備忘のための読書記録、2010年9月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。河内将芳『信長が見た戦国京都―城塞に囲まれた異貌の都―』(洋泉社、2010年8月)内田樹・石川康宏『若者よマルクスを読もう―20歳代の模索と情熱―』(かもがわ出版、2010年6月)内田樹『街場のメディア論』(光文社新書474、2010年8月)内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書251、2002年6月)島薗進『国家神道と日本人』(岩波新書1259、20...
国立民族学博物館・企画展 歴史と文化を救う―阪神淡路大震災からはじまった被災文化財の支援―(7月22日?9月28日) 終了間際になんとか駆けつける。地震や水害など自然災害により被災した文化財の救出や保存などの活動を紹介。仏像では、2007年能登半島地震で被害をうけ修復された等身大の阿弥陀如来坐像(平安時代後期、個人蔵)、2003年中越地震で被害を受けた狛犬(鎌倉時代、物部神社蔵)を展示。水損古文書をフリーズドラ...
越前町織田文化歴史館・企画展覧会 神仏習合の源流をさぐる?氣比神宮と劔神社?(9月4日?10月11日) 早朝に和歌山を出立し越前町入り。同町内劔神社に伝来する神護景雲4年(770)銘梵鐘(国宝)には「劔御子寺鐘」と陽鋳銘があり、ごく早い時期の神宮寺の存在がうかがえる。今年行われた劔神社境内発掘調査の成果の提示を核に、やはりごく早い時期に神宮寺を確認できる気比神宮の資料とあわせて、15件の小規模な展示。標題の文脈...
それはすなわち、室町期祇園会が、これまで考えられてきたように室町殿とのあいだだけで関係をもっていたのではなく、内裏や仙洞をふくめた公武政権とのあいだで関係をもつ特異な祭礼として位置づけられていたことを示すものにほかならないからである。(河内2010?1、54ページ)1、河内将芳「室町期祇園会と公武政権―見物をめぐって―」(『史学雑誌』119編6号、2010・6)2、河内将芳『信長が見た戦国京都―城塞に囲まれた異貌...
和歌山市立博物館・特別展「よみがえる和歌山の縄文世界―人・暮らし・祈り―(7月17日?9月12日) 会期終了間際になって駆け込む。縄文時代の重要遺跡・鳴神貝塚など和歌山の縄文遺跡と遺物を網羅して紹介する。関東や中部の資料も多数集めて比較が容易。圧巻の資料点数。宮城県恵比須田出土の遮光器土偶(東博・重文)など土偶をチェック。図録あり(76頁、800円)。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の...