三井記念美術館 美術の遊びとこころⅦ 能面と能装束-みる・しる・くらべる- (7月24日~9月21日) 金剛宗家ほか伝来の能面の優品と、三井家伝来の能装束を通じて、能面・能装束の魅力を分かりやすく伝える。能面展示のコンセプトは明確で、面の表裏を見せたり類似面を並べる展示手法によって、能面の種類、細部の形状の意味、面裏の情報などを「知り」、そして表現の差異を「比べ」、能面自体の表現のわずかな(しかし重要...
安倍文殊院 昨日の永久寺展鑑賞で、大和盆地東縁部の平安末~鎌倉初期における奈良仏師(慶派仏師)の動向に一定の意味を持たせる研究がしたいなあと思ったので、実家の用事と片付けを終えた帰り際に、せめて快慶作騎獅文殊菩薩及脇侍像(国宝)の拝観だけでもと立ち寄る。何時見てもすばらし。東博の「日本国宝展」(10/15~12/7)には善財童子像と仏陀波利三蔵像がお出ましの由。飛鳥資料館 向原寺蔵 金銅観音菩薩立像の限定...
MIHO MUSEUM 特別展 二つの綴織 MIHO悲母観音と蓮華弥勒 (7月19日~8月17日) 狩野芳崖・悲母観音図及び法隆寺金堂壁画のうち2-5号壁菩薩像の綴織(川島織物製)の公開とともに、観音像と弥勒像を展示。観音像は隋唐の金銅仏が中心。東京藝術大学所蔵の狩野芳崖筆・観音図下図、奈良官遊地取(奈良の寺院の仏像スケッチ)も展示。半跏菩薩像として、神野寺・岡寺・野中寺(展示替え)の各金銅仏と、石山寺如意輪観音半跏像(...
奈良教育大学教育資料館 文化財とレプリカ物語展-限りなくオリジナルに近づく-(8月8日~8月11日) 奈良教育大学が平成25年度に導入した3Dスキャナー、3Dプリンター、CADソフトを活用して作製した文化財レプリカを実物資料とともに展示し、あわせて同大学が教育の一環としてこれまでに行ってきた模写・模造等も公開。 実物資料は、愛知県・瀧山寺境内日吉山王社の僧形神坐像(鎌倉時代)、愛知県・普門寺の萬暦20年ある...
奈良国立博物館 特別展 国宝 醍醐寺のすべて-密教のほとけと聖教-(7月19日~9月15日) 醍醐寺文書聖教の国宝指定記念として、長年の調査研究の蓄積をもとに醍醐寺史を紐解きながら、伝来した文化財群の特色を紹介する。なによりその聖教群は密教の修法の伝授にあって集積・保存されたアーカイブであり(かつそれ自体が聖性を帯びる)、本展構成も、密教のビジュアルとテクストの丹念な提示による多様な儀礼の場の想起と、...