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MIHO MUSEUM「紫香楽宮と甲賀の神仏」鑑賞記

8月16日MIHO MUSEUM 紫香楽宮と甲賀の神仏-紫香楽宮・甲賀寺と甲賀の造形-(7月27日~9月1日) 紫香楽宮・甲賀寺の歴史(及び発掘調査の足跡)を紹介するとともに、甲賀地方の特色ある仏像・神像をかつての宮都の文化的遺芳として集める。 甲賀寺跡出土の瓦、宮町遺跡出土の柱根、北黄瀬遺跡出土の大きな井戸枠、鍛冶屋遺跡出土の梵鐘内型等々、主要出土遺物が結集。甲賀市常明寺の大般若経、布施美術館の光明皇后五月一日願...

奈良国立博物館「いのりの世界のどうぶつえん」「法徳寺の仏像」鑑賞記

7月21日奈良国立博物館 わくわくびじゅつギャラリー いのりの世界のどうぶつえん(7月13日~9月8日) 夏休み期間にあわせ、館蔵品・寄託品を活用して宗教美術における動物表象にクローズアップし、職員作画のイラストで雰囲気を和らげつつ、親しみやすい展示作りに努める。普賢十羅刹女像(前期)、普賢菩薩像(後期)、一字金輪曼荼羅(前期)、孔雀明王像(法隆寺・後期)、星曼荼羅(前期眞輪院本、後期法隆寺本)、鳥獣戯画...

佛教大学宗教文化ミュージアム「ほとけの手-黙して大いに語る-」鑑賞記

ICOM京都大会関係の仕事のついでに、隙間の時間に展覧会滑り込み。6月25日佛教大学宗教文化ミュージアム 特別展 ほとけの手-黙して大いに語る-(5月25日~6月30日) 本体から分離して伝えられた仏像の手を集め、そこから「ほとけの手」の宗教的機能を推察する。京都大学人文科学研究所所蔵のパキスタン・タレリ寺院とメハサンダ寺院出土の手部断片23点、徳島県・雲辺寺の千手観音像腕部26点、兵庫県・達身寺の天部形像腕部4点...

香雪美術館「羅漢さん」、東博「奈良大和四寺のみほとけ」、びわ湖長浜KANNON HOUSE、三井記念美術館「円覚寺の至宝」鑑賞記

先週、方々への出張の合間の時間を縫って重要な展覧会に駆け込み。6月18日香雪美術館 羅漢さん-仏教を護る聖者たち-(5月18日~7月15日) 村山コレクション中の羅漢に関する資料を、絵画と画中に描写される調度から紹介。展示面積的には南北朝~室町の十六羅漢図と江戸時代(古様に見えるように写したもの)の十六羅漢図が大きく占めるが、通底するのは明恵上人の羅漢信仰への接近。ポスト「明恵の夢と高山寺」(於中之島香雪...

東大寺ミュージアム「華厳経の絵画」鑑賞記

東大寺ミュージアム 特集展示 華厳経の絵画(4月24日~5月28日) 華厳経にまつわる経典と絵画を展示。紺紙金字華厳経(重文)は建久6年(1195)の大仏殿落慶供養会に際して書写された後鳥羽天皇奉納品。華厳五十五所絵断簡は、勝熱婆羅門、大願精進力救護一切衆生主夜神、堅固解脱長者の3面。貴重な平安仏画、図録なし。同行の皆さんと多聞天立像・持国天立像をじっくりと鑑賞。...

龍谷ミュージアム「因幡堂 平等寺」、京都国立博物館「国宝一遍聖絵と時宗の名宝」鑑賞記

5月17日、美術史学会へ参加するべく京都行き。会場(京都工芸繊維大)入りの前に、絶対見逃せない2つの展覧会をダッシュで鑑賞。龍谷ミュージアム 企画展 因幡堂 平等寺-京に飛んできたお薬師さん-(4月20日~6月9日) 因幡堂平等寺の伝来資料と関連資料を集約して展観。東京国立博物館所蔵の因幡堂縁起(重文)のほか、因幡堂縁起の諸本を徹底集約。本尊薬師如来立像(重文)は因幡堂縁起に長保5年(1003)に因幡国から橘行...

奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」、高野山霊宝館「高野山と不思議な話」鑑賞記

5月14日、午後からの取材が、百舌鳥・古市古墳群世界遺産登録推薦の余波でキャンセルになったため、急遽半日代休をとって展覧会巡り。奈良国立博物館 特別展 国宝の殿堂 藤田美術館展-曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき-(4月13日~6月9日) 現在休館中の藤田美術館コレクションの優品を、指定文化財の全件を含んで網羅的に紹介。曜変天目茶碗(国宝)を展覧会のアイコンとして押し出しつつ、奈良に伝来し明治期の混乱の中で...

石川県立歴史博物館「いしかわの神々」、石川県埋蔵文化財センター「春季公開」鑑賞記

5月7日、好天のもと金沢へ車走らせる。石川県立歴史博物館 特別展 いしかわの神々-信仰と美の世界-(4月27日~6月2日) 石川県内の資料を中心に神像・本地仏像・垂迹画・懸仏・神社奉納品及び祭祀に関わる考古資料を集める。七尾市・久麻加夫都阿良加志比古神社の男神坐像(木心が二つあり神木を使用したか)、珠洲市・須須神社の男神坐像5軀のうち3軀など重要文化財を含む約20軀の神像の中では、能登半島の突端、珠洲市・...

中之島香雪美術館「明恵の夢と高山寺」、東博「国宝 東寺」「2019新指定国宝・重要文化財」、埼玉歴民博「東国の地獄極楽」、群馬歴博「大新田氏展」鑑賞記

担当特別展を這々の体でオープンさせ、約2ヶ月ぶりの展覧会鑑賞。4月30日中之島香雪美術館 特別展 明恵の夢と高山寺(3月21日~5月6日) 村山コレクションに収蔵される、明恵筆の夢記1巻(建仁4年〔1204〕ごろ)を結節点として栂尾高山寺の文化財を核としつつ自館コレクションを散りばめた明恵&鳥獣戯画展。樹上座禅像と夢記、そして仏眼仏母像を通じて明恵とまみえるありがたい機会。溢れる慈悲と真摯さ、そして明晰な思考、...

豊橋市美術博物館「吉田天王社と神主石田家」鑑賞記

豊橋市美術博物館 企画展 吉田天王社と神主石田家(2月19日~3月24日) 豪壮な手筒花火祭事で著名な吉田神社の社宝と神主家伝来資料から豊橋の信仰の歴史を浮かび上がらせる。神幸祭にて使用されている獅子頭(御頭様)は全長が短く全体に深い皺が刻まれて古様を見せる南北朝~室町時代ごろの作例。追儺の儀式で使われたとみられる鬼面は大ぶりで鼻が上へと反った室町時代の作例。中世の狛犬も二対。また牛頭天王信仰の広がりも...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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