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奈良博「糸のみほとけ」(再訪)、高野山霊宝館「“もののふ”と高野山」鑑賞記

8月16日、休みを取って奈良で用事を済ませてから、時間があったので奈良博へ走る。奈良国立博物館修理完成記念特別展 糸のみほとけ-国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏- (7月14日~8月26日) 再訪。古代の大画面作品、中世の来迎図ワールドを見納め。勧修寺繍帳の立体絵画っぷり、中世の追善作例の表具裂をも刺繡する徹底した荘厳の姿勢に嘆息。布帛を加飾するための基本的な技法が、尊像表現に用いられるとにわかに「作善」の意味が...

東大寺本坊「東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達展」鑑賞記

8月6日、夏休みの子を連れて、東大寺大仏殿で慰霊と平和祈念ののち、鹿と世界の人々の間を縫いながら本坊へ。東大寺本坊 東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達展(7月27日~8月7日) 東京藝術大学文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室の院生が、研究のため模刻・修理した仏像を、研究内容の詳細パネルとともに紹介。模刻による原像製作者の追体験を通じて体験的に得られた技法、構造の工夫やノミさばきなどの特徴を、理論...

神奈川県立金沢文庫「安達一族と鎌倉幕府-」鑑賞記

神奈川県立金沢文庫 特別展 安達一族と鎌倉幕府-御家人が語るもうひとつの鎌倉時代史-  (7月20日~9月17日) 鎌倉幕府の有力御家人安達氏に着目して、その信仰と政治動向などを展示する初の機会。安達氏の拠点鎌倉甘縄に設けられた真言寺院無量寿院を称名寺文書や考古資料から復元するとともに、諸社寺勧進状写により秋田城四天王寺の観音像の写しを安置したことが判明した甘縄観世音寺については、宮城県・天王寺の四天王...

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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