しんどい、と口に出した(ブログに書いた)とたん、発熱。 図録の編集のため休日出勤をして、帰る車中で、悪寒。クーラーの効きすぎ?とエアコン止めるも、震えがくる。これはあかんと、暖房に切り替えて急いで帰る。 38度5分の熱を確認して、食欲があるうちに夕飯を食べ、風呂に入って体温を上げ、葛根湯と栄養ドリンク飲んですぐに床へ。12時間寝て、微熱まで下がる。翌日は休日もやることは山のように。大人なので頑張る。...
この2日間、特別展「熊野三山の至宝―熊野信仰の祈りのかたち―」の準備で、熊野三山を歴訪して図録用の写真撮影。早朝和歌山を発ち、まず熊野本宮大社。機材運び込んでストロボを組み上げ写場を設営し、撮影終了したらまたばたばたと片付けて熊野速玉大社へ。同じく機材を組んで撮影開始。3時間後終了。大急ぎで片付けて、三重県熊野市有馬の花の窟へ急行して撮影。 せっかくなので周辺散策。産田神社に訪れ、歴史民俗資料館へ...
奈良国立博物館聖地寧波 日本仏教1300年の源流―すべてはここからやって来た―(7月18日?8月30日) 祝日だけど、コマ数確保のため大学では講義あり。最終日を終えてほっと一息ついて、山のようなレポートを今だけ忘れて、いそいそと奈良博へ。 海上交通の拠点寧波は、「真実」の仏教を希求する多くの日本の僧侶が海を渡ってたどり着いた場所。再びここから帰った彼らは、寧波の文物を持ち帰り、中国文化へのさらなるあこがれを...
博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第11回目、最終回です。質問は2項。?「あなたにとってミュージアムとは何か」、?「ミュージアムは誰のためのものか」。?日常生活では見ることができないものを見ることができる場所。?全ての人のためのもの。?知らない事・物を見たり知ったりできる、日常とは別世界のような場所。?興味のある人、ない人にかかわらず皆が共有できるような場所。?国の文化に触れることができ...
子島寺(奈良県高市郡高取町観覚寺) 見舞のあと、立ち寄る。同寺の十一面観音立像(平安時代、9c、重文)は2mをこえる堂々とした像で、東京国立博物館寄託。紺綾地金銀泥両界曼荼羅(平安時代、国宝)は通称子島曼荼羅とよばれる屈指の名品で、奈良国立博物館寄託。本堂を拝観させてもらうと、脇段に伝坂上田村麻呂像。平安時代後期の衣冠束帯像で、倚像の男神像。子嶋曼荼羅の旧箱もあり。元禄期に興福寺一乗院が拝見した、...
聖地は現実の地理的制約を越えて社会的実在として現説空間の中に立ち現れる。そこには「現実の聖地」と「観念の聖地」の相乗作用が生じて、聖地は歴史と記憶の貯蔵庫の相貌を帯びる。聖地を考える時、聖なる場所とは何かと問うのではなく、聖地とはその場所を聖地と見なしている人々に依存して成立していることを認識しなければならない。(鈴木2009、201-202頁)鈴木正崇「ハヌマーンとサルタヒコ?構造論的比較の試み」(篠田知和...
東大寺法華堂 奈良での仕事を終えて、トンボ返りのつもりも、ちょっとだけ道草。ということで東大寺法華堂へ。本尊不空羂索観音像(国宝)、伝日光・月光像(国宝)はじめ、群立する諸尊をしばし拝観。ふと、四天王・金剛力士の鎧の彩色が気になり、チェック。たいしたことではないが、気になっていたことの解決の手がかりを得たような気に。新薬師寺 ふと思いついた鎧のチェックを、せっかくだから新薬師寺の十二神将像でもみよ...
久米寺(奈良県橿原市久米町)講義を終えて、親を見舞って、立ち寄る。久米仙人の説話と、空海が大日経にまみえた場所として著名。境内の多宝塔(重文・江戸初期)は、江戸時代後期に仁和寺から移築されたもの。本堂本尊は丈六の薬師如来坐像。堂内拝観をお願いしようとするも、境内工事中でお寺の方がばたばたしてるので遠慮する。吉祥草寺(奈良県御所市茅原)役行者誕生地、修験道の道場。本堂本尊は等身大の五大明王像(画像)...
納入品は、体部の内刳りされた中、正面から見てほぼ中央、側面から見て前寄りにある。下は内刳りの底部に接し、上は左手に持つ宝珠の中心ぐらいの高さである。形は上から、宝珠形、半円形(上が直線、下が弧を描く)、三角形(屋根形)、その下は長い棒状で、下端は薄い台が付くようである。棒状部分の下方、台の上に円形の一部を裁ち落した壺型のものがある。(浅見2009、11-12頁)浅見龍介「≪調査報告≫六波羅蜜寺の仏像」(『MUS...
博物館経営論講義(帝塚山大学)のアンケート2009年度第10回目、「あなたは館長です。そのミュージアムのミッションは何ですか?」 。回答50音順です。博物館・美術館がかけがえのない場となるためのヒントを、たくさん教えてくれます。・いろいろな人たちにいろいろな世界を伝え、知ってもらうこと。ミュージアムが身近な存在になり、いつでも気楽に来てもらえること。・学校教育との連携をはかり、広い視野を持った人々の育成...
昨日は9月8日?10月18日開催の担当特別展「熊野三山の至宝」の準備で熊野入り。いろいろ用事をしながら、隙間の時間で那智山のさらに奥、妙法山阿弥陀寺に立ち寄る。 那智湾をみはるかす山上に立地し、地域では死者がでると骨登りといって納骨を行う地。亡者の一つ鐘という鐘もあり、熊野参詣者はここでゆかりの死者に出会うという。本朝法華験記の奈智山応照法師伝もこの地の伝説で、その火定(身に火をつけて仏に供養する)...