Entries

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月29日)

神戸市立博物館・美しきアジアの玉手箱?シアトル美術館所蔵日本・東洋美術名品展?(9月19日?12月6日) 会期終盤になってようやく鑑賞。お目当ては行道面菩薩(保元3年銘)と行道面八部衆龍面。兜跋毘沙門天立像は10世紀の作ながら、側面観の軽快さは古い伝統を保持したもの。金銅三昧耶五鈷鈴、金銅三鈷杵は、ともに古様を残す重厚な作。源誓聖人絵伝(南北朝時代)の生き生きした描写もチェック。子に、山畳賞月図(伝李唐、明...

玉稿頂戴しました(2009年11月27日)

(前略)日光東照宮における神としての徳川家康像の存在と摸刻のあり方は、肖像だけでなく他の宗教彫刻の造形性にも少なからず影響を及ぼしたのではあるまいか。本像にみられる形式性と装飾性は、江戸時代彫刻がもつ、ある特質に深く関わっているようにも思われるのである。(末吉2009、9頁)末吉武史「警固神社の木造徳川家康像について」(『福岡市博物館研究紀要』19、2009年3月)『法華経』は観音信仰の基本理念であり、法華...

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月24日)

興福寺・興福寺国宝特別公開2009 お堂でみる阿修羅(10月17日?11月23日) 美術史学会西支部大会として、興福寺国宝館館長金子啓明氏の阿修羅展についての講演の後、仮金堂に安置の阿修羅像ほかを鑑賞。群像を群像としてみることができることの幸せ。頭で西金堂の堂内空間を想像しながら見る。康慶作の四天王像もしっかり鑑賞。北円堂もあわせて鑑賞。弥勒仏像は以前に拝観した時からまた見え方が変わっていて、牛の歩みながら自...

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月23日)

大谷大学博物館・特別展 祈りと造形―韓国仏教美術の名品―(10月13日?11月28日) 連休中なのですごい人だろうと覚悟して京都入りするも、それほどでもなく車はスムーズに進む。大谷大学博物館が韓国・東國大学校博物館と交流協定を結んだことによる交流事業展。朝鮮半島の仏教美術を統一新羅以前、高麗、朝鮮の時代別に展観。東國大学校博物館のものばかりでなく、仏像・仏画は日本国内で所蔵されるものも出陳されている。知恩寺...

玉稿頂戴しました(2009年11月19日)

とくに近年、学際的分野からの遍路研究がめざましい発展と充実を遂げ、西国観音巡礼や熊野信仰などの他の仏教文化を統合して考察しなければ、四国遍路の立体的研究や解釈は不可能となっている。(頼富2009、282頁)頼富本宏『四国遍路とはなにか』(角川学芸出版、2009年11月)ありがとうございました。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月8日)

九州国立博物館九州国立博物館開館4周年記念特別展 古代九州の国宝(10月20日?11月29日) 古代九州を考古学的成果から考える資料構成。経塚出土資料と石人・石馬をしっかりみておく。子ども向けの「考古学」を楽しむための補助パネルがたくさん設けられ、親切。興業上の理由でタイトルが「国宝」に変わったようだが、当初提示してあった仮題「九州王国の伝説―古代九州の力―」の方が展示内容と一致していてよかったのではないか...

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月3日)

正木美術館秋季展 朱と墨―根来が繋いでくれた縁―(10月4日?12月1日) 正木美術館と常盤山文庫所蔵の根来塗・墨蹟・水墨画のコラボレーション。他館より借用することが初とのことで警備体制がものものしい。墨蹟では清拙正澄墨蹟遺偈(毘嵐巻・常盤山文庫・国宝)、宗峰妙超墨蹟渓林偈・南嶽偈(正木美術館・国宝)の3幅が並ぶ。根来塗では、根来輪花天目盆(常盤山文庫・重文)、根来手力盆(正木美術館、文永3年(1266)銘...

玉稿頂戴しました(2009年11月3日)

院尊の光背仏師補任とそれに続く中門以後の慶派仏師補任には重源を超えた背景があると想像されるのである。(赤川2009、55頁)赤川一博「東大寺復興造営における大仏光背と中門二天像―東大寺巨大木彫群造像の背景―」(『佛教藝術』306、2009年9月)笠置寺虚空蔵石磨崖仏は、石山寺観音と同様に、良弁によって、護国経典である『金光明最勝王経』如意宝珠品に基づき、如意宝珠の力をもった観音像として、木津川水運の整備・管理を...

展覧会・文化財を見てきました(2009年11月1日)

青洲の里企画展 華岡清州時代の手術器具と現在の手術器具(10月12日?11月3日) 紀の川市西野山、華岡清州ゆかりの春林軒の地にもうけられた施設。医聖華岡清州顕彰会の主催事業で、同会所有の青洲ゆかりの手術道具を展示。図録あり(18頁・100円)。高野山霊宝館企画展 山岳信仰と高野山(10月3日?12月13日) 高野山と山岳信仰・修験との密接な関わりを諸資料から提示する。日本山岳修験学会との共催。金剛峯寺の丹生明神・狩...

展覧会・文化財を見てきました(2009年10月31日)

熊野古道なかへち美術館野長瀬晩花展?晩花の花―(10月10日?11月23日) 熊野一周資料返却の旅を終え、帰路、トラックに待ってもらって立ち寄る。熊野古道の途中、近露出身の日本画家野長瀬晩花のコレクションからセレクト。など、晩花の洋画風日本画の独特のタッチと、デザイン的な構成の作品に惹かれる。図録なし。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索