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読書記録(2010年10月分)

備忘のための読書記録、2010年10月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。梅棹忠夫『研究経営論』(岩波書店、1989年5月)梅棹忠夫・小山修三『梅棹忠夫語る』(日本経済新聞出版社、2010年9月)佐滝剛弘『「世界遺産」の真実―過剰な期待、大いなる誤解―』(祥伝社新書185、2009年12月)西川杏太郎『文化財五十年をあゆむ』(竹林舎、2003年6月)津田大介『Twitter社会論―新たなリアルタイム・ウェブの潮流』(洋泉社新...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月30日)

滋賀県立近代美術館・生誕100年特別展 白洲正子―神と仏、自然への祈り―(10月19日?11月21日) 白洲正子が巡り、著書で取り上げた作品を、その文章とともに並べる。お目当ては、伊賀の観菩提寺本尊十一面観音立像(重文)。六臂の姿。側面も鑑賞でき、体部は9世紀彫刻としてのオーソドックスな造形の範疇にあることを確認。それに対する頭部の威相を歴史的文脈に位置づけるためには、「森厳」「神秘的」といった印象論ではない威...

玉稿頂戴しました(2010年10月28日)

次の玉稿、書籍を拝受しました。皿井舞「書評 冨島義幸『密教空間史論』」(『美術研究』401、2010年8月)高橋修指導:集英社新書編集部・日本アートセンター編『週刊絵で知る日本史1 長篠合戦図屏風』(集英社、2010年10月)ありがとうございました。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

玉稿頂戴しました(2010年10月24日)

次の論文、図録を拝受しました。「院政期、興福寺では金峯山を頂点とする大和国の諸霊山を掌握する動きが活発になり、大峯や葛木峯の山伏らに伝えられた口伝や縁起が盛んに書写・類聚されるようになる。そして同時にそれは、霊山信仰史のなかに興福寺僧の確かな足跡を刻み、また山伏の祖、役行者との特権的な関係を顕示する行為でもあった。」(川崎2010、421ページ)川崎剛志「院政期における大和国の霊山興隆事業と縁起」(阿部...

絵付けしたビアカップ

先月訪れた越前陶芸の村(コチラ)で絵付けしたビアカップが到来。さっそくビール三昧。ちょっと飲み過ぎた。 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-...

玉稿拝受しました(2010年10月20日)

次の玉稿、著書、図録を頂戴しました。「廬山寺に伝来した二口の金剛杵は、先述の通り、制作年代こそ慈恵大師在世時まで遡るものではないものの、三鈷杵は平安時代、独鈷杵は鎌倉時代に遡る貴重な作例であることが確認できた。」(小林2010、102ページ)小林泰司「廬山天台講寺伝来の金剛杵」(『日本文化史研究』41、2010・3)写真:寿福滋・文:高梨純次『近江の祈りと美』(サンライズ出版、2010年10月)島根県立古代出雲歴史...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月17日)

正明寺(滋賀県蒲生郡日野町松尾)・三十三年に一度の本尊ご開帳(10月17日?11月23日) 日野町の正明寺を訪問。開帳前に法要があり、地域の方々が集結。法要開始が遅れ、法要も1時間あって、待機時間が長かったが、黄檗宗のとても音楽的な法要をみられたのでよし。本山である宇治の万福寺ではまさしく中国式の発音での読経と、集団によるオーケストラのような法要だが、そのへんはローカライズされていて、こじんまりとしている...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月16日)

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館・特別展 奈良時代の匠たち―大寺建立の考古学―(10月2日?11月21日) 奈良時代の寺院建立にあたって活動した諸職の手わざを伝える資料を提示し、伽藍の設計・造営とその運営の綿密なさまを伝える。柱を打ち割って作る実験展示に興味津々。唐招提寺金堂天井支輪板の奈良時代の絵をじっくり。西大寺伽藍絵図や唐招提寺伽藍図、東大寺縁起(懸幅本)なども。図録あり(104ページ、800円)。 【観...

玉稿頂戴しました(2010年10月15日)

ここしばらくの間に頂戴した玉稿など、まとめて。常楽寺美術館・京都国立博物館・延暦寺国宝殿編『開館四〇周年記念 法華経の光 天台法華宗、信濃へ―』(常楽寺美術館、2010・7)松下美術館編『松下美術館コレクション(?)』(松下美術館、1997・4)仲原知之「和歌山県の手鎌木製台(木包丁)の検討」(『紀伊考古学研究』13、2010・8)中村貞史「岩橋千塚古墳群における板石閉塞」(『紀伊考古学研究』13、2010・8)佐野み...

ツイッターの利用

職場(和歌山県立博物館)では広報活動の一環として、ウェブサイト、ブログと、ツイッターを利用しています。→和歌山県立博物館ウェブサイト http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/→和歌山県立博物館ニュース http://kenpakunews.blog120.fc2.com/ →和歌山県博公式ツイッター http://twitter.com/wakayamakenpaku毎日新聞の地方版で、当館のWebによる広報活動を取り上げてもらいました。全文貼り付けます。「和歌る?紀になる...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月10日)

八尾市立歴史民俗資料館・特別展 高安の神と仏 人と信仰(10月9日?11月29日) 八尾市内の東部、高安地域の玉祖(たまおや)神社遷座1300年を記念して、高安の信仰史の諸相を提示。玉祖神社の男神坐像・女神坐像は、平安時代、10世紀後半?11世紀初頭の作。男神像は幞頭冠をかぶり、袍をつけ、拱手、趺坐する。袍は胸元を開きながら襟を高く立てて特徴的。冠の前に、仏像のような冠飾があるのも不思議。女神像は左足を立て...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月7日)

青洲の里展示室・医聖華岡青洲生誕250年記念特別展 肖像画にみる青洲―何ぞ望まん軽裘肥馬の門―(10月2日?10月31日) 県内の高校での講演会を終えて、帰路にたちよる。華岡青洲の肖像画8幅を集めて展観。作画時期、風貌、筆者などさまざまな違いがあるが、服装、構図などの共通性は、誰がどのように統制していたのだろうか。案外本人なのかもしれない。巷間に、青洲の肖像画はどれぐらい残っているものだろうか。リーフレットあ...

展覧会・文化財を見てきました(2010年10月1日)

奈良県立万葉文化館・写真展 小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ?小川光三・金井杜道・若松保広?(9月18日?10月26日) 母の一周忌のため実家に帰り、法要後、帰りがけに、万葉文化館で仏像写真展を鑑賞。いつかどこかで見ている、なじみのある小川晴暘・光三の仏像写真。大きなプリントで多数並ぶと迫力がある。小川晴暘の雲崗石窟でのスケッチ群は味があるなあと思って図録で確認すると、若いころは画家志望だったとのこと。図録(...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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