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長浜市長浜城歴史博物館「竹生島弁才天-仏から神へ、その信仰の展開-」、京都国立博物館「文化財修理の最先端」鑑賞記

長浜市長浜城歴史博物館 企画展 竹生島弁才天-仏から神へ、その信仰の展開-(11月28日~1月17日) 令和二年の春秋に大阪城天守閣と長浜城歴博で開催予定だった「豊臣家ゆかりの“天女の島”-びわ湖竹生島の歴史と宝物」展が新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、内容を竹生島弁才天信仰に絞り改めて企画。 叡山文庫の渓嵐拾葉集や仁和寺妙音天像(土佐行広筆)、石山寺天河弁才天像等で弁才天の諸相を踏まえた上...

奈良国立博物館「おん祭と春日信仰の美術-特集 神鹿の造形」、龍谷ミュージアム「ほとけと神々大集合-岡山・宗教美術の名宝」鑑賞記

業務の合間に立ち寄る。12月10日奈良国立博物館 特別陳列 おん祭と春日信仰の美術-特集 神鹿の造形-(12月8日~1月17日) 恒例おん祭展。田楽能で使用された能面は初見。尉面は堅実な出来映えで、女面はやや面長で個性的。ともに中世風を残す。神鹿を表した資料に着目し、館蔵の春日鹿曼荼羅(重文)を始め春日講で用いられた春日鹿曼荼羅をずらりと集める。画風から多くは南都絵所の作と推定。春日名号曼荼羅は白鹿がたたず...

大阪市立美術館「天平礼賛-高遠なる理想の美-」、中之島香雪美術館「聖徳太子-時空をつなぐものがたり-」鑑賞記

大阪市立美術館 特別展 天平礼賛-高遠なる理想の美-(10月27日~12月13日) 天平時代の資料を博捜し、天平文化受容とその古典化・理想化の諸相を中世から現代までオムニバス的に紹介。展覧会のメインとなる資料として作風・法量の釣り合う兵庫・金蔵寺阿弥陀如来坐像と神奈川・龍華寺菩薩坐像を初めて並べる。金蔵寺像の旧所在が、同館に近い摂津国分寺(及び神呪寺)であった可能性があり、両像の天王寺での邂逅は地域史とい...

大津市歴史博物館「聖衆来迎寺と盛安寺」、栗東歴史民俗博物館「栗太郡の神・仏」鑑賞記

11月8日、休日を確保して、子に付きあってもらって滋賀へ。大津市歴史博物館 企画展 聖衆来迎寺と盛安寺-明智光秀ゆかりの下坂本の社寺-(10月10日~11月23日) 明智光秀を導入として、天台宗の名刹聖衆来迎寺と盛安寺の文化財を一堂に公開する。聖衆来迎寺の国宝六道絵15幅を集める(前期)ほか、十二天像、楊柳観音像、本尊釈迦如来坐像、元徳2年(1330)の地蔵菩薩立像、盛安寺の四臂十一面観音立像などなど既知の重要資料...

和歌山市立博物館特別展「紀三井寺展」鑑賞記

10月31日、休日出勤の合間にオープンしたての紀三井寺展鑑賞。和歌山市立博物館 創建1250年記念・日本遺産認定記念特別展 紀三井寺展(10月31日~12月13日) 創建1250年の節目の年に、初公開資料を多数含む紀三井寺の文化財を地元博物館にて公開。重要文化財の十一面観音立像(平安時代)のほか、昨年から和歌山市を核にして行ってきた寺宝調査で把握された天部立像(平安時代)、弥勒菩薩坐像(鎌倉時代)、開山為光上人坐像(...

高野山霊宝館「高野山の名宝 皇室と高野山」鑑賞記 

10月26日、例年より早く紅葉が始まった高野山へ登る。高野山霊宝館 大師号下賜1100年記念大宝蔵展 高野山の名宝 皇室と高野山(10月3日~12月6日) 延喜21年(921)に醍醐天皇から空海へ贈られた大師号の諡号から1100年を記念して、天皇と高野山の関係にまつわる資料を展観。地蔵院高野大師行状図画(重文)、金剛峯寺根本縁起後醍醐天皇後手印並御跋(重文)、紺紙金字一切経(荒川経・重文)、御室御所高野山御参籠日記(又...

神奈川県立歴史博物館「相模川流域のみほとけ」鑑賞記

10月21日、久々に関東入りして、仏像展鑑賞。神奈川県立歴史博物館 特別展 相模川流域のみほとけ(10月10日~11月29日) 神奈川県の中央、相模川の流域を一つの文化圏と捉えて、伝来する古代・中世の仏像を集約する。冒頭、龍峰寺千手観音立像は、再調査により古代彫刻の要素を強調しつつ、そこに奈良時代の遺風を残すことを果敢に指摘。展示でも側面、背面を鑑賞でき、調査者のまなざしを追体験しながら鑑賞。 国分寺不動明王...

吹田市立博物館「新型コロナと生きる社会-私たちは何を託されたのか-」鑑賞記

8月22日吹田市立博物館 ミニ展示 新型コロナと生きる社会-私たちは何を託されたのか-(7月18日~8月23日) 同館が「100年後の人々への情報源」として収集を開始している、新形コロナウイルス感染症との対峙・対応の諸相を示す生活資料と写真資料を紹介。感染防止対策と市民生活・経済活動・政治動向・世界情勢が複雑に重なりあう今般の事態は、渦中にある当事者にその全貌は見えにくい。地域社会の防疫・感染症対策と市民生活...

京都国立博物館「聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-」(再訪)鑑賞記

8月22日京都国立博物館 特別展 聖地をたずねて-西国三十三所の信仰と至宝-(7月23日~9月13日) 再訪して後期展示鑑賞。狩野信光の壺坂観音縁起絵巻、狩野永納の穴太寺観音縁起絵巻、伝住吉如慶の播州書写山縁起絵巻や、華厳寺の三十三所観音曼荼羅図、長谷寺法華一品経など展示替え資料を重点的に。和歌山の資料では、出光財団の補助による修理後初公開の紀三井寺参詣曼荼羅と熊野観心十界図の2幅は、本展終了後、和歌山市立...

高野山霊宝館企画展「如来-NYORAI-」鑑賞記

8月9日高野山霊宝館 企画展 如来-NYORAI-(7月11日~9月27日) 高野山霊宝館収蔵資料の中から、「如来」にスポットを当てて優品や稀品を選定。絵画では清浄心院九品曼荼羅図(重文)、高屋肖哲模写の阿弥陀聖衆来迎図、成福院阿弥陀如来像(南宋・重文)、金剛峯寺釈迦誕生図(鎌倉・未指定)など。後期(8/25~)には応徳3年銘仏涅槃図(国宝)が出陳。彫刻では、普門院釈迦如来及び諸尊像(重文)、壇上伽藍御社伝来の大型...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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