Entries

玉稿頂戴しました(2009013)

「百済大寺本尊乾漆釈迦像は様式や技法ばかりではなく図像の面においても、唐代最新の図像を模範として制作されたと考えられる。(中略)やがて完成より約半世紀を経て新都大安寺の本像として移座されたこの釈迦像は、天智奉造の由緒のゆえに天智系皇統が皇位を継承した奈良時代末に霊験仏になったと考えられる。」(中野2008、51-52頁)中野聰「百済大寺の本尊に関する考察―大安寺釈迦如来像の制作をめぐって―」(『奈良美術研究...

展覧会・文化財を見てきました(2009年1月23日、24日)

1月23日・安楽寿院・重文阿弥陀如来坐像公開(1月10日?3月8日) 京都市観光協会の恒例京の冬の旅で、安楽寿院本尊像を公開。新しく建てられた大きな収蔵庫で、絵画、古文書も公開。保延五年(1139)造像の阿弥陀如来坐像は、1991年に開かれた京博の「院政期の仏像」展で見て以来。高校生の頃。1月24日・円成寺 月末に佐賀県美の運慶流を見に行くので、奈良での用事のついでに安元2年(1176)運慶作の大日如来坐像を拝観し...

展覧会・文化財を見てきました(2009年1月17日、19日)

1月17日・奈良県立橿原考古学研究所附属博術館・特別陳列 牛にひかれて博物館―十二支の考古学 丑―(12月13日?1月18日)・特別陳列 七支刀の復元(12月5日?3月31日)・特別陳列 高松塚古墳出土品の展示(1月17日?2月15日) 「牛にひかれて…」は牛をキーワードに、考古資料だけでなく民俗資料や写真などを展示。やや散漫。リーフレットあり。七支刀と高松塚はロビーで開催中。石上神宮の七支刀(国宝)の復元は、鍛造か鋳造...

博物館実習ガイドライン(案)のパブリックコメント募集

 「博物館実習ガイドライン(案)」と「学芸員養成の充実方策について(これからの博物館の在り方に関する検討協力者会議第2次報告書(案))」に関するパブリックコメントの募集を行っていることを、いつも拝見しているブログ「ミュージアムの小径」と「はくぶつかん屋」で知りました。パブコメの受付は1月16日?26日の間です。 パブリックコメント(意見募集中案件一覧) 「学芸員養成の充実方策について」では、学芸員資格の...

ようやく…

観仏三昧の平成19年度の「全国の展覧会情報」を、ようやく一つに集約できました。→平成19(2007)年度の全国の展覧会情報昨年度の掲載館数は1262館、掲載展覧会本数は4632本でした。12ヶ月分のデータを手作業で一つずつ統合するというやっかいな作業を成し遂げたので、せっかくなので、年間の展覧会本数の県別トップ10!1 東京都  164館 622本2 大阪府  60館 249本3 愛知県  54館 221本4 京都府  60館 206本5...

展覧会・文化財を見てきました(2008年1月5日)

安倍文殊院 大晦日から3日まで妻が風邪でダウンし、子の飯作りに追われた新年。4日は勤務で、ようやく5日になって実家に年賀の挨拶をし、観音さんにもどーもと挨拶をして、ついでに奈良県桜井市の安倍文殊院へ。承久2年(1220)快慶作の文殊菩薩騎獅像及び眷属像(重文)を久しぶりに拝観。今年初秋の担当展覧会が無事開幕できるよう文殊の知恵にすがる。多武峰妙楽寺伝来の釈迦如来坐像も拝観。椿井仏師春慶作で、室町時代彫刻...

玉稿頂戴しました(20090103)

「(前略)小観音の歩みの中で、印蔵での保管から二月堂での常置へという変化が十二世紀にあった。それは臨時的尊像から恒常的尊像へという機能の転換につながったといえ、来歴上の最大の画期をなすその変化こそ、生身観念が形成される上で大きな前提となったと考えられる。」(杉崎2008-2、332頁)1、杉崎貴英「東大寺の鯖の木と菩提樹―『南無阿弥陀仏作善集』の一節から―」(『池坊短期大学華道文化研究所NewsLetter』4、2008...

読書記録(2008年12月分)

備忘のための12月の読書記録。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。五来重『熊野詣―三山信仰と文化』(講談社、2004年12月)姜尚中『悩む力』(集英社新書444、2008年5月)吉岡幸雄『日本の色を歩く』(平凡社新書396、2007年10月)→【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索