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和歌山県立博物館企画展「新収蔵品展2024」鑑賞記

2月28日和歌山県立博物館 企画展 新収蔵品展2024(2月23日~4月14日) 近年同館が収集した新資料のなかから37件59点を紹介。粉河寺本尊の信仰史を伝える千手観音及び役行者・丹生明神像の三幅対や、祇園南海筆南海詩稿、寛永5年(1628)の徳川頼宣書状(円満院宛)、和歌祭礼行列図屛風、紀伊国名所図会高野山図下絵、南紀高松焼色絵牡丹図土瓶などバラエティに富む内容。光川亭仙馬作の南紀男山焼染付不老橋図菓子鉢や隅入方形...

あべのハルカス美術館「円空-旅して、彫って、祈って-」鑑賞記

2月22日あべのハルカス美術館 開館10周年記念 円空-旅して、彫って、祈って-(2月2日~4月7日) 江戸時代の遊行僧円空の手になる行者系彫像の数々を、代表作を多数含んで初期から晩期までを見はるかす。岐阜・千光寺の彫像群が展示の中核をなし、同寺資料については撮影も可。千光寺両面宿儺坐像、三十三応現身立像、奈良・栃尾観音堂護法身像、岐阜・中尾薬師寺薬師如来坐像、園城寺善女竜王立像、法隆寺大日如来坐像、栃木...

奈良県立万葉文化館 「7人の万葉歌人からたどる万葉集」鑑賞記

2月21日奈良県立万葉文化館 館蔵品展 7人の万葉歌人からたどる万葉集(1月13日~3月3日) 額田王、柿本人麻呂、山部赤人、山上憶良、大伴旅人、大伴坂上郎女、大伴家持の7人の歌人の有田焼製人形をアイコンにして、時期を分けながら万葉歌の世界観を館蔵日本画で紹介。平山郁夫《額田王》、畠中光享《春柳葛城山》、片岡球子《富士》、加山又造《月と秋草》、上村淳之《佐保の詩》などのほか、狩野永納筆三十六歌仙色紙帖、管...

奈良県立美術館「漂泊の画家 不染鉄」、奈良教育大学教育資料館「密教寺院 妙法寺と八幡信仰」鑑賞記

2月1日奈良県立美術館 漂泊の画家 不染鉄-理想郷を求めて-(1月13日~3月10日) 開館50周年記念として同館で3度目の回顧展。木下美術館《山海図絵(伊豆の追憶)》、奈良県立美術館《山》、愛知県美術館《南海之図》、個人蔵《いちょう》など初期から晩期までの代表作とともに、赤膚焼や染色品等多様な作品も集める。独特な構図や画風に引き込まれる。南都正強中学(現・奈良大学附属高校)理事長・校長の経歴あり。図録あり...

京都国立博物館「泉穴師神社の神像」、龍谷ミュージアム「眷属-ほとけにしたがう仲間たち-」鑑賞記

1月23日京都国立博物館 修理完成記念特集展示 泉穴師神社の神像(1月2日~2月25日) このたび修復された泉穴師神社の神像群のうち26軀を、修理時の情報とともに紹介。大小様々で彩色が良好に残る男女神坐像のペアが多数並んで壮観。最も大きい主祭神像のペア(天忍穂耳命坐像・栲幡千々姫命坐像)は一木から木取りして正中で左右に割り離し、像底から内刳りを施して腰部を棚板条に残すという特殊な構造。女神像(その47)は頭部...

尼崎市立歴史博物館 「尼崎市指定文化財の精華」、西宮市大谷記念美術館「画人たちの仏教絵画」、池田市立歴史民俗資料館 「池田のたからもの」鑑賞記

11月5日尼崎市立歴史博物館 特別展 尼崎市指定文化財の精華(前期)(10月1日~11月30日) 初めて尼崎市指定文化財が指定されてから40年目を記念して、市指定文化財を一堂に公開。仏像では治田寺十一面観音菩薩立像(11c)、ぐいっとくびれた胴が特徴的な白衣観音寺の毘沙門天立像(11c)のほか、お目当ての寶樹院の豊臣秀吉坐像(豊国大明神像)及び菊桐文蒔絵厨子と桑山重晴坐像をありがたくじっくり鑑賞。桃山時代彫刻を考え...

浜松市美術館「みほとけのキセキⅡ-遠州・三河のしられざる祈り-」鑑賞記

11月3日浜松市美術館 みほとけのキセキⅡ-遠州・三河のしられざる祈り-(10月14日~12月3日) 同じ主タイトルの前回展示(2021年)に引き続き、静岡県西部と隣接する東三河の古代から近世までの仏像神像を、最新の調査成果を反映して紹介。大宝院廃寺出土の菩薩立像塼仏や遠江国分寺出土の塑像片、定光寺の平安時代後期・等身の千手観音立像、岩室観音堂の巨大な仏頭など優美な中央風の作例、普門寺阿弥陀如来坐像や熊野神社不...

和歌山市立博物館「葛城修験の世界」鑑賞記

11月2日和歌山市立博物館 特別展 葛城修験の世界(10月28日~12月10日) 和歌山市内に伝わる関係資料の調査成果を軸に葛城修験を紹介。加田・迎之坊伝来の中世~近世文書群(県指定文化財))を活用しながら、奈良大学との連携で調査した和歌山市内一之宿関連資料を伝える常行寺、二之宿関連資料を伝える西念寺、三之宿関連資料を伝える本恵寺の文化財を取り上げるとともに、七之宿葛城中台中津川行者堂の文化財や八之宿犬鳴山...

神奈川県立金沢文庫「廃墟とイメージ」、鎌倉歴史文化交流館「金剛三昧院展」、鎌倉国宝館 「国府津山寶金剛寺」、神奈川県立歴史博物館 「足柄の仏像」鑑賞記

11月1日神奈川県立金沢文庫 特別展 廃墟とイメージ-憧憬、復興、文化の生成の場としての廃墟-(9月29日~11月26日) 廃墟を見つめる眼差しと表現、そこから生成される再生の萌芽という重厚で重層的なテーマを展示で表現。本法寺法華経曼荼羅、本興寺法華経曼荼羅、聖衆来迎寺六道絵、平野美術館二河白道図、京博病草紙、東大寺東大寺大仏縁起、奈良博東大寺縁起など。ほか称名寺文書のテクストの上にも廃墟イメージを浮かび上...

飛鳥資料館「川原寺と祈りのかけら」、奈良博「第75回正倉院展」、大和文華館「いぬねこ彩彩」鑑賞記

10月26日飛鳥資料館 特別展 川原寺と祈りのかけら(10月6日~12月10日) 川原寺で仏像調査してから、飛鳥資料館で川原寺裏山遺跡出土の塑像や磚仏鑑賞。7世紀後半創建の伽藍が9世紀に火災にあい、その後被災資料のうち尊像断片類をまとめて板蓋神社のある小丘陵に埋納されたもの。昭和49年に関西大学網干善教氏が発掘調査を行い、そのまま同大考古学研究室が保管してきた資料多数と明日香村が保管する資料から、その概要を紹介...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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