大学院時代の一つ下の後輩、戸花亜利州君が急逝しました。4月17日に帝塚山大学での講義後に倒れ、47年の短い生涯を閉じられました。 帝塚山大学経済学部から同大学大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻課程に進学し、修士論文で取り組んだ薬師寺薬師三尊像についての研究は、「薬師寺金堂薬師如来像台座に表された異形像の意義」(『佛敎藝術』284、2006年)ほかの論文として上梓され、本薬師寺から移坐したとする見解を、平城...
平成22年の当方は、怒濤の展覧会ラッシュだった。 年初から、前の年の秋期特別展「熊野三山の至宝」(平成21年9月8日?10月18日)の開催中に急遽担当することになった春期特別展として、「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」(4月24日?6月6日)を急ピッチで準備し開催。その会期中から、特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?―木食応其を支えた僧・覚栄の事績を中心に―」(9月18日?11月7日)の準備をサポ...
先月訪れた越前陶芸の村(コチラ)で絵付けしたビアカップが到来。さっそくビール三昧。ちょっと飲み過ぎた。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...
職場(和歌山県立博物館)では広報活動の一環として、ウェブサイト、ブログと、ツイッターを利用しています。→和歌山県立博物館ウェブサイト http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/→和歌山県立博物館ニュース http://kenpakunews.blog120.fc2.com/ →和歌山県博公式ツイッター http://twitter.com/wakayamakenpaku毎日新聞の地方版で、当館のWebによる広報活動を取り上げてもらいました。全文貼り付けます。「和歌る?紀になる...
出張で暑い暑い熊野入り。帰路、少しだけ寄り道して滝見。田辺市本宮町請川の山中に入り、「お滝さん」へ。落差は20mほど。滝壺の底まで見える清流。滝の右側は、この画像からは想像できないような、高さ50mぐらいの岩壁。流れる滝の音がオーバーハングする岸壁に反射し、岩壁の中を水が流れているような錯覚を覚える。別天地。岩壁下に不動明王を祀る祠あり、岩壁には一部焦げた痕跡もあって、修験の行場でもあったらしい。 【...
7月23日、午後から梅で有名なみなべ町へ。南部公民館主催の南部長寿大学で仏像のお話をし(「きのくにの仏像―みなべ町の仏像と地域の歴史」)、高速道路にのって帰路に着くも、夏休み中は白浜からの帰りの車で大渋滞。一般道で迂回するついでに、久しぶりに湯浅町の施無畏寺の横を通り、ええいせっかくだからと明恵上人の紀州八所遺跡のうち、西白上遺跡と東白上遺跡を訪問。 西白上遺跡。ここからは鷹島や刈藻島、久礼島が眼...
本日、担当特別展「移動する仏像」閉幕と相成りました。会期中に和歌山県立博物館へと足をお運びいただきました皆様。ご遠方にお住まいで、わざわざ図録をお求めいただきました皆様。展示資料について、会場でいっしょに悩んだり助言を下さいました皆様。会場で、拙い解説にも関わらず、よくわかったとお喜びの声をお伝え下さったお客様。和歌山県博ウェブ上の「移動する仏像展日誌」をご覧頂いていた皆様。展覧会へのお出ましのた...
担当して開催している和歌山県立博物館の特別展「移動する仏像」、あっというまに会期の半分が過ぎ去ってしまいました。ゴールデンウィークを過ぎてから、お客様の数はがくんと落ち込んでおります。とはいえ、想定していた来館者数は超えそうで、和歌山にも仏像ブームの余波は少しは届いているのかもしれません。テーマ性が先行している感もあるかもしれませんが、奈良時代から江戸時代まで、魅力的な和歌山の仏像を一度にご覧頂...
5月2日・3日、大峯山寺の戸開け式に参加。奈良県立橿原考古学研究所長・菅谷大先達に率いられ、学峯講の一員として、初の峯入り。10時過ぎに橿考研を出て、天川村泥川に入り、女人結界門そばの茶屋で昼食を済ませて、いよいよ峯入り。 順調に登り、一ノ瀬茶屋、一本松茶屋、洞辻茶屋と超えて、最初の行場、鐘掛岩をよじ登る。命の重さを自らの手に感じる。 そして西の覗き。戸開け式前ではあったが、いあわせた先達たちが倉...
特別展をなんとかオープンにこぎ着けた余韻に浸る間もなく、29日には自ら講師を務める講演会。誰だそんな無茶な設定をしたのは。…自分です。 隙間の時間で話す内容と資料は作れるだろうと、たかをくくっていたところがありましたが、連日取材と来客が続き、もちろん疲労もあって気付けば当日の朝(!)。3時に起き出して、冷や汗をかきながらレジュメを作製。何とか一応のかたちを作って、出勤後に大急ぎで画像の準備。レジュ...