Entries

読書記録(2011年5月分)

備忘のための読書記録、2011年5月分。学術論文は除く。発行年月日は初版のもの。赤尾勝己編『生涯学習理論を学ぶ人のために』(世界思想舎、2004年7月) 「準拠枠の変容とは、過去に無批判的に学習してしまった狭い枠組みから抜け出し、自己を幅広い選択肢・可能性に開くとともに、討議などを活用し思慮深く選択決定できるようになる、という思考プロセス面での変化を指す」(102頁、第4章変容的学習、執筆者常葉-布施美穂)谷...

こんな博物館はいやだ!

 2011年度博物館経営論(於帝塚山大学)アンケートの6回目は、「こんな博物館はいやだ!」。回答の50音順に提示します。・うるさい。・館内での行動を厳しく制限するような博物館。・汚い。くさい。不気味。・汚い。展示の順番がおかしい。例えば年代順に並んでいない。・職員の態度が悪い博物館(とっつきにくい、高圧的、仕事をしているという意識が低いなど)・人権を侵害するような説明のあるもの。・少しでも友達と話したら...

博物館を利用しやすくするにはどうすればよいか?

 2011年度博物館経営論(於帝塚山大学)アンケートの5回目は、「博物館を利用しやすくするにはどうすればよいか?」。回答の50音順に提示します。・駅の近くなど交通の便をよくする。バリアフリー化(博物館に入って即階段なのはキツイ)・外観を変える。・学芸員の知識やスキルだけでは限界が。社会科学や福祉のジャンルの人たちとも連携を(建設時、展示などに活かす)。・交通の便が良くないところが多いように思うので、最寄...

玉稿拝受(弥勒菩薩の曼荼羅、特殊な神像)

「その共通点は、五仏宝冠を戴いて蓮台上に結跏趺坐し、腹前で法界定印を結ぶという弥勒菩薩の姿にとどまらず四十九体の如来形を配した舟形光背や、画面四隅に配された内四供菩薩の梵字、さらには裳の菊花亀甲繋文にまで至っており、非常に多くなっている。そのため、慶珊寺本によって慈尊院本を復元的に考えることすら、可能かと思わせるほどである。」(向坂2011、320頁)向坂卓也「弥勒菩薩の曼荼羅について―横浜市・慶珊寺本を...

歓喜寺地蔵菩薩坐像(胎内仏)について

 本像は鎌倉時代前期、一二二〇~一二三〇年代ごろに、紀伊国を代表する武士団・湯浅党の有力者の発願によって慶派仏師によって造像されたと考えられる。保存状態も良く、彫刻・彩色ともに極めて精緻な仕上がりを見せる新出の優れた鎌倉時代彫刻である。 本像の造像後、明恵高弟の喜海によって建長元年(一二四九)に歓喜寺が創建されたのち、平安時代前期の地蔵菩薩坐像(重要文化財)の像内に納められ、胎内仏として伝来した。...

あなたの「国立博物館」のイメージは?

 2011年度博物館経営論(於帝塚山大学)アンケートの4回目は、「あなたの「国立博物館」のイメージは?」。回答の50音順に提示します。・大きい。・大きな建物。多くの資料がある。お堅いイメージ。・お堅いイメージで軽い気持ちで入れない雰囲気。・重苦しい雰囲気があって気軽に行きにくい。そして人が多い。有名な展示会などが来ない限り進んであまりいけません。・かたい。きびしい。他より物が多く展示されている。・国が建...

展覧会・文化財を見てきました(2011年5月2日、興福寺ほか)

興福寺・北円堂春期特別公開(4月23日~5月8日) 恒例の御開帳。誰も並んでいない落ち着いた北円堂で、しばし拝観。運慶自身が目指した理想の救済者像表現の到達点。先日の高野山霊宝館では八大童子のうち清浄比丘像を拝観したが、理想化された運慶像から逃れて人間運慶の実像に迫るにはどの作例からアプローチするか、という視点も必要だろう。リニューアル後の国宝館を初訪問。こちらはすごい人。奈良国立博物館・誕生!中国...

展覧会・文化財を見てきました(2011年5月1日、歴史館いずみさの)

歴史館いずみさの・企画展 泉佐野サムライ列伝―日根野氏と和泉の中世武士たち―(4月23日~6月5日) 泉佐野の地で活躍した在地武士日根野氏、樫井氏、上郷氏、多賀氏、佐竹氏などについて、古文書をずらっと並べて提示。最新の研究成果が展示に反映された誠実な内容であるので、それだけに、一部文書がスペースの制約で負荷をかけたかたちで展示されていたり、パネルの仕上がりや取り付け方がやや荒いのがもったいない。ただ、...

ツイッター歴史学

 歴史とは、資料がなければ全く構築できないもの。厳しいけれど資料のない歴史は存在しないのと同じ。もちろんヒトの記憶も実体化させれば歴史資料たりえる。ツイッターは膨大な歴史資料。 ツイッターでつぶやく時、そのつぶやきは「私そのもの」ではない。でもその「私ではない私」は、ウェブサイトやブログよりも「私」に近い。ビール飲んで酔っ払ってツイートしている今は、ましてや「私」に近い。 そんな「私」が実体化され...

博物館に行って、よかった、と思ったことは?

 2011年度博物館経営論(於帝塚山大学)アンケートの3回目は、「博物館に行って、よかった、と思ったことは何?」。回答の50音順に提示します。・新たな発見があった。・行ったことがないところに行くとか、見たことがない物をみるとか、そういうこと自体が好きなので、そこに行くことがよかった。・教科書に載っているものと同じものを見たとき。本当にこーいうものなんだって実感した。・ケースに入っているけど、生で美術品を...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索