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読書記録(2009年8月)

備忘のための読書記録、2009年8月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。池内了『物理学と神』(集英社新書0174、2002年12月)宮台真司『日本の難点』(幻冬舎新書122、2009年4月)アンヌ・マリ ブッシイ『捨身行者 実利の修験道』(角川書店、1977年8月)高橋卓志『寺よ、変われ』(岩波新書1188、2009年5月)安藤精一『不受不施派農民の抵抗』(清文堂、1976年2月)吉田智彦『熊野古道巡礼』(東方出版、2004年10月)...

展覧会・文化財を見てきました(2009年8月27日)

奈良国立博物館聖地寧波 日本仏教1300年の源流―すべてはここからやって来た―(7月18日?8月30日) 再訪。といっても、担当特別展の展示資料の借用が用件。作業をすませて、30分だけトラックに待っててもらって、駆け足で一巡り。 法恩寺菩薩坐像を目に焼き付ける。あの抑揚のないブロックのような体型を積極的に評価する観点が必要なのだろうと思う。信仰対象にリアルは必須条件ではない。と考えたとたん、興国寺の法燈国師像の...

玉稿頂戴しました(2009年8月26日)

「釈迦像を中心とする諸尊に対する働きかけ(懺悔など)が成就すれば、実在する釈迦が応え、この場が真の釈迦説法の場に転ずる」という信仰に支えられている。西金堂で懺悔を行った者たちは、響き渡る金鼓の音の中で覚醒し、それを体感したことであろう。(中略)現代人の甘い感傷だけでは決して本質に迫り得ない、深い宗教的な意味づけがそこになされていたことを、私たちは忘れてはなるまい。(稲本2009、15頁)稲本泰生「古代の...

そして今日も、熊野を走り回る。

 3日かけて、特別展「熊野三山の至宝」の展示資料を借用するため、トラックにのって熊野三山をぐるり一巡。途中から資材が不足気味になるも、日通関西美術品支店の精鋭を投入していただいたので、現場での臨機応変力に助けられ無事集荷完了。これで展示資料の9割5分までが集まりました。 でも、まだまだ山はある。図録の校正原稿は、校了予定日をすぎてまだ、真っ赤っか。展示キャプションも作らねば。補助キャプションも作ら...

玉稿頂戴しました(2009年8月15日)

晩年の絵画作品における蕪村の達成は、彼が俳画でつちかった独自の俳諧的趣向を、同時代の豊かな絵画表現との拮抗の中で、重ね合い、補い合うことで、はぐくまれたものかもしれない。(安永2009、295頁)安永拓世「与謝蕪村の絵画表現における俳諧的趣向―重なり合い、補い合う、絵画と文学―」(楠本六男『江戸文学からの架橋―茶・書・美術・仏教―』、竹林舎、2009年7月)ありがとうございました。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ペ...

玉稿頂戴しました(2009年8月8日)

唐招提寺は勅願の寺院ではなく、一私寺であったから官営の造寺司をもつことはできなかった。本稿では、仏教に造詣の深い智努王が造像に携わるようになり、朝廷による庇護を得ることもできたので一私寺を越えた寺院になることができたものと考える。(川瀬2008、69頁)川瀬由照「唐招提寺の造営と智努王」(村重寧先生星山晋也先生古希記念論文集編集委員会編『村重寧先生星山晋也先生古希記念論文集 日本美術史の社』、竹林舎、20...

ああ、今日も熊野を走る

 土砂降りの熊野路を走る。公用車のエアコンは故障中。湿気で曇る車内。窓を拭き拭き、ひた走る。現地での仕事は3時間、往復の移動時間は8時間。熊野は遠い。 いつもより水量の多い那智滝の姿に改めて感動して、心を奮い起こして帰路につく。図録の原稿は家で書こう。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

落語と仏像トークで国際協力in建長寺

 仏教系NGOシャンティ国際ボランティア会(SVA)の広報ご担当者様より、以下のご案内を頂きましたので、お知らせいたします。「参加者に大いに笑っていただき、その笑顔の輪をアジアの子どもたちまで広げよう」という趣旨とのことです。桂歌若×仏像ガール 落語と仏像トークで国際協力in建長寺・チャリティ寄席&仏像ガールチャリティトークin建長寺 仏像のすばらしさを広め、笑顔の輪をアジアの子どもたちに広げたい---。そんな...

読書記録(2009年7月)

備忘のための読書記録、2009年7月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。久野健『仏像の歴史―飛鳥時代から江戸時代まで』(山川出版社、1987年9月)佐々木閑『日々是修行―現代人のための仏教100話―』(ちくま新書783、2009年5月)村山修一『山伏の歴史』(塙書房、1970年3月) 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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