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紀三井寺秘仏御開帳、そして名草山へ

  5月21日、紀三井寺境内の新仏殿に安置された像高12mの千手観音立像の開眼供養が行われ、それに伴って秘仏本尊も数十年ぶりに御開帳されました。一日お休みを取って、ワクワクしながら拝観。本堂後方に接続する収蔵庫には、本尊千手観音立像(10c後半、重要文化財)及びこれも本尊の十一面観音立像(10c初、重要文化財)が安置され、少し遠かったものの初めての拝観に心がトキメキました。収蔵庫内には梵天立像(10?11c、重...

京都仏像・建築めぐり

帝塚山大学での午前中の講義2コマを終えて、近鉄電車、京阪電車を乗り継いで京都へ。四条京阪で降り、祇園のメインストリートを通って、まずは建仁寺。本坊で開催中の「妙光寺特別展」を鑑賞(5/8?5/14)。神奈川仏教文化研究所さんのサイトで紹介されているのを今朝見て急遽行くことに。法灯国師像をたくさん見られてほくほく。四条河原町から四条大宮までバスに乗って、京福電鉄嵐山線で嵐山までいき、清凉寺へ。本堂釈迦如来立...

国宝の塔二棟

 昨日、今日とたまたま鑑賞した国宝の塔二棟、覚え書き。 大阪府泉佐野市・慈眼院多宝塔。文永8年(1271)建立。総高10.5mの小型の塔。拝観には事前予約が必要で、隣接する日根神社拝殿脇の柵越しに見る。歴史館いずみさのに行ったついでに。→画像 奈良県生駒郡斑鳩町・法起寺三重塔。慶雲3年(706)建立。総高23.9mの大型の塔。収蔵庫に平安時代前期、像高3.5mの十一面観音立像。脇を通ったついでに。→画像→観仏三昧―仏像と...

運慶の仏像、三越が落札。

 先般より話題となっていた、運慶作の可能性がとても高い大日如来坐像がクリスティーズで競売に掛けられた件、三越がアメリカの収集家と競り合って、1437万7000ドル(約14億円、手数料込み)で落札されたとのこと。このところ急激に進んだ円高が追い風だったかもしれませんね。 日本国内に外国の文化財が大量に所有されている状況で、日本の宝を流出させることだけは絶対に避けなければならない、という論調に単純にく...

雪の高野山霊宝館

高野山霊宝館は大正10年(1921)建立。登録有形文化財。国宝21件、重要文化財139件ほか5万点以上の資料を保管・公開しています。→。高野山霊宝館ウェブサイトぽかぽか陽気の本日の高野山上は日中2℃。山上に来たついでに、森下商店の胡麻豆腐と麩善の生麩菓子(笹巻あんぷ)を購入。美味。→観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―...

文化財調査と湿布

 昨日今日と県内自治体内の文化財調査にでかけ、6箇所を巡って、仏像仏画石造物絵図工芸資料建築など、ありとあらゆる資料を調査。 現場では多種多様な資料をオールマイティーに調査する能力の他に、会話をし、文化財保護の重要性を説きつつ、当該資料の固有性を伝え、あるべき未来像を所有者と共に描く「話術」も重要となります。その場に残されている資料を立体的に組み上げ、地域の歴史の一断面を叙述できれば、所有者の信頼...

なぜ文化財を守るか

文化財を守ることについての現時点でのスタンスについて、過去に書いた文章から転載します。元記事は『在家仏教』659号(2007年3月発行)に掲載されたもの。ちなみに執筆の経緯は、『在家仏教』編集ご担当者様が本家サイト「観仏三昧」をご利用下さっていたことから、ご依頼を頂いたものでした。 なぜ文化財を守る必要があるのだろうか。改まって考える機会は決して多くはないと思う。古いものだから、美しいものだから、という...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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