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奉修葛城修行採灯大護摩供2011

2011年4月10日、中津川行者堂(和歌山県紀の川市中津川)で、聖護院による採灯大護摩供が勤修されました。ここは、葛城修験の中胎とよばれ、葛城灌頂もここで行われる重要な場所です。五鬼とよばれる行者に奉仕する家も健在です。 朝、粉河寺を出立した聖護院の一行は、いったん行者堂に参集し、直ちに葛城修験の第七経塚に登り、戻ると中津川の熊野神社、行者堂と巡拝・読経して、行者堂前広場で大護摩供を行いました。 今年は...

講演会「吉祥寺の三ッ目不動と童子像」

 11月23日。和歌山県有田郡有田川町粟生の地域住民で作られた、明日の粟生を考える会によばれて講演してきました。 この会は、今年の春に和歌山県博で開催した特別展「移動する仏像」を契機に、地域に残されてきた文化・文化財を再認識し地域の活性化の方法を考えようとして作られたものです。自分の作った展覧会がそうしたかたちで地域の方々の心に届いたことは、学芸員冥利に尽きます。 午前中から講演会会場となる吉祥寺本堂...

講演会「紀伊徳川家と能―根来寺能面の歴史的位置―」

 本日、岩出市民俗資料館で「紀伊徳川家と能―根来寺能面の歴史的位置―」と題して講演会の講師を務めてきました。執筆したものの諸般の事情でお蔵入りとなってしまった同題の文章を、ちょっと長いですが貼り付けます。ご興味のある方はどうぞ。紀伊徳川家と能 ―根来寺能面の歴史的位置―1、能とは 能のルーツを探ると、奈良時代に中国(唐)よりもたらされた「散楽(さるがく)」に遡ります。散楽はアクロバティックな曲芸や物真似、...

日本宗教文化史学会大会

 雨の中車を走らせ京都へ。第二京阪道、阪神高速8号京都線が開通したのでとても便利。京大会館で開催された日本宗教文化史学会第14回大会に、午後から参加。 皿井舞氏「神護寺薬師如来像の再検討」、山下立氏「神像彫刻における男神像とその忿怒表現をめぐって」の2本の研究発表と、阿部泰郎氏による基調講演「聖徳太子の世界像―太子をめぐる中世宗教テクスト体系の生成―」を拝聴。 皿井報告は神護寺薬師像について、「穢」の...

拙稿紹介(20100127)

明治三十二年までに指定された全国の国宝の中に、神像はこの熊野速玉大社の神像と、その摂社だった阿須賀神社の神像(ただし戦災で焼失)しか含まれていない。神像として初めて国宝指定されたこれらの像は、日本の初期神像としての重要性とともに、国家による近代「文化財」保護の初期の状況をも、今日に伝えてくれている。(大河内2010、11頁)大河内智之「熊野速玉大社神像」(皿井舞監修『国宝の美24 彫刻8 平安中期の彫刻』...

拙稿紹介(20090428)

「本稿で検討してきたように、七条仏師康永の手による寛正四年(一四六三)銘を有した東光寺不動明王二童子像は、寛正期熊野本宮復興造営の一環において造像された、本宮神前護摩堂の本尊であった可能性が高いものと思われる。」(大河内2009、23頁)大河内智之「寛正四年康永作東光寺不動明王二童子像と熊野本宮」(『和歌山県立博物館研究紀要』15、2009年3月)頂いた論文のご紹介ばかりでしたので、発行したての自分の論文もち...

中津川行者堂採灯護摩供

 4月11日、紀の川市中津川の行者堂で、聖護院による採灯護摩供が行われました。 中津川(旧粉河町中津川)は、葛城修験の中胎といわれる修験祭祀の重要ポイントであり、葛城灌頂もここで行われます。近世では聖護院直轄地で、祭祀儀礼は五鬼と呼ばれる五家によって整えられています)。本来行者堂や熊野神社がある山腹に集落がありましたが、現在は山下に移っています。 採灯護摩は、聖護院による葛城二八宿の経塚巡拝の途中に...

シンポジウム参加雑感

 先にお知らせしました、名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」、なんとか任を果たして終了。 参加した二日間、コーディネーターの就実大学川崎剛志さんの分厚く射程の長い基調報告や、各報告者の濃密な内容に圧倒され、昼食、夕食でも意見交換やりっぱなしで、脳がすっかり筋肉痛です。会場にも修験道史の大家をはじめ、お歴々がずらり。貴重な出会いや、ご教示をたくさん頂...

シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」

12月19日?21日に行われる、名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」のお知らせです。聴講歓迎とのことです。私も、少しお話させていただきます(が、まだ内容が固まっていません。まとめる時間がないっ!まずいっ!)。・名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」(2008.12.19〜21、名古屋大学文学研究科127教室)概要:室...

描かれた僧侶の姿―僧侶の肖像は何のために描かれたのか―

 平成20年(2008)2月24日に行った和歌山県文化財研究会の講座で講演した「描かれた僧侶の姿―僧侶の肖像は何のために描かれたのか―」の講演録をアップします。『きのくに文化財』41(2008年3月)に掲載されたものです。 文化財研究会のみなさまにはいつも博物館のさまざまな事業にご協力いただきまして、本当にありがとうございます。本日は「描かれた僧侶の姿―僧侶の肖像は何のために描かれたのか―」と題しましてお話をさせて...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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