10月26日、足を棒にして展覧会巡り。鎌倉国宝館 開館 90 周年記念 鎌倉国宝館 1937-1945(10月20日~12月2日) 日中戦争から太平洋戦争時の国宝館の状況を、戦中の展示資料や疎開資料、公文書、行政文書から伝える。日中戦争中の昭和14年に開催された「元寇展」出陳品として、館蔵の元寇展覧会目録とともに明王院の異国降伏御祈祷記、円覚寺の巻頭下知状(重文)、建長寺蘭渓道隆像(国宝)、極楽寺の釈迦如来坐像・十大弟子立像...
10月25日、紀北から紀南まで駆け巡ってお仕事。最後に本宮大社で時宗本山遊行寺の名宝にまみえる。熊野本宮大社宝物殿 御創建二千五十年奉祝式年記念特別展 時宗と熊野(前期8月5日~9月25日・後期9月30日~11月11日) 熊野本宮大社では崇神天皇65年を起点とした奉祝行事中。宝物殿では時宗と熊野の深いつながりを踏まえ、神奈川・遊行寺(清浄光寺)の寺宝を紹介。一遍所持の持蓮華、一遍筆の名号、一遍自筆の一期不断念仏結番...
10月22日、秋めく高野山で展覧会鑑賞。高野山霊宝館 企画展 “香り”の荘厳(10月13日~1月14日) 高野山に伝来する名品・稀品で、仏と儀礼の場を荘厳する“香り”を可視化した意欲的な展示。香炉が描かれる蓮華三昧院阿弥陀三尊像(国宝、前期)、壇木を用いた諸尊仏龕(国宝)、普門院釈迦如来及び諸尊像(重文)、竜光院蓮華形柄香炉(重文)などの名品から、天文12年銘のある香木沈香、寛文4年銘のある赤栴檀木片、桃園天皇遺品...
10月21日、今春開館した中之島香雪美術館を、ようやく初訪問。中之島香雪美術館 珠玉の村山コレクション-愛し、守り、伝えた- Ⅳ.ほとけの世界にたゆたう(10月6日~12月2日) 大阪中之島にオープンした新たな美術館の、1年間にわたる開館記念展の第4期、朝日新聞創業者村山龍平の仏教美術コレクションを展示。平安時代前期の薬師如来立像(重文)、稚児観音絵巻(重文)、永禄2年に高野山西院・報恩院来義が寄進した旨を裏書...
自館の特別展開幕後、代休取って見るべき展示を見る。10月16日大津市歴史博物館 湖信会設立60周年記念企画展 神仏のかたち-湖都大津の仏像と神像-(10月13日~11月25日) 大津市内の十社寺によって組織される湖信会60周年記念として、各社寺及び関連寺院所蔵の仏像・神像・仏画を、尊像の種類別に集めて紹介する。石山寺大日如来坐像(快慶作)や西教寺薬師如来坐像といった著名な作例とともに、聖衆来迎寺の愛染明王坐像や吉...
10月13日、企画展の片付けと特別展のオープンが間に合って、ほっと一息。リフレッシュのため湖東から甲賀へと足を伸ばす。愛荘町立歴史文化博物館・多賀町立博物館 仏師の世界-文化財修理にかける心(9月8日~10月14日) 愛荘町と多賀町の2会場でテーマを揃え、美術院で活躍した仏師飯田雅彦氏の仕事を中心に、文化財修理の意義や実際を紹介。愛荘町会場は「文化財修理に携わる仏師」として飯田氏の生涯とその道具を紹介、多賀...
10月4日、担当企画展最終日ながら、急な出張で東京へ。用務の前後に展覧会鑑賞。多摩美術大学美術館 加東市×多摩美特別展 神仏人 心願の地(9月1日~10月14日) 加東市内に所在する主に宗教文化に関わる文化財を東京で紹介。清水寺の銅造菩薩立像(重文)、秘仏本尊厨子内安置の毘沙門天立像、朝光寺の秘仏本尊千手観音立像(重文、東本尊)、独特な風貌の翁面のほか、東古瀬地区の地蔵菩薩立像、花蔵院釈迦十六善神像、持宝院...
9月28日、出張帰りに用事で立ち寄り、満を持して鑑賞。和歌山市立博物館 特別展 お殿様の宝箱 南葵文庫と紀州徳川家伝来の美術(9月15日~10月21日) かつて紀州徳川家に伝来した数々の資料を、南葵文庫旧蔵品・南葵音楽文庫旧蔵品・紀州徳川家売立品の枠組みから集約する。紀州徳川家の赤坂邸内に設置された南葵文庫は、関東大震災により焼失した東京帝国大学図書館にその蔵書が引き継がれ、多くが現存する。南葵音楽文庫の資...