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こんな博物館(美術館)が好きだ!

 博物館経営論の講義(帝塚山大学)でのアンケート第5弾。前回のアンケート「あなたが考える「博物館らしさ」とは何か」でポジティブな意見が多かったので、よりポジティブに「こんな博物館(美術館)が好きだ!」に答えてもらいました。「ネタ」奨励ですが「エロス」はもうやめれといってあります(^^;)。以下回答の50音順に列記します。・明るく開放的。・アミューズメントパーク的な博物館。未来的な博物館。・癒し系な音楽が...

玉稿頂戴しました(20080524)

「いずれにしても、九州中部地域の中核的な神祇信仰である、阿蘇高千穂の神像造像の解明は、他地方における神像の制作のあり方についても、多大な示唆を与えるものに違いない。」(有木芳隆「阿蘇・高千穂地域の神像彫刻概観」、14頁)熊本県立美術館編『阿蘇高千穂地域歴史資料調査報告書』(熊本県立美術館、2008年3月) 貴重な成果を共有させて頂き、まことにありがとうございます。古代、中世のみならず、中近世移行期、近世...

紀三井寺秘仏御開帳、そして名草山へ

  5月21日、紀三井寺境内の新仏殿に安置された像高12mの千手観音立像の開眼供養が行われ、それに伴って秘仏本尊も数十年ぶりに御開帳されました。一日お休みを取って、ワクワクしながら拝観。本堂後方に接続する収蔵庫には、本尊千手観音立像(10c後半、重要文化財)及びこれも本尊の十一面観音立像(10c初、重要文化財)が安置され、少し遠かったものの初めての拝観に心がトキメキました。収蔵庫内には梵天立像(10?11c、重...

玉稿頂戴しました(20080521)

「中世海運のうち、太平洋岸における航路での東国と西国との関連、そこに展開された流通や交流の様相をより具体的に示すことが、経済的側面にとどまらず、政治・文化的交流の基盤を明らかにし、中世の社会構造解明の一助となることを期している。」(綿貫2008・4頁)綿貫友子『紀伊水道およびその周縁部における中世海運・流通の研究』(2006(平成18)年度?2007(平成19)年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書...

「博物館らしさ」とは何でしょう?

 博物館経営論の講義(帝塚山大学)でのアンケート第4弾。前回「博物館に求めるもの」というアンケートへの回答に「博物館らしからぬもの」という秀逸な回答がありましたので、今回は受講生のみなさんに「博物館らしさとは何か」を聞いてみました。「ネタ」で答えてもいいよーと奨励していますので、ネタ率が高く(かつ長く)なってきています。以下回答の50音順に列記します。・明るく開放的でだれでも行けること・一日博物館に...

玉葱

  JA紀ノ川の直売所「めっけもん市場」の事業で、玉葱の植え付けと収穫体験に参加しており、本日は収穫の日。我が家割り当て分の玉葱畑から、袋3枚にぎっちりと収穫。ジャガイモ、人参も。 大量の玉葱をどうするか・・・。とりあえず特大5個を薄くスライスし、飴色になるまで1時間延々炒めて、冷凍庫で保存。オニオングラタンスープかカレーライス用。まだ数十個ある。しばらくは玉葱を食べ続けなければいけません。 子の...

「あなたが博物館に求めるもの」

 博物館経営論の講義(帝塚山大学)でのアンケート第3弾。受講生のみなさんに「あなたが博物館に求めるもの」を考えてもらいました。まじめな答えも「ネタ」も混在ですが、全然OK(ちなみに「ネタ」で答えてもいいよー、と奨励しています)。以下回答の50音順に列記します。新しい発見新たな知識新たな物との出逢いinteresting駅からの案内板、説明文のわかりやすさエロスエンターテイメント性貴重な所蔵品とその歴史の重みキ...

京都仏像・建築めぐり

帝塚山大学での午前中の講義2コマを終えて、近鉄電車、京阪電車を乗り継いで京都へ。四条京阪で降り、祇園のメインストリートを通って、まずは建仁寺。本坊で開催中の「妙光寺特別展」を鑑賞(5/8?5/14)。神奈川仏教文化研究所さんのサイトで紹介されているのを今朝見て急遽行くことに。法灯国師像をたくさん見られてほくほく。四条河原町から四条大宮までバスに乗って、京福電鉄嵐山線で嵐山までいき、清凉寺へ。本堂釈迦如来立...

玉稿頂戴しました(20080509)

「蒔絵や螺鈿など数ある漆工芸の中から、中国を直ちに想起させる彫漆が偕楽園塗の技法に選ばれていることは、大変興味深い。このような偕楽園塗の制作に治宝の意向が大きく働いていたとすれば、それは治宝の中国趣味の一表象と捉えられるのではないか。」(小林2008、60頁)小林祐子「紀州徳川家旧蔵「堆黒雲龍文合子」について」(『三井美術文化史論集』1、2008年3月) 玉稿、ご恵贈いただきました。ありがとうございます。数...

「和歌山県立博物館ニュース」の試み

 先に、私が勤務する和歌山県立博物館のウェブサイトにブログを組み込んで、更新頻度をあげるべく取り組んでいます、という記事を書きました。 →博物館の広報と「ブログ」(4月17日) 書いた以上は更新しなければ、というわけでもありませんが、それ以来12回、記事の更新ができています。特別展開催期間でネタが多いということもありますけれど。 博物館って何をしているところか分かりにくい、学芸員の仕事ってよく分からな...

玉稿頂戴しました(20080505)

「紙はいつも無限の可能性を秘めている。蕪村の絵の魅力は、こうした紙と墨とのせめぎ合いの中に、まだまだ多く隠されているような気がしてならない。」(安永2008-1、277頁)1、安永拓世「蕪村画に見る素材への感応」(MIHOMUSEUM編集発行『与謝蕪村―翔けめぐる創意―』(2008年3月)2、安永拓世「桑山玉洲筆 富岳山水図襖」「桑山玉洲筆 那智山・熊野橋柱巌図屏風」(『国華』1350、2008年4月) ありがとうございました。...

玉稿頂戴しました(20080502)

「和歌山城下町に限らず江戸時代を対象とした和歌山県における考古学的研究は乏しい状況にある。しかしその反面、市街地の再開発などにより和歌山城下町における埋蔵文化財調査は近年増加傾向にあるといえる。(中略)しかし、史跡指定されている中心部を除き、都市化がすでに進行しており、調査自体が困難であるといった側面もある。」(北野2008、86頁)1、北野隆亮「紀伊における古代南海道と官衙等関連遺跡」(『紀伊考古学研...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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