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京都国立博物館「聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-」鑑賞記

7月25日京都国立博物館 特別展 聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-(7月23日~9月13日) 会期変更し満を持しての開催。西国三十三所草創1300年を記念し各札所寺院から名宝を集めて展観。粉河寺・長谷寺・石山寺・総持寺ほかの観音の霊験を描いた縁起絵巻、数々の観音の姿を描いた中世仏画とともに、多数の参詣曼荼羅が並ぶ一角が本展の見どころで、展示替えも含めて那智山・紀三井寺・粉河寺・施福寺・葛井寺・清水寺...

八尾市歴史民俗資料館「道鏡に出会う-木像道鏡禅師坐像造立記念-」鑑賞記

7月6日八尾市歴史民俗資料館 企画展 道鏡に出会う-木像道鏡禅師坐像造立記念-(4月25日~7月13日) 道鏡を知る会が発願し、彫刻家・東京芸大教授の籔内佐斗司氏に依頼して制作された道鏡坐像の完成お披露目展示。八尾市民を中心に40年前に設立された道鏡を知る会の歩みを、設立者である郷土史家の山野としゑ氏を中心に紹介することで、市民による歴史顕彰の情熱的な活動を広く共有する機会ともする。近年史跡指定された称徳天...

高野山霊宝館「ほとけさまと動物たち」鑑賞記

5月19日、新緑の高野山に登り、再開した霊宝館訪問。高野山霊宝館 企画展 ほとけさまと動物たち(4月18日~7月5日) 仏教美術のなかに表される動物の表象を収蔵資料の中から紹介する。宝寿院六字尊像(重文・前期)、金剛峯寺両頭愛染曼荼羅(重文・前期)、竜光院屏風本尊(重文)、遍明院文殊菩薩及使者像(重文)や天野社伝来の舞楽装束(重文)、竜光院灌頂法具類のうち龍頭(重文)、大津絵の摩利支天像、親王院阿闍梨遍...

高野山霊宝館冬期平常展「密教の美術」鑑賞記

4月12日高野山霊宝館 冬期平常展 密教の美術(1月18日~4月12日) コロナ禍で閑散とする高野山に登り霊宝館の冬期展最終日を一人鑑賞。近時修復した資料を紹介。快慶作の執金剛神立像・深沙大将立像の像内納入品の宝篋印陀羅尼は、建久8年(1197)銘で、源阿弥陀仏や名阿弥陀仏の名あり。円通寺の十巻抄(鎌倉時代・重文)、白描不動明王二童子毘沙門天倶利伽羅龍像(鎌倉時代・重文)も修理後初公開。ほか、光台院毘沙門天像(...

奈良市史料保存館「昭和の奈良町の仏像研究家の足跡-太田古朴・仏像修理研究資料展示-」鑑賞記

3月28日奈良市史料保存館 企画展示 昭和の奈良町の仏像研究家の足跡-太田古朴・仏像修理研究資料展示-(3月3日~3月31日) 多数の仏像修理に携わり、また研究を行った仏像修復家太田古朴(1914~2000)の遺品の発見と整理の完了に伴い一部を公開。特に日本彫刻史上に重要な意味を有する納入品を伴う仏像として、金峯山寺聖徳太子及び二童子像(文永11年〈1274〉)、伝香寺寺像菩薩立像(安貞2年〈1228〉)、東大寺中性院弥勒...

和歌山県立紀伊風土記の丘「古墳から古代寺院へ」鑑賞記

3月1日和歌山県立紀伊風土記の丘 企画展 古墳から古代寺院へ-紀伊における儀礼の変遷を探る-(1月18日~3月1日) 用事にかこつけて最終日に滑り込み。終末期古墳から寺院への転換期の様相を、紀伊国内の古代寺院出土資料を中心に紹介。西国分廃寺・北山廃寺・最上廃寺・佐野寺・神野々廃寺・名古曽廃寺・薬勝寺廃寺・田殿廃寺・道成寺・三栖廃寺・堂ノ谷瓦窯・上野廃寺・荒見廃寺・山口廃寺・紀伊国分寺と、和歌山の主要な古...

福島県立博物館「震災遺産を考える-それぞれの9年」鑑賞記

2月22日福島県立博物館 特集展 震災遺産を考える-それぞれの9年(2月11日~4月12日) 東日本大震災と原発事故からの9年を、同館が収集を続けている震災遺産と、それらの資料に深く関わる福島の人々の生き様や活動を通じて紹介する。展示の冒頭に設置された、福島県博が作成した南相馬市半杭牧場牛舎の柱のレプリカは、原発事故後の避難で放置せざるを得なかった牛が飢餓のために齧った痕跡が生々しく再現され、餓死した牛の苦...

東京国立博物館「出雲と大和」「伝説の面打たち」、びわ湖長浜KANNON HOUSE鑑賞記

2月21日東京国立博物館 日本書紀成立1300年特別展 出雲と大和(1月15日~3月8日) 古代の祭と政の構造を日本書紀を基軸に出雲・大和を対比的に捉え、祭祀や葬送の場とかたち、そして仏教受容の様相を紹介。島根県・奈良県と東博の共同企画。前半は出雲大社の心御柱・宇豆柱、荒神谷遺跡出土の銅剣・銅矛、加茂岩倉遺跡出土の銅鐸など島根県立古代出雲歴史博物館の収蔵品、メスリ山古墳の埴輪や黒塚古墳の鏡、藤ノ木古墳の副葬品...

奈良国立博物館「毘沙門天」「お水取り」鑑賞記

2月11日奈良国立博物館 特別展 毘沙門天-北方鎮護のカミ- (2月4日~3月22日) 奈良時代から鎌倉時代までの毘沙門天像の優品を集約して展示する貴重な機会。愛媛如法寺の稀有な奈良時代乾漆毘沙門天立像や、像内から保安5年(1124)銘が確認された島根岩屋寺旧蔵の大型の毘沙門天立像といった新資料とともに、東寺の兜跋毘沙門天立像、道成寺の毘沙門天立像、鞍馬寺の毘沙門天・吉祥天・善膩師童子立像や、誓願寺像、雪蹊寺...

奈良国立博物館「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」「おん祭と春日信仰の美術」「新たに修理された文化財」鑑賞記

奈良国立博物館 重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-(12月7日~1月13日) 昨年保存修理が完成した昭和10年撮影法隆寺金堂壁画ガラス原板(重文)のお披露目に際して、近代における文化財写真による記録の軌跡を紹介。東京国立博物館の旧江戸城写真帳(H12重文指定)、同写真原版(H13重文指定)、壬申検査関係写真(H15重文指定)、臨時全国宝物調査関係資料(H28重文指定)の写真や宝物精細簿、法隆...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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