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2008年の展覧会回顧

今年一年を振り返って、印象に残っている展覧会を列記します。滋賀県立琵琶湖文化館 琵琶湖文化館収蔵品特別公開 近江の美術 第3期 仏教美術の精華(3月4日?3月30日)東京国立博物館 国宝 薬師寺展(3月25日?6月8日)大阪市立美術館 特別展 聖徳太子ゆかりの名宝―河内三太子 叡福寺・野中寺・大聖将軍寺―(4月26日?6月8日)奈良県立美術館 特別陳列 庶民の祈り 志水文庫 江戸時代の仏教・神道版画(6月7...

玉稿頂戴しました(20081227)

「即成院像は、その優れた眺望を有する伏見の地を安置場所とすることによって、迎接の光景を表す困難を克服しただけでなく、彫像の構造に砕心することによって迎接にとって重要な現前性を獲得したといえるだろう。」(井上2008、18頁)井上大樹「即成院阿弥陀迎接像について」(『美術史学』28、2008・3)彫刻資料を歴史の文脈の中に位置付けする作業を、景観という観点から取り上げる方法論は新しく、またさまざまな研究分野の現...

年の瀬

 もう数日で仕事納めです。昨日は和歌山県教育庁職員組合の、本年最後の執行委員会。書記長としてのお勤めを済ませて忘年会でビール三昧。 本務をこなしながらの組合の仕事は、精神的にも時間的にも負担感が大きい…。誰かがやらないといけないけれど誰もやりたくないことを、役回りとしてやるのは大事なことですが、無期限で、他者のために負担していることを知られないまま、黙々と自己犠牲しつづけるのは、さすがに辛い。なん...

シンポジウム参加雑感

 先にお知らせしました、名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」、なんとか任を果たして終了。 参加した二日間、コーディネーターの就実大学川崎剛志さんの分厚く射程の長い基調報告や、各報告者の濃密な内容に圧倒され、昼食、夕食でも意見交換やりっぱなしで、脳がすっかり筋肉痛です。会場にも修験道史の大家をはじめ、お歴々がずらり。貴重な出会いや、ご教示をたくさん頂...

展覧会・文化財を見てきました(2008年12月14日)

奈良国立博物館・特別陳列 おん祭と春日信仰の美術(12月6日?1月18日) 春日若宮おん祭りの時期にあわせ、恒例の展示。春日曼荼羅の諸本や、春日信仰に基づく舎利厨子、おん祭の光景を描いた絵画資料など。春日曼荼羅の図像の多様性はどんな要因によるのだろうか。図録あり(80頁、1500円)。常設展示は配置を変更し、絵画が先、考古資料が後へ移動していて新鮮。来振寺の五大尊像(平安時代・国宝)が全て展示中。→【観仏三昧―...

シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」

12月19日?21日に行われる、名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」のお知らせです。聴講歓迎とのことです。私も、少しお話させていただきます(が、まだ内容が固まっていません。まとめる時間がないっ!まずいっ!)。・名古屋大学比較人文学先端研究・シンポジウム「室町期における修験道の儀礼再興と文化興隆」(2008.12.19〜21、名古屋大学文学研究科127教室)概要:室...

展覧会・文化財を見てきました(2008年12月4日、5日)

12月4日大阪市立美術館・智証大師帰朝1150年 特別展 国宝 三井寺展(11月1日?12月14日) 再訪。不動明王像(黄不動、国宝、9世紀)と五部心観(前欠本、国宝、11世紀)を見る。12月5日橋本市あさもよし歴史館・高野山麓橋本市の六斎念仏展―野地区を中心として―(11月29日?12月20日) 橋本市域に残る六斉念仏関係資料を実物、パネルで展示。鉦鼓や古文書、本尊像、石碑など、紀ノ川流域で高野聖が唱導した六斉念仏の、中世後...

展覧会・文化財を見てきました(2008年11月30日)

京都府立丹後郷土資料館・特別展 丹後丹波の薬師信仰―麻呂子皇子鬼退治伝説の源流を求めて―(10月18日?11月30日) 丹後・丹波の薬師如来像と、麻呂子鬼退治伝承を持つ寺院の縁起類を集める。宮津市・金剛心院の如来立像(重文)、亀岡市・国分寺の薬師如来坐像(重文)、京丹後市・成願寺の薬師三尊像(府指定)、福知山市・上野条薬師堂の薬師如来坐像、亀岡市・安楽寺の薬師如来坐像など、個性的で優れた仏像が多く見応えがあ...

読書記録(2008年11月分)

備忘のための11月の読書記録。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。再読もあり。小山靖憲『熊野古道』(岩波新書665、2000年4月)河内将芳『秀吉の大仏造立』(法蔵館、2008年11月)小山靖憲『世界遺産吉野・高野・熊野をゆく―霊場と参詣の道―』(朝日新聞社、2004年8月)久野健『仏像の旅―辺境の古仏』(芸艸堂、1975年1月)→【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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