優れた古い仏像が多数残される若狭地域。舞鶴若狭自動車道の延伸にあわせて、今秋、これまで公開される機会のなかった仏像の特別公開が行われます。 特別公開される寺院は、小浜市小浜西組の高成寺・正法寺・栖雲寺・空印寺・極楽寺・誓願寺、遠敷地区の竜前区薬師堂、若狭歴史民俗資料館、宮川・国富地区の加茂神社為星寺・正林庵・瑞傳寺、加斗地区の飯盛寺、あおい町佐分利地区の意足寺で、9月中旬から10月下旬にかけて公開...
8月17日聖林寺 実家での法要を終えて帰宅途中の午後、まっすぐ帰るのも物足りないしと、聖林寺に立ち寄る。国宝・十一面観音立像をしばし拝観。手元に背面写真がなかったので、ちょうどいいなあと絵葉書購入。奈良県立万葉文化館 企画展 大和望郷 金森良泰の世界 (8月9日~9月25日) もうちょっとどこかいきたいなあと、万葉文化館へ。金森良泰のフレスコ画を鑑賞。画題に唐招提寺の仏像や、東大寺大仏蓮弁の群像、有志...
8月16日大阪人権博物館 企画展 たたかいつづけたから、今がある-全療協60年のあゆみ 1951年~2011年-(7月24日~8月26日) 国立ハンセン病資料館で2011年に開催された展示をベースにして開催。全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)によるらい予防法改正・患者作業の職員化・生活費の確保・医療の充実・社会保障の確立・療養所内の整備等と、らい予防法廃止及び国の責任を認めさせるに至った60年間の取り組みの歴史を...
8月12日京都国立博物館 古事記1300年・出雲大社大遷宮特別展覧会 大出雲展(7月28日~9月9日) 出雲地域の歴史と文化を、古代~中世を中心にしてさまざまな文化財から提示。個人的には多数出陳されている神像に注目。清水寺の摩多羅神坐像をやっと拝観。像内墨書名から嘉暦4年(1329)、南都法橋覚清によって摩多羅神として造像されたことが判明。本像とともに仮面も見つかっていると聞くので、美術史だけでなく、芸能史上...
帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第13回目。少し遅くなりましたが、最終回です。お題は「ミュージアムは誰のためのものか」です。(回答50音順)・「今を生きる人、未来に生きる人たちのもの」。ミュージアムは過去のことを知ることができる場の一つだと思います。昔の人がどのような技術を持っていたのか、どのように生活していたのか・・など。それらを知る機会を与えてくれるのは「ミュージアム」だと思...
読書記録、2012年7月分。論文は除く。発行年月日は初版のもの。武内孝善『弘法大師 伝承と史実-絵伝を読み解く』(朱鷺書房、2008・7、再読)「以上、大師の文章によると、高野山は、帰朝の際、嵐にあって漂蕩する船上で立てられた誓願にもとづき、一つには鎮護国家と人々の幸福で平安な生活を祈念するための道場として、また一つには諸々の修行者の修繕の道場として、開創されたことがわかる。」(154頁)。六車由美『驚きの介...
「つまり義持は天台の法華懴法(御懴法講)に代わって観音懴法を行い武家の威儀を示そうとしたのではなく、武家の新しい修懴として観音懴法の整備・修懴を進めたと考えられる。 義持は観音懴法を整備・修懴する際、相国寺を中心とした夢窓派の禅僧とその寺院を中心に整備・修懴をすすめさせ、月次行事を発願していた。(中略)さらに懴法は祈祷と捉えうるが、幕府の祈祷が公家の祈祷を凌駕してまで武家の威儀を示したという例は、...