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アンケート:あなたが考える社会とリンクした展示テーマ

帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第11回目。「あなたが考える社会とリンクした展示テーマ」です。(回答50音順)・「失われた日本の美意識がここに」・「オレオレ詐欺に気をつけろ!」。近年多発しているオレオレ詐欺について、その被害状況などのデータを展示。実際の被害をもとに寸劇を行う。詐欺に引っかからないように注意喚起する。・各レコード会社協賛でCDジャケットの展覧会を行う。ビートルズやク...

アンケート:博物館が役に立ったことがありますか?

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第10回目。「「博物館が役に立ったことがありますか?」です。(回答50音順)あり・学校で出された課題をする時などは、本やインターネットより実物を見た方が、色々知ることができると思います。あと絵を描くときの参考になります。・学校の研究発表をするときに役に立った。・郷土について調べる時役に立った。・高校生の時に初めて、大阪城天守閣に行きました。そこで...

玉稿拝受(『絵巻の図像学-「絵そらごと」の表現と発想-』)

「以上のように、平安後期から鎌倉時代にかけての絵巻には、しばしば邸宅の朽ち果てた様子が実に詳細に描かれることがあった。これは王朝文化の中で、人々があばら家に託す思い入れを反映した結果である。 すなわち、単に四苦八苦の「求不得苦」の表現として貧を厭うのみでなく、茅家に身を隠す落ちぶれた姫君を貴公子が見出すという恋物語的な幻想や、荒廃した邸宅を「あはれ」と鑑賞して歌を詠む詩情の対象、また貴人が貧家の生...

アンケート:あなたが考えるミュージアムの理想的なミッション

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第9回目。「あなたが考えるミュージアムの理想的なミッション」です。博物館経営の方向を定める理想的なミッション(使命)を考えてもらいました。・あらゆる人が来てよかったと思えるミュージアムをつくる。・居心地のよい環境を保つこと。ところどころに休憩所があったり、照明の明るさ、温度を調節し、まず快適にその場で過ごせるようにする。これが地盤である気がす...

玉稿拝受(「僧形像の襟元にあらわれた「左衽」」)

「そして、この「持戒」ということに万巻(満願)と宝誌の行実の接点を見出すならば、箱根神社万巻上人坐像と同様に、西往寺宝誌和尚立像が垂領と広袖をともなった袿形式の「上衣」を「左衽」としたことも、やはり、それが持戒の表象であり、上衣が「戒衣」であったことを示唆したものであったと考えるのである。」(津田2012-2、275頁)1、津田徹英「親鸞聖人の鎌倉滞在と一切経校合をめぐって」(『真宗研究』56、2012年1月...

アンケート:あなたにとって、なぜミュージアムが必要ですか

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第8回目。「あなたにとって、なぜミュージアムが必要ですか」です。博物館への指定管理者制度導入を巡る問題、大阪市による大阪人権博物館への補助金カット(打ち切りを表明)の問題、神奈川県における公共施設廃止の議論が浮上していることを講義で取り扱ったので、このお題としました。回答の50音順に示します。・新たな知識や感動、発見を得るため。また過去に得た知...

展覧会・文化財を見てきました(「愛宕信仰のひろがり」

佛教大学宗教文化ミュージアム・特別展示 愛宕信仰のひろがり-諸霊山とのネットワ-ク-(5月26日~6月24日) 愛宕信仰のあり方を金蔵寺護摩堂の勝軍地蔵騎馬像(江戸時代)などから提示し、その全国への展開の一面をパネルを用いて示す。愛宕山麓、般若寺の十一面観音立像(平安前期・9c)は、一木造、等身大の像で、露出展示で周囲から間近に鑑賞できる。本展単独の図録はないが、昨年の特別展「愛宕山をめぐる神と仏」の...

玉稿拝受(『智積院聖教における典籍・文書の基礎的研究』ほか)

「まず、従来より指摘のある根来寺史の解明に新文庫聖教は大きく寄与するものと思われるが、今回の指摘の如く、更に広げて根来寺を結節点とした根来寺文化圏という視点からの研究も見えて来る。この点については、今回新たに見出された根来寺と家原寺との関わりから見えて来るものも大きい。 次に、智積院史・真義真言宗史研究の課題として、今回、奥書を分析して行くだけでも新たな知見が得られる。 この点は、次の本邦典籍史・...

玉稿拝受(『祇園祭の中世-室町・戦国期を中心に-』)

「まず、室町期の祇園会、とりわけ山鉾巡行の特徴をあらためて述べるとすれば、それは、なにより「見る」「見られる」ことがとくに意識された祭礼であったといえるだろう。そのことを示す史料上のことばが「見物」、あるいは「御見物」にほかならないが、その見物の主体が、室町殿(室町幕府の頭首、将軍家の家父長)や内裏(禁裏・天皇)・仙洞(治天・上皇)といった室町期の公武政権の中核をなす人びとであったという点は特徴的...

玉稿拝受(「湯立神楽の意味と機能-遠山霜月祭の考察-」)

「火を介して水をたぎらすとい湯立は、人間の自然への過剰な働きかけであり、世界に亀裂を入れることで、人間と自然のはざまに生じる動態的な現象に注目することに他ならない。延々と続く湯立によって、湯の動き、湯の気配、そして湯の音や匂いに多様な意味を読み取り、真夜中になって禁忌に取り囲まれた面の神霊を多数に連続して登場させることで、独自の世界を幻視するのが遠山霜月祭であった。最後には神霊や仏菩薩、動物植物を...

玉稿拝受(「江戸時代の紀州における本草学者のウミガメ調査と漁民の民俗知識」)

「漁民たちは、自然のなかで生物と対峙しながら、捕獲しようと思う生物に対する豊かな民俗知識を形成してきた。こうした民俗知識は、他地域の漁民、商人、本草学者たちとの交流でさらに展開する。本稿で取り上げたのは、ウミガメのみであるが、その他の魚類、海洋生物に関する知識なども同様であろう。このような、豊かな民俗知識がはくぐまれた紀州で、本草学者たちは活躍してきた。本草学者たちは野外に出て、漁民の民俗知識と文...

展覧会・文化財を見てきました(鶴林寺太子堂展)

兵庫県立歴史博物館・特別展 鶴林寺太子堂-聖徳太子と御法の花のみほとけ-(4月14日~6月3日) 会期終了間際に、飛び込む。鶴林寺太子堂が、天永3年(1112)に法華三昧堂として建立され、のちに聖徳太子信仰の場となった歴史的展開に焦点をあて、法華信仰、太子信仰に関わる資料を集める。展示の力点は第2部「太子堂創建-御法の花のほとけたち-」におかれ、太子堂障壁画の赤外線画像とともに、そこに広がる九品来迎図・...

アンケート:学芸員が倫理的にするべきこと

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第7回目。「学芸員が倫理的にするべきこと」です。前回が「やっちゃだめなこと」でしたので、建設的に今回はこのお題です。回答の50音順に示します。・あらゆる苦労を惜しまず、自分の立場に恥じない学芸員になるように努力すること。・継続的に学習し、他の博物館等にも行って勉強する。・質問には懇切丁寧に答えること。困っているなと思ったら、頃合いをみて手助けす...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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