Entries

展覧会・文化財を見てきました(岡山県博「栄西展」、島根県立古代出雲歴博「出雲大社展」)

4月28日岡山県立博物館・特別展 栄西 (4月19日~5月19日) 栄西800年遠忌の節目の年に、出身地で開催される栄西展。読みは「ようさい」で統一。栄西と深く関わる建仁寺、誓願寺、東大寺に伝わる資料とともに、栄西の出身氏族賀陽氏関連資料や、栄西修行地の大山寺、金山寺などの資料を集め、禅顕密を兼修し東大寺大勧進職も勤めた入宋僧栄西の実像を示す。 吉備津神社の行道面(平安時代)、個人蔵の女神坐像(吉備津神社...

展覧会・文化財を見てきました(興福寺「南円堂・北円堂同時公開」)

4月22日興福寺・南円堂創建1200年記念 興福寺国宝特別公開2013 南円堂・北円堂同時公開(4月12日~6月2日) 南円堂不空羂索観音坐像、四天王立像、北円堂弥勒仏坐像、無著・世親立像を拝観。康慶の雄大さ、運慶の偉大さを感じつつ、両堂間(及び他堂間)の仏像の移動を考えながら本来の堂内空間をイメージ。南円堂も北円堂も、本来壇上にあった諸尊像を脳内でフルに安置すると、けっこう狭い。東金堂諸尊像もゆっくり拝観し...

展覧会・文化財を見てきました(東京国立博物館「国宝大神社展」ほか)

4月20日・特別展 国宝大神社展(4月9日~6月2日) 神宮式年遷宮を記念した神社本庁の特別協力による神道美術展。春日大社・厳島神社・鶴岡八幡宮・熊野速玉大社・熱田神宮の古神宝と、諸社等所蔵の祭礼所用具、奉納品、神像を展示の核とし、神祀りのあり方とその美意識の基層を美術資料から浮かびあがらせる。神仏習合や中世神話などの混沌とした一面が展示の中で前景化しないのは、「神道」展として「物語」を複雑化させな...

展覧会・文化財を見てきました(法隆寺大宝蔵殿「法隆寺秘宝展」)

4月15日法隆寺大宝蔵殿 法隆寺秘宝展 世界遺産登録20周年記念-法隆寺と法起寺の寺宝から-(3月20日~6月30日) 春秋恒例の法隆寺秘宝展。法起寺の銅造菩薩立像(飛鳥時代、重文)や、法隆寺金堂薬師如来の脇侍として転用されていた銅造観音菩薩像(飛鳥時代、重文)など、小金銅仏や押出仏の優品がまとまって展示され、絵画では平安時代の星曼荼羅(重文)のほか、平安時代の扇面法華経冊子断簡(重文)、鎌倉時代の聖皇曼...

展覧会・文化財を見てきました(奈良博「當麻寺」)

4月14日奈良国立博物館 特別展 當麻曼荼羅完成1250年記念 當麻寺-極楽浄土へのあこがれ-(4月6日~6月2日) 綴織當麻曼荼羅(国宝)に始まる、古代~近世の當麻曼荼羅の受容と展開を軸とする浄土信仰史を経糸に、弥勒仏を本尊とする古代寺院當麻寺、葛城山系に位置する修験の拠点寺院當麻寺を緯糸に紡いで、當麻寺の実像を織り表そうとする意欲的な展示。史資料は多いとはいえ断片的であるが、長年の調査研究と、事前調...

展覧会・文化財を見てきました(本法寺寺宝展、京博「狩野山楽・山雪」)

4月12日本法寺 春季特別寺宝展 長谷川等伯大涅槃図開帳 (3月14日~4月15日) 京都での仕事が終わって、少し時間があったので「鍋かぶり日親」開山の本法寺へ。慶長4年(1599)長谷川等伯筆の仏涅槃図(重文)は本紙(描表装部分を含めず)の縦792.8㎝、横521.7㎝の大画面。ほか、等伯筆妙法尼像(慶長3年・重文)、伝銭舜挙筆鶏頭花図(重文・明時代)、応安3年(1370)六角氏発願の金銅宝塔(重文)や日蓮の書状断簡な...

展覧会・文化財を見てきました(東寺宝物館「東寺と弘法大師信仰」)

東寺宝物館・東寺と弘法大師信仰-西院御影堂の歴史と美術-(3月20日~5月25日) 東寺における弘法大師信仰の核である西院御影堂にまつわる資料群を紹介。 大師使用と伝承される刻文脇息(重文・平安時代)、大師将来舎利を納める舎利塔の写である金銅舎利塔(室町時代)、大師将来品として奉納された唐時代のものとして伝わる菩提子念珠や恵果印信、大師真筆と見なされた経典(郁迦長者経・奈良時代)、江戸時代に復元された...

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索