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熊本県立美術館「ほとけの里と相良の名宝」、九州歴史資料館「四王寺山の1350年」、九州国立博物館「美の国 日本」鑑賞記

熊本県立美術館 特別展 ほとけの里と相良の名宝-人吉球磨の歴史と美-(10月14日~11月29日) 最終日に滑り込み。人吉球磨地域の日本遺産認定を記念して、古代~中世の同地域の歴史と仏教美術を紹介。中山観音堂の聖観音菩薩立像は、すらりと長身で胴の絞られた、北部九州に類似作例が見られる平安時代前期彫像(カツラ材)。新たに重文指定された勝福寺跡毘沙門堂の毘沙門天立像(カヤ材)・天部立像(ヒノキ材)のうち毘沙門...

埼玉県立歴史と民俗の博物館「慈光寺」、五島美術館 「一休」鑑賞記

埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展 慈光寺-国宝 法華経一品経を守り伝える古刹-(10月10日~11月23日) 国宝法華経一品経全三十三巻の修理完成を記念し、所蔵文化財の悉皆的調査に基づいた最先端の慈光寺史を提示する。ずらりと並ぶ鎌倉時代を代表する装飾経である法華経が圧巻(前後期でおおよそ半数ずつ展示替え)であるが、そうした経典が収蔵され維持され伝来した場としての慈光寺の中世・近世を、資料を通じて少しでも...

高槻市立しろあと歴史館「大阪の修験と西方浄土」・大山崎町歴史資料館「河陽離宮と水無瀬離宮」・八幡市立松花堂美術館「ようこそ、神と仏の男山へ」鑑賞記

11月15日高槻市立しろあと歴史館 特別展 大阪の修験と西方浄土-神峯・葛城山と日想観の山寺-(10月3日~12月6日) 修験と日想観を切り口に、大阪府下の山岳寺院の聖地性を、環境・縁起・仏像等を通じて紹介する。紹介寺院は、和泉・葛城山系では七宝瀧寺、交野山廃岩倉開元寺、河内往生院、北摂山系では神峯山寺、本山寺、安岡寺、霊山寺、金龍寺、安満山。神峯山寺聖観音立像(重要文化財)は平安時代、11c前半ごろの作例...

奈良博「正倉院展」、京都府立山城郷土資料館「南山城の神社と祈り」、海住山寺文化財特別公開、観菩提寺秘仏開帳鑑賞記

奈良国立博物館 第67回正倉院展(10月24日~11月9日) 恒例の正倉院展。伎楽面をじっくり。銀泥が塗られた力士の目と歯の、かつての輝きを想像する。聖武天皇遺愛の七条褐色紬袈裟は、金剛智三蔵所持品と伝わる。金剛智所持の伝を肯定的に捉える研究があり(児島大輔「金剛智の袈裟」『奈良美術研究』8、2009)、唐時代の(触れば穴があきそうな)軽やかな羅の袈裟が、そのまま健全に残る奇跡を目の当たりにし、心震える。図録...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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