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読書記録(2008年4月分)

 備忘のための4月の読書記録。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。再読もあったりです。前回の読書記録と初めの方はだぶってます。今月も、知らないことをたくさん教えて頂きました。内田樹『街場のアメリカ論』(NTT出版、2005・10)浅羽通明『右翼と左翼』(幻冬舎新書1、幻冬舎、2006・11)宮本常一・安渓遊地『調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本』(みずのわ出版、2008・4)多木浩二『肖像...

玉稿頂戴しました(20080428)

「仏像を修理する工房は彩色分析を行うには適した環境といえる。これまで筆者がサンプリングから分析まですべてを行ってきたが、この研究をますます進めていくには研究スタッフの助力が必要になろう。そして美術史研究者、保存科学研究者、修理技術者の共同研究として発展させていかねばならない。データ解析において、三者が情報を補完し合うことで正確な考察を導きだすことが可能となるはずだ。その結果をデータとして数多く積み...

玉稿頂戴しました(20080427)

「このように、真寂の諸尊における簡素な表記は、記述の冴えとなってあらわれる一方で、時としてそれが何を意味しているのか慎重な検討を要する場合があり、また、簡略化されるなかで述べられないことがはたして撰者・真寂の関心から抜け落ちたものであるのか、それとも真寂の見た現図の尊容には、はじめから存在しなかったのかを個々に検証する必要がある。また、僅か一文字の誤字・脱字や句点の打ち間違えが尊容解明の妨げとなる...

金峯山寺蔵王堂と栄山寺八角堂

  奈良県吉野町・金峯山寺蔵王堂(国宝)は桃山期の巨大建造物。建立には豊臣秀長が関与。本尊蔵王権現像(重文、像高728cm、615cm、592.5cmの三躯)は下御門仏師宗貞・宗印一門による造像。うち1体は天正15年・16年に造像が進められていることが『多聞院日記』から判明。宗貞・宗印は、この大事業を足がかりに秀長に重用され、天正16年から造像開始された方広寺大仏像立の仏師に登用されたと見られる(拙稿「熊野那智大社十二...

学芸員が資料と対峙したときに必要な力

 博物館経営論の講義(帝塚山大学)でのアンケート第2弾。受講生のみなさんに「学芸員が資料と対峙したときに必要な力」を考えてもらいました。段々「うけねらい」が増えてきましたが、それもまたよし。以下50音順に列記します。愛情力(物に対する)疑うこと活力観察力 3眼力几帳面さ権力 3好奇心力財力持久力資料読解把握認識発展向上能力視力正確性精神力探求力知識力知力洞察力読解力 2努力 2分析力分類わけ能力腕力...

国宝の塔二棟

 昨日、今日とたまたま鑑賞した国宝の塔二棟、覚え書き。 大阪府泉佐野市・慈眼院多宝塔。文永8年(1271)建立。総高10.5mの小型の塔。拝観には事前予約が必要で、隣接する日根神社拝殿脇の柵越しに見る。歴史館いずみさのに行ったついでに。→画像 奈良県生駒郡斑鳩町・法起寺三重塔。慶雲3年(706)建立。総高23.9mの大型の塔。収蔵庫に平安時代前期、像高3.5mの十一面観音立像。脇を通ったついでに。→画像→観仏三昧―仏像と...

博物館の広報と「ブログ」

 近年、ミュージアムの広報ツールとして、ブログを有効に活用する施設が見られるようになっています。 例えば特別展の補助的広報用として用いるケースがあります。共催しているマスコミが用意したり更新するケースが多いようです。 また、九州国立博物館のウェブサイトでは、個人のブログで取り上げてもらうため、画像を提供するサービスを行うなど、柔軟な工夫を行っていらっしゃいます。 和歌山県立博物館のウェブサイトでも...

学芸員に必要な「○○力」

 非常勤講師として担当している博物館経営論の講義(帝塚山大学)で、受講生のみなさんに「学芸員に必要な力とはどういうものか、「○○力」で表してみて下さい」とお願いし、出席カードに書いてもらったところ、次の結果と相成りました。知識力 5観察力 3経営力 2奇抜な発想力現場対応力好奇心力後継伝承力構成力構想力行動力社会認識力集中力情報力情報収集力精神力創造力対応力探求する力探索能力知的能力伝達力努力発想力...

西国三十三所霊場の秘仏本尊公開

 夏から秋にかけて、奈良国立博物館(8月1日?9月28日)、名古屋市博物館(10月18日?11月30日)で巡回する特別展「西国三十三所観音霊場の祈りと美」のプレチラシ。表面の像は近年新発見された清水寺奥院の千手観音坐像。快慶風。 便利なのは裏面。西国三十三所札所会では花山法皇一千年御遠忌として各霊場の本尊開帳を3年間かけて順次行っていきますが、そのスケジュール表となっています。札所会のウェブサイトにPDFファイ...

法隆寺釈迦三尊像と「出会う」

 法隆寺大宝蔵殿で開催中の「平成20年 法隆寺秘宝展─斑鳩宮と東院伽藍─/特別展示 飛鳥・白鳳時代の至宝」(3月20日?6月30日)を目指して法隆寺へ。 西院伽藍・講堂に入ると、上御堂への扉が開いている。あれ、特別公開だったっけ・・。・・!、そうか金堂釈迦三尊像(国宝)を移坐してるのか!忘れてた!はやる気持ちを抑えて、子を促して登堂。感動のご対面。上御堂釈迦三尊の前に、金堂釈迦三尊像、薬師如来坐像が安置。案外...

読書記録(2008年1月?4月初頭)

 本家サイト「観仏三昧」を新年度バージョンに切り替えるのに手一杯で、全然ブログ更新できていません。ということで、備忘のための読書記録(1月?、研究書や論文除く)でお茶にごし。多分毎月やると思います。 内容紹介するほど真面目に読んでないのでタイトルと出版社だけ。発行年月日は初版のもの。再読のものもあったり、入れ忘れたりもあったりです。梅田望夫『ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書58...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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