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展覧会・文化財を見てきました(葛城市立博物館・當麻寺)

1月19日葛城市歴史博物館 特別公開 観音菩薩立像-今在家 観音寺の仏像-(12月20日~1月19日) 當麻寺近在、葛城市今在家観音寺本尊の観音菩薩立像を初公開。頭体、上膊、足先、蓮肉部を含めて一材製。表情にはやや厳しさを残し、肩も少しいからせ胴を引き締めた、随所に古様を残す平安中期の作例。前髪を天冠台の上から頭頂へとかき上げて螺髻にともに結い上げる表現は独特で、条帛をあらわさず、腰帯の結び目が左体側部に...

展覧会・文化財を見てきました(東北歴博、せんだいメディアテーク、松川二十五菩薩堂)

1月13日、宮城と岩手を巡りました。東北歴史博物館 東日本大震災復興祈念特別展 神さま仏さまの復興-被災文化財の修復と継承-(11月16日~1月13日) 宮城県内で、東日本大震災を要因として破損し修復が施された仏像について、それぞれの資料の被災の記憶と、修復に至る間の人びとの関わりを像とともに提示し、地域の象徴として守られてきたことを強調する。修理時の資料画像や調書など、詳細もともに報告する。 横山不動尊...

展覧会・文化財を見てきました(サントリー美「飛天の美」、東博「是閑と河内」)

1月9日、溜まりに溜まった代休を消化して、上京。早くに東京に着いたので、思い切って九品仏浄真寺を初参拝。同寺は延宝6年(1678)、珂碩上人の創建。来迎会で著名。珂碩が造像した丈六の九体阿弥陀像を拝観する。整った作風、大きな法量を含め、類例少なく近世彫刻史上に重要な位置を占めることを認識。珂碩造仏という伝は、宝山寺湛海と同様に、実作者が別にあるものであろうか。『九品仏縁起』(30頁、700円)購入。続いて...

観仏三昧的「読書」生活(2013年10月~12月)

2013年10月~12月の観仏三昧的読書記録。論文は除く。乾武俊『能面以前-その基層への往還-』(私家版、2012年)「「もどき」は「もどかれるもの」の後にくるとは限らない。「もどき」は芸能の根源であって、後にくるものを予兆し先取りすることもある。」(27ページ)乾武俊『民俗文化の深層-被差別部落の伝承を訪ねて』(解放出版社、1995)「面には重層し、交錯するさまざまな機能がある。かくすこと。くらますこと。変身する...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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