兵庫県立歴史博物館 阪神・淡路大震災20年 災害と歴史遺産-被災文化財等レスキュー活動の20年-(1月10日~3月15日) 阪神・淡路大震災をきっかけにクローズアップされた、被災文化財に対するレスキューの取り組みとその意義を広く周知する展示。内容は大きく2部に分かれ、前半では東北地方太平洋沖地震に伴う大津波による文化財被災の状況とレスキュー、安定化処理を、多様な被災文化財を通じて紹介(制作主体:津波により...
京都国立博物館 特別展観 山陰の古刹・島根鰐淵寺の名宝(1月2日~2月15日) 1ヶ月ぶりの展覧会鑑賞。科研「出雲鰐淵寺の歴史的・総合的研究」(研究代表者:井上寛司島根大名誉教授、2009~2011)等に基づく新たな研究成果を反映した展示。壬申年(持統天皇6年)銘の銅造観音菩薩立像(重文)、連眉の銅造観音菩薩立像(重文・奈良時代)、平安時代後期の銅造不動明王像は鋳造失敗品ながら優れた造形で同鋳の胸飾も珍しい...
犯罪被害に遭う仏像-文化財盗難についての現状と対策-大河内 智之 近年、仏像などの文化財を対象とした盗難被害が全国で頻発している。文化財が市場価値のある「商品」という見方が広がる一方で、老若男女を問わない仏像愛好のブームも続いている。結果的に美術品として仏像などを求める需要者層が拡大し、それに対して盗難品を供給し利益を得ようとする犯罪者が現れているのが、基本的な構図とみられる。盗難被害資料の中には...