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展覧会・文化財をみてきました(2008年11月29日)

妙法院(三十三間堂) 和歌山県立博物館友の会バスツアーに随行。伏見の寺田屋に行ってから三十三間堂へ。林立する千手観音は、見るたびに新たな感慨を呼ぶ。湛慶の穏健な作風の意義を強調して解説。運慶銘を持つ千手観音像を紹介したら、「あんまり上手でないねえ」との声。そうですよね。10代の運慶作か否か!?京都国立博物館・特別展 JAPAN 蒔絵―宮殿を飾る東洋の燦めき―(10月18日?12月7日) 安土桃山時代以降大量に輸出さ...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月24日)

和歌山市立博物館・特別展 岩瀬広隆―知られざる紀州の大和絵師―(10月18日?11月24日) 紀伊国名所図会の挿絵を描いたことで知られる幕末の画家・岩瀬広隆の、浮世絵師・大和絵師としての画業を初めて一望する充実の内容。粉河寺縁起の模写(個人本、粉河寺本)や、徳川治宝の命によって冷泉為恭らと作成した春日権現験記絵巻模写(東京国立博物館蔵)を堪能。図録あり(108頁・800円)。すぐそばなのに最終日に滑り込んでたらいけ...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月22日、23日)

11月22日大阪市立美術館・智証大師帰朝1150年 特別展 国宝 三井寺展(11月1日?12月14日) 三井寺と宗門の名宝をそろえる。智証大師坐像(御骨大師、国宝、9世紀)、智証大師坐像(中尊大師、国宝、10世紀)、新羅明神坐像(国宝、11世紀)を、この眼で見てしまった…。すべて側面・背面も鑑賞できる。御骨大師の面相の迫真性、重量感、うねる衣紋をしっかり確認。新羅明神の怖さは尋常でない。翁のルーツを見た。五部心観(完本...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月16日、17日)

11月16日歴史館いずみさの・特別展「日根荘と根来寺―戦国を生きる人びと―」(10月18日?11月30日) 戦国時代の泉南地域の歴史を、地域権力として強い影響力を持った紀伊国・根来寺との関わりから概観する。古文書、考古資料を中心に。慈眼寺所蔵の束草集の大井関社再興願文部分の写や大木村太郎兵衛講文書など、初見史料多く勉強になる。図録無し。河内長野市立滝畑ふるさと文化財の森センター・特別展「葛城修験―河内長野をとりま...

展覧会文化財を見てきました(2008年11月9日?11日)

11月9日九州国立博物館・特別展 国宝 天神さま―菅原道真の時代と天満宮の至宝―(9月23日?11月30日) 太宰府天満宮に隣接する九博で、菅原道真と天神信仰に関する資料を集約して展示。縁起絵巻の諸本を集めることに力点を置いたよう。彫刻資料は多くはなく、かつ展示替えで数体しかないが、道明寺の十一面観音立像(国宝)一体あれば充分、という気分。ただ、側面が完全には見えず、背面も見られないことは残念。この一体を中...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月4日)

神護寺・大師堂内陣板彫弘法大師像公開(10月31日?11月9日) 大師堂本尊の正安4年(1302)定喜作板彫弘法大師像(重文)が公開。あまり近寄れないので細部の鑑賞までは至らず。単眼鏡を持ってくれば良かったと後悔。その分本堂で薬師如来立像(国宝)をじっくりと。仁和寺宝物館・名宝展 仁和御流と法親王展(10月1日?11月24日) 御室の法流に関する聖教類や肖像を中心に展示。三十帖冊子(国宝)や別尊雑記(重文)も。薬師...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月2日)

栗東歴史民俗博物館特別展 創造と継承―寺院復興―(11月1日?12月7日) 現在に伝わる信仰の所産が、寺院の復興という形でつながり、あるいは新たに生み出されたことの意義に注目し、縁起、仏像、肖像を多数集める。東方山安養寺の薬師如来坐像(重文)は、13世紀第2四半世紀の造像。湛慶のごく周辺の仏師と見られ、半丈六の大きさながら完成度の高い洗練された作行。ほか彫刻では、今年年輪年代法で用材の伐採年が判明した善勝寺...

玉稿頂戴しました(20081101)

「(前略)彼らは長谷寺の本尊十一面観音像の造立に際して、それまでの日本で類例を見ない巨大木彫像の制作を実現するために、中国から招かれた仏師(木彫の技術者)で、木彫像に関する最新の技術と情報を日本にもたらしたこと、(中略)その技術力は日本人の技術者(飛騨匠と考えられる)に継承され、八世紀後半から九世紀にかけて一木彫像が盛んに造立される基盤を形成した可能性を指摘した。」(岩佐2008、57頁)岩佐光睛「仏師...

読書記録(2008年10月分)

備忘のための10月の読書記録。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。再読もあり。齋藤慎一『戦国時代の終焉―「北条の夢」と秀吉の天下統一―』(中公新書1809、2005年8月)宮家準『熊野修験』(吉川弘文館、1992年9月)東京国立文化財研究所編『語る現在、語られる過去―日本の美術史学100年』(平凡社、1999年5月)→【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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