画像クリックで拡大 特別展「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」のチラシ、ようやく広報できるようになりましたのでお披露目いたします。仏像だから重厚に、というイメージをあえて避けて、春らしく軽やかにしてみました。 会期まで1ヶ月を切ってようやくという感じですが、できるだけ多くの方に特別展の存在を認知してもらえるよう、ここから挽回していきたいところです。といいながら、和歌山県立博物館のウェ...
大津市歴史博物館・慈恵大師1025年御遠忌記念企画展 元山大師良源―比叡山中興の祖―(2月27日?4月18日) 早く行かないとと思いながら余裕がなく、ようやく鑑賞。元三大師をめぐる歴史と文化の諸相を総合的に紹介する。なんといっても、ずらりと並ぶ、良源・良源・良源・・・。10数躯の元三大師坐像が一堂にまみえる。面相表現の違いが機能の違いを表すこと、衣紋表現・着衣形式に数種あること、本様?写しの関係性の中で造像されて...
本日は、和歌山県・有田川町教育委員会主催の、いにしえの有田歴史講座で、「歓喜寺仏像の明治時代―日本最初の「国宝」指定と修理―」と題して講演。 古社寺保存法にもとづく明治30年12月28日の第一回の国宝指定に歓喜寺阿弥陀如来坐像が含まれますが、翌31年10月に初めての国家による「文化財」修理が、同年設立された日本美術院の新納忠之介によって行われました。高野山、紀三井寺と修理でまわり、歓喜寺では国宝指定された阿...
新潟県長岡市の寛益寺(かんにゃくじ)寅年特別開帳と、記念講演会などの情報を、「旧家の薬壺」実行委員会小林様より頂戴しましたので、お知らせいたします。寛益寺寅年特別開帳・寛益寺(医王山遍照院、真言宗豊山派)・本尊薬師如来立像(新潟県指定文化財)、十二神将立像(新潟県指定文化財)・開帳期間 2010年5月9日(日)?5月11日(火)・〒940-2321 新潟県長岡市逆谷2575・問合せ 0258-42-2180記念講演会「寛益寺の文化...
紀三井寺・秘仏本尊十一面観音・千手観音御開帳(3月1日?3月10日) 花山法皇遠忌による特別開帳。ぼやぼやしていたら最終日になってしまったので、午後から年休を少しとって滑り込む。前回の開帳時は収蔵庫の外から覗く形だったが、今回は収蔵庫内に入ってより近くに行ける。十一面観音・千手観音の両本尊を目に焼き付ける。十一面観音立像(平安時代前期)の造形の大きさ・迫力は圧倒的。思っていたより混んでいなくて、お坊...
これらの文化財は信仰対象であるばかりでなく、また単に美術史上の作例の一つでもなく、ある時代の社会の在り様やそこに生きた人々の心の内面にまでも迫ることのできる、貴重な記録者であることを忘れてはならないであろう。(近藤2010、76頁)近藤謙「総説 大智寺仏像群について」(仏教大学宗教文化ミュージアム編集・発行『仏教大学宗教文化ミュージアム資料集 古代夜久野 大智寺の平安仏』、2010年2月)『蓮花寺佛教研究所...
きしわだ自然資料館・特別展 チリモン積もって山となる―これがチリメンモンスターだ!―(1月19日?3月14日) ちりめんじゃこに混ざる混獲物(商品として出荷される際に取り除かれる)をチリメンモンスターと名付け、海の生物の多様性に迫る。最近全国で流行りつつあるチリメンモンスターに、そう名付け、そのおもしろさを普及したのはこの館。ちょうどチリモンを探すワークショップの最中にでくわし、にぎわいのなか展示鑑賞。...
備忘のための読書記録、2010年2月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。佐藤弘夫『偽書の精神史―神仏・異界と交感する中世―』(講談社、2002年6月)栗原裕司『ミュージアム・フリークinアメリカ―エンジョイ!ミュージアムの魅力』(雄山閣、2009年12月)佐藤弘夫『アマテラスの変貌―中世神仏交渉史の視座―』(法蔵館、2000年8月)佐藤弘夫『神国日本』(ちくま新書591、2006年4月)内田樹『日本辺境論』(新潮新書336...
奈良県立民俗博物館・季節展 ひなまつり(2月27日?4月4日) 橿原での用事を済ませて、雛飾りを見てみようと、足を伸ばす。御所市の商家に伝わった大がかりな御殿雛など12組の雛飾りがずらり。人形も彫刻資料とはいえ、当方雛人形は取り扱ったことがなく、時代様式ももう一つよく分からない(でも、知っておくべきだろう、という後ろめたさは常にある)ので、勉強勉強。図録なし。博物館のある大和民俗公園内を散歩し、移築さ...