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読書記録(2010年4月)

備忘のための読書記録、2010年4月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。島田裕巳『葬式は、要らない』(幻冬舎新書157、2010年1月)武永勉『こうだったのかNPOの広報』(社会福祉法人大阪ボランティア協会、2010年3月)阿部謹也『学問と「世間」』(岩波新書735、2001年6月)兵藤裕己『太平記 の可能性―歴史という物語―』(講談社学術文庫1726、2005年9月) 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏...

一息、つける・・か?

 特別展をなんとかオープンにこぎ着けた余韻に浸る間もなく、29日には自ら講師を務める講演会。誰だそんな無茶な設定をしたのは。…自分です。 隙間の時間で話す内容と資料は作れるだろうと、たかをくくっていたところがありましたが、連日取材と来客が続き、もちろん疲労もあって気付けば当日の朝(!)。3時に起き出して、冷や汗をかきながらレジュメを作製。何とか一応のかたちを作って、出勤後に大急ぎで画像の準備。レジュ...

玉稿頂戴しました(2010年4月28日)

「さらに、型どり鋳造という技法は木彫像以上に原像と瓜二つの像を生み出すことができる。善光寺式阿弥陀三尊の摸像製作が、夢告等をうけての鋳造という説明的な言い方から、より直接的で生々しい「分身」の語へと変じる背景には、原型を用いての鋳造という技法の性格も、少なからず影響したのではなかろうか。」(松岡2009、16頁)松岡久美子「善光寺式阿弥陀三尊の摸像製作について―滋賀 新善光寺の善光寺式阿弥陀三尊像を例に―...

展覧会・文化財を見てきました(2010年4月25日)

府南寺ここしばらく、子と遊んであげられなかったので、子の要望で鈴鹿サーキットの遊園地へ。帰り際、道沿いの府南寺(鈴鹿市国府)に立ち寄る。鎌倉時代?南北朝時代の仁王像(重要文化財)がお目当て。門型の収蔵庫に安置され、ガラス越しでやや見えにくい。阿形像が長大な金剛杵を抱え持ち、吽形像が振り上げた右手の第1・2指を捻じて右足つま先を浮かせることなど、東大寺南大門仁王像の図像を踏襲したといえる珍しい作例。...

特別展、無事?オープン

 特別展「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」、4月24日、オープンにこぎつけました。 開館時間ぎりぎりまでライティングの調整をするなど、滑り込みセーフでした(前日にライティングを決めていても、一晩たつと、もう少しこうしたほうが・・となるもので)。 オープン早々、地域新聞誌の取材があり、また東京から来られたお客様もありました(一週間かけて、和歌山・奈良の仏像を見て回り、その締めに和歌山県博を...

あともう一歩

 特別展「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」、4月24日の開幕に向け、最後の調整に入っています。22日、全ての作品をようやく展示室に並べました。いくら設計図を作っていても、やはり並べてみて始めてわかることがたくさんあります。明日一日かけて調整です。たくさんの新発見を、できるだけお伝えしたいものです。 図録は、明日納品(間に合ったー)。音声ガイドは本日吹き込み(しかし風邪引いて声が不調。残念無...

「学芸員に必要な○○力」

 博物館経営論(帝塚山大学)アンケート、2010年度2回目です。造語や、やや過激なものもありますが、どれもいい線ついてます。個人的には、「持久力」が地味にいい感じです。第2回「学芸員に必要な○○力」(回答の50音順に列記)・観察力(物をきちんと見て、どういったものかを理解していないと、その物の情報を発信できないと思うから。)・企画力・危機予測・管理能力・客観力・空間認識能力・狡猾力(ハコモノがよくつぶれる...

玉稿頂戴しました(2010年4月21日)

「しかし百済観音像は、人体としての実体を感じさせる生気に満ちあふれている。こうした様式は、非止利様式に包摂されるものであるが、それはおそらく七世紀前半において、止利様式と相対する様式をもっていた作品群の中に萌芽するものと思われる。」(高柴2010、36頁)高柴季史子「法隆寺百済観音像私考」(『帝塚山大学大学院人文科学研究科紀要』12、2010・3)「よって、竹御所の追善造仏の時だけでなく、五大堂五大明王像にお...

「あなたの学芸員についてのイメージは?」

 博物館経営論の講義(帝塚山大学)でのアンケートを2010年度も行い、随時こちらのブログでも公開します。今年も、学生さんの新鮮な意見を自らをながめる鏡として活用し、よりよい博物館運営へとつなげていきたいと思います。第1回「あなたの学芸員についてのイメージは?」(回答の50音順に列記)・今はすごいお堅いイメージがある。私が見に行った博物館が悪いのかもしれないが、物一つ一つに説明があったりなかったり、あまり...

展覧会・文化財を見てきました(2010年4月11日)

 特別展「移動する仏像」の準備の終わりが見えず、週休日とはいえ休んでいる状況ではないものの、諸事情で奈良へ。午前中、紀の川市中津川行者堂の護摩供(昨年のようす)の見学も予定していたが取りやめ。うっかり先方に連絡しなかったため、護摩供の世話役の人から心配して電話を頂いている始末。いくらばたばたしているとはいえ配慮が足りなくなるようではいけないと、猛省。せっかくなので奈良博見学。奈良国立博物館・特別展...

原稿執筆、そして入学式

特別展「移動する仏像」の図録原稿が片付かず、ウェブの更新も停滞。気持ちが焦る。それでも何とか7日深夜に論考を書き上げて、8日は子の入学式なので休む。これから大丈夫だろうかという不安はやっぱりあるが、これで学校の子だ、という思いもあり。いっぱい学んで、大きくなってください。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-和歌山県立博物館特別展 移動する仏像 ―有田川町の重...

読書記録(2010年3月)

備忘のための読書記録、2010年3月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。木下直之編『未来を拓く人文・社会科学16 芸術の生まれる場』(東信堂、2009年3月)鹿島徹『可能性としての歴史―越境する物語り理論』(岩波書店、2006年6月)津田徹英『中世の童子像』(日本の美術442、至文堂、2003年3月)湯浅治久『戦国仏教―中世社会と日蓮宗―』(中公新書1983、2009年1月) 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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