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読書記録(2009年5月)

備忘のための読書記録、2009年5月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。染川香澄・吹田恭子『見て、さわって、遊べるこどもの博物館 ハンズ・オンは楽しい』(工作舎、1996年11月)長岡龍作『日本の仏像―飛鳥・白鳳・天平の祈りと美―』(中公新書1988、2009年3月)山崎隆之『一度は拝したい奈良の仏像』(学研新書051、2009年3月)箕輪顕量『仏教瞑想論』(春秋社、2008年12月) 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ ...

展覧会・文化財を見てきました(2009年5月31日)

葛城市歴史博物館・企画展 石光寺?ありし塔をもとめて?(5月2日?6月21日)1991年に境内から白鳳時代(飛鳥時代後期)の弥勒石仏が出土した石光寺。昨年12月に行われた発掘調査の成果を展示。めずらしい文様塑壁(土製で型?で花文を立体的に表し漆箔仕上げを施している)やセン仏など。セン仏は山田寺出土のものと同じ、右肘を衣の端で少し覆うもの。図録あり(8頁・150円)。カンジョ古墳(奈良県高取町与楽) 一辺約36メー...

展覧会・文化財を見てきました(2009年5月30日)

広島県立歴史博物館・開館20周年記念企画展 神・人・財―広島県の神社の至宝―(4月24日?6月14日) しばらく展覧会めぐりができなかったので、思い切って気になっていた広島歴博へ初訪問。広島県内の神社所蔵資料を集める。お目当ては御調(みつぎ)八幡宮の獅子頭・馬頭・行道面(全て重文、平安時代)。行道面は如来・地蔵・菩薩各1面だけで残念。それぞれ面奥が深い。吉備津神社の狛犬(重文)は平安後期らしい表現。ほか、...

玉稿頂戴しました(2009年5月29日)

本稿が課題とした鎌倉における宋代美術受容の問題は、中世日本における中国文化の受容と導入の事情等を探ることができる好例であり、ひいては中世東アジアにおける文化交流の実態を考察するための重要な手がかりを与えてくれるだろう。(塩澤2009、10頁)塩澤樹「中国宋代美術の受容と鎌倉・建長寺―絹本著色釈迦三尊像と「建長寺様」の仏像」(『日本橋学館大学「紀要」』8、2009年)ありがとうございました。 【観仏三昧 仏像と...

「こんな学芸員はいやだ!」

 博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第6回目、「こんな学芸員はいやだ!」。以下、回答の50音順に列記します。 かなりリアルな、ダメ学芸員像が焙り出されてしまいました。思わず我が身を振り返ってしまいます。自戒自戒。・威圧的。・いやそうに話をする。・上から目線の高飛車な学芸員。・上から目線でものをいう(入館者を小馬鹿にしている感じがする、そんなこと知らないのか、みたいな感じで話をする)。...

玉葱2009

 今年も、JA紀ノ川の直売所「めっけもん市場」の事業で、玉葱の収穫体験に参加。大きな袋2つ分の収穫。 去年の記事を見てみると、息子は同じ服着ている。ゴメンよ…。 大量の玉葱を持ち帰り、早速玉葱を使ったトマトスパゲッティ。玉葱のにおいをまとったまま、午後は講演会で話をし、帰ってからまた子供を連れて久しぶりにお散歩に。近くのお寺の裏山のタケノコが、今日は竹になっていると、目を丸くしている。幸せは常に、...

新型インフルエンザとミュージアム

 新型インフルエンザ感染者数が兵庫・大阪で増加していることで、博物館業界も当然余波を受けています。不特定多数の人が集まる施設ですので、感染者が確認された地域の博物館・美術館は当面一週間程度の休館の措置がとられ、状況の推移を見守っています。どこも春の特別展開催中ですから、残念な思いもきっとおありでしょうが、学校の休校措置がとられる以上、公立館も当然休館です。 私が勤める和歌山県立博物館では、県内での...

「こんな博物館はいやだ!」

 博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第5回目、「こんな博物館はいやだ!」。以下、回答の50音順に列記します。だんだんアンケートに慣れてきてくれたようで、わかるわかるー、なるほどー、という回答がたくさんです。・明るさのないくらーい展示コーナー。・受付の方々の対応の悪さ。始めからイラッとしてしまうと…、見る気が…。・落ち着いて見られないような博物館。・開館日が不定期。閉館時間が早く、行く機...

ぶらり古墳旅(2009年5月18日)

大学の講義を終えて、今週も古墳に立ち寄り。ま、そんな時もあります。日本武尊琴弾原白鳥陵(奈良県御所市冨田)  三重県亀山市の能褒野陵、大阪府羽曳野市古市の白鳥陵と共に白鳥三陵と呼ばれる。亀山で死んだヤマトタケルが白鳥となって琴弾原に降り立ち、また飛び立って古市に降り立ったという神話をもとに設定された陵墓。小丘陵の頂部を区画して陵墓としているが、果たして古墳なのだろうか、よくわからない。宮山古墳(奈...

回線復活

回線、日曜日ですが業者さんが来てくれて、一日で復活しました。観仏三昧の更新も再開です。機会の故障ではなく、光ケーブルの、ちょっとした不調でした。ほんとに、もーどうってことのない。仕組みを知っていたら、5秒でできるようなこと。・・・でも、工賃10500円・・・。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

観仏三昧、休止!?

 一身上の都合により・・・。うそです。自宅の、光回線端末機を子が落としてしまい、回線がつながらなくなりました。機械の故障の可能性大。ということで、修理・復旧まで観仏三昧の情報更新はストップします。自宅電話も断線なので、ちょっと困る。 こうなって考えると、どこの端末からでも手軽に更新できるブログって、やっぱり便利。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

「あなたにとっての博物館らしさって、何?」

 博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第4回目、「あなたにとっての博物館らしさって、何?」。以下、回答の50音順に列記します。・あたらしいものに出会える場(興味のある展覧会で、有名な作品とともに自分の価値観に合う作品と出会えた時の感動があるから)。利用者を思い、展示が行われていること。ちなみにリラックスできると思っても、人気の有る展覧会は人で混む。これも、らしさ、か。・今の博物館は年配...

ぶらり古墳旅(2009年5月11日)

大学の講義を終えて、橿原で用事を済ませたのち、帰路脇道に入って道沿いの古墳に立ち寄る。市尾宮塚古墳(国指定史跡、奈良県高市郡高取町大字市尾)  独立丘陵上に築造された6世紀中頃の前方後円墳。全長44m。飛鳥と紀伊水門(きのみなと)を結ぶ紀路沿いにあり、国際色豊かな副葬品が確認されることから、外交に従事していた豪族の首長の墓と見られている。市尾墓山古墳(国指定史跡、奈良県高市郡高取町大字市尾)   6世紀...

展覧会・文化財を見てきました(2009年5月9日)

東京都美術館日本の美術館名品展(4月25日?7月5日) 東京都美術館を会場に開催された美術史学会のシンポジウムの合間に、上野の森をめぐる。9時開館と同時に入場して鑑賞。公立美術館のネットワーク組織、美術館連絡協議会創立25周年記念の展示で、全国100館から洋画、日本近代洋画、近代日本画を軸に、各館の目玉作品ばかりを集約する。ほぼ全ての作品に、各館のコメントと解説がついており、鑑賞の便が図られる。結果的に、...

玉稿頂戴しました(20090506)

「近江への黄檗勢力の伸展は、複数の法系において同時並行的に行われたが、祐堂にはじまる一派による末寺群は、栗太郡域および彦根周辺に重要な一角をなした。」(松岡2009、10頁)松岡久美子「萬年寺の文化財―小野寺から黄檗寺院萬年寺へ」(『栗東歴史民俗博物館紀要』15、2009年3月) 「(前略)樹神には四天王に従う者としての立場・位置づけがなされている(中略)天王像の台座として表された牛・羊の造形には、四天王に従う...

展覧会・文化財を見てきました(2009年5月4日)

醍醐寺霊宝館春期特別公開 「聖宝理源大師1100年御遠忌」記念 聖宝が開き、秀吉が愛した醍醐の山(3月25日?5月6日) 春の恒例特別公開。大元帥法本尊像(重文)3幅、やや緊張感を減じた描線ながら、鎌倉末期の大作。五大尊像(国宝、鎌倉)、文殊渡海図(国宝、鎌倉)、訶梨帝母像(国宝、平安)と、仏画の優品が並ぶ。仏像は修理成った千手観音立像(重文、平安)が中央に。体躯のプロポーションのよさに改めて気づく。ほ...

和歌祭2009

 和歌山市の南、風光明媚な和歌浦に、徳川家康を祭神としてまつる紀州東照宮があります。その春の例大祭が、和歌祭(わかまつり)です。本来家康の命日(旧暦4月17日)に行われたもので、今年は5月3日に行われました。 和歌祭では、神輿が社殿から御旅所へと移る際、様々な扮装をこらした多種多様の行列が練り歩き、とてもにぎやかです。お渡りの行列は、ここ数年、諸事情で毎年変化していますが、今年は古式のあり方に近いル...

美術史学会シンポジウム「ミュージアムをどう評価するのか」

 5月9日に、美術史学会主催によるシンポジウム「ミュージアムをどう評価するのか―学芸員の専門性と美術館・博物館の力―」が、東京都美術館を会場に開催されます。 昨年改正された博物館法では、第9条1項「博物館は、当該博物館の運営状況について評価を行うとともに、その結果に基づき博物館運営の改善を図るため必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」第9条2項「博物館は、当該博物館の事業に関する地域住民その...

読書記録(2009年4月分)

備忘のための4月の読書記録。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。福沢諭吉著・斎藤孝訳『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書766、2009年2月)勝間和代『断る力』(文春新書682、2009年2月)亀節子『意識の闇、無意識の光―アリアドネの糸をたずねて』(創元社、2001年9月)→【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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