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「博物館・美術館で感じた“バリアー”」

 講義の流れの中で、バリアフリーやユニバーサルデザインについて話しました。バリアーは、身体に障碍を持つ人の前にだけあるのではありません。一来館者として博物館や美術館を訪れたとき、何か自分が排除されているような気がしたり、居心地の悪い気持ちになったとき、ひょっとすると博物館・美術館がバリアーを構築してしまっている可能性があります。ぜひいろんな意見を知りたくて、このお題を出してみました。■あなたが博物...

展覧会・文化財を見てきました(2010年6月28日)

矢田寺(金剛山寺)・本尊開帳(平城京遷都1300年記念祭―祈りの回廊―)(6月1日?6月30日) 大学の講義を終えて、車を20分ほど走らせて矢田寺(大和郡山市矢田町3549)へ。あじさいが見頃ながら、暑くて汗がしたたり落ち、花を愛でる余裕なし。本堂で開帳中の、本尊地蔵菩薩立像(平安時代前期・重文)、十一面観音立像(奈良時代・重文)、吉祥天立像(永禄6年・宿院仏師源次作)の大きな三尊や、修理して奈良時代当初の造形...

日本宗教文化史学会大会

 雨の中車を走らせ京都へ。第二京阪道、阪神高速8号京都線が開通したのでとても便利。京大会館で開催された日本宗教文化史学会第14回大会に、午後から参加。 皿井舞氏「神護寺薬師如来像の再検討」、山下立氏「神像彫刻における男神像とその忿怒表現をめぐって」の2本の研究発表と、阿部泰郎氏による基調講演「聖徳太子の世界像―太子をめぐる中世宗教テクスト体系の生成―」を拝聴。 皿井報告は神護寺薬師像について、「穢」の...

「あなたのミュージアムのミッションは?」

 博物館経営論(帝塚山大学)アンケート、2010年度9回目。ミュージアムの行く先を見つめる目、それがミッション(理念・使命)です。受講生たちはいかなる使命を自らに課すのか(^o^)、聞いてみましょう。■あなたはミュージアムの館長です。その施設のミッションは何ですか?(回答50音順)・家族みんなに得るものがある博物館を目指す。・来た人の見たいもの、知りたい情報を提供する。・基礎知識のない方でもわかりやすい説明コ...

「博物館・美術館で感動したこと、ありますか?」

 博物館経営論(帝塚山大学)アンケート、2010年度8回目。ミュージアムの活動は利用者の心に届いているのでしょうか。博物館・美術館での感動経験について質問してみました。■博物館・美術館で感動したことがありますか(回答50音順)ある!・今までの美術館は枠があって近くまで見えなかったが、近くまで見ることができ、細かいところまで見えるようになったことです。・「上杉本洛中洛外図屏風」の本物は実際に山形県の上杉博...

展覧会・文化財を見てきました(2010年6月14日)

立命館大学アートリサーチセンター・祈祷と占い?中世日本人の信仰?(6月6日?6月26日) 大学での講義を終えて、京都で用事を一つ済ませて、立命館大学衣笠キャンパスへ。ARCへ初訪問。同センター所蔵資料(明示されてなかったが、多分、藤井永観文庫旧蔵資料なのでしょう)の中から修法の本尊像や聖教類などを並べる。九曜秘暦(室町時代)は東寺観智院旧蔵。瑜祇切文(南北朝時代)、瑜祇塔図(南北朝時代)などめずらしい。貞慶...

展覧会・文化財を見てきました(2010年6月12日)

吹田市立博物館・実験展示 さわる 五感の挑戦 PART5(6月12日?7月4日) 「見る」だけでない、博物館の楽しみ方の可能性を提示。見て、触って、鳴らして聞き、匂いをかぐなど、五感で資料を感じるという試み。太鼓や笛、琴、琵琶、世界の民族楽器などの楽器類、仏像のレプリカ、民族衣装、郷土玩具、仮面など。初日の午後で、まだ琴や三味線を鳴らす準備が整っていなかったようで少し残念。きっと館長が手伝わなかったので...

玉稿頂戴しました(2010年6月10日)

ここしばらくの内に頂戴しておりましたご玉稿など、まとめて。「平安・鎌倉時代の資料は、来迎を演じる阿弥陀について多くの事実を語っているが、情報は断片的なので、弘法寺踟供養によって、実際に阿弥陀が登場する法会本来の姿を目にすることができる意義は大きい。」(關2005、65頁)關信子『千手山弘法寺踟供養』(千手山弘法寺踟供養推進協議会編集・発行、2005年11月)「初期の日蓮宗寺院における本尊の勧請について、伝来す...

御礼口上

本日、担当特別展「移動する仏像」閉幕と相成りました。会期中に和歌山県立博物館へと足をお運びいただきました皆様。ご遠方にお住まいで、わざわざ図録をお求めいただきました皆様。展示資料について、会場でいっしょに悩んだり助言を下さいました皆様。会場で、拙い解説にも関わらず、よくわかったとお喜びの声をお伝え下さったお客様。和歌山県博ウェブ上の「移動する仏像展日誌」をご覧頂いていた皆様。展覧会へのお出ましのた...

展覧会・文化財を見てきました(2010年6月1日)

奈良文化財研究所飛鳥資料館・キトラ古墳壁画四神(4月16日?6月13日) 翌日の兄の結婚式の準備をしに実家へ帰り、少し時間があったのでちょうどよいと、キトラ古墳壁画四神特別公開(5/15?6/13)を見ておくことに。降り出した雨の影響もあったのか、待ち時間0分で、壁画のまわりも数人程度の滞留。よく見られてラッキー。下絵をへら描きで施しているように、基本的にはフリーハンドではない、生真面目な絵という印象。配布され...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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