、満を持しての仏像展。冒頭から白塚地区自治会連合会(津市)の如来立像、鳥居古墳出土押出仏など7世紀の作例、慈恩寺(亀山市)薬師如来立像、瀬古区(津市)十一面観音立像、常福寺(津市)千手観音立像、普賢寺(多気町)普賢菩薩坐像、伊奈冨神社(鈴鹿市)男神坐像の9世紀彫像がずらりと並び、10~12世...

東京国立博物館「正倉院の世界」鑑賞記

11月23日東京国立博物館 御即位記念特別展 正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-(10月14日~11月24日) 即位記念の正倉院宝物東京出開張。古代アジア文化の精華が凝縮された正倉院宝物及び東博所蔵法隆寺献納宝物とをコラボレーションさせながら紹介。国家珍宝帳を冒頭に、平螺鈿背八角鏡、鳥毛帖成文書屏風、幡残欠や花氈など多数の染織類、蘭奢待ほかの香木、螺鈿紫檀五弦琵琶、伎楽面、漆胡瓶、白瑠璃碗ほかガラス製品等々...

静岡県富士山世界遺産センター「富士山の曼荼羅」、富士山かぐや姫ミュージアム「瑞林寺地蔵菩薩坐像と富士市のお地蔵さま」鑑賞記

11月22日静岡県富士山世界遺産センター 企画展 富士山の曼荼羅-参詣曼荼羅にみる富士山信仰の世界-(10月12日~11月24日) 富士曼荼羅・富士山参詣曼荼羅6幅の複製を並べて富士信仰の諸相を紹介し、あわせて身録曼荼羅(ふじさんミュージアム)なども紹介して、霊山としての富士山の描かれ方を示す。リーフレットあり(A3両面)。多数の映像で富士山の歴史・文化・魅力を紹介する常設展示は、富士登山に擬してぐるぐると螺旋...

兵庫県立歴史博物館「お城ができる前の姫路」、大阪市立美術館「仏像 中国・日本」鑑賞記

11月17日兵庫県立歴史博物館 特別展 お城ができる前の姫路(10月5日~11月24日) 姫路の中世史を、寺社と地域史、赤松氏と地域支配の観点から紹介する、同館の調査研究活動を集大成した展示。円教寺性空上人坐像(寛弘4年〔1007〕の可能性)、円教寺根本薬師堂伝来の舎那院薬師如来坐像、南宋・嘉煕元年(1137)造像の法恩寺菩薩坐像、正八幡神社男女神坐像、八正寺の文保2年(1318)銘)鬼面、津田天満神社の北野天神縁起絵巻...

高野山霊宝館「祈りのかたち-密教法具の世界-」鑑賞記

11月16日 高野山霊宝館 企画展 祈りのかたち-密教法具の世界-(10月12日~1月13日) 金剛峯寺はじめ山内子院に伝来した密教法具の歴史を体現する重要資料をずらり展観。唐招来品として、大ぶりで鋭利に尖った独鈷杵(金剛峯寺・重文)、四天王独鈷鈴(金剛峯寺・重文)、五大明王五鈷鈴(正智院・重文)。ほか招来品では宋代の梵釈四天王五鈷鈴(竜光院・重文)、元~明の九鈷杵・九鈷鈴(金剛峯寺)、七鈷鈴(竜光院)、近...

奈良国立博物館「御即位記念 第71回 正倉院展」鑑賞記

11月11日奈良国立博物館 御即位記念 第71回 正倉院展(10月26日~11月14日) 吉例正倉院展。国家珍宝帳筆頭の七條刺納樹皮色袈裟、次項の赤漆文欟木御厨子を始め、礼服御冠残欠、衲御礼履など聖武天皇着用品や、鳥下立女屏風六扇、乙亥年(唐開元23年〔735〕)製の金銀平文琴、紫檀金鈿柄香炉など豪華な資料とともに、州浜と山形を表す仮山残欠や袈裟付木蘭染羅衣など、作り物や僧衣の稀少な残存事例も紹介。お目当ては伎楽面師...

長野市立博物館「神と仏が宿る里」、諏訪市博物館「佛法紹隆寺」、飯田市美術博物館「光明寺の文化財」鑑賞記

11月6日長野市立博物館 特別展示 神と仏が宿る里-北信濃の山寺-(9月14日~11月17日) 長野県北部の山寺(山岳寺院)に着眼し、その信仰の場のあり方を伝来する仏像・神像から浮かび上がらせる。小県郡山家の山寺として実相院の馬頭観音坐像は馬頭をいただき瞋怒相としない作例。平安時代まで遡りそう。同寺の十一面観音立像は山家神社神宮寺旧蔵の像。筑摩郡麻積の山寺として岩殿寺の男神立像3軀のうち2軀はもと岩殿山山頂の...

福井県立歴史博物館「ふくいの鎮守さま」鑑賞記

11月5日福井県立歴史博物館 特別展 ふくいの鎮守さま-神と真宗道場が織りなす信仰世界-(10月26日~11月24日) 鎮守の場を規定し構築する信仰の所産を、主に福井県内の神社伝来の神像・本地仏等を集約して紹介。核となる坂井市大湊神社の神像群は、10世紀の雄偉な伊邪奈岐命坐像や男神坐像や、珍しい猿面の男女神坐像(鎌倉)、鎌倉時代の秀麗な女神坐像など多様。また越前町八坂神社からは、著名な十一面を頂く女神坐像のほ...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索