12月16日堺市博物館 企画展 堺・経典をめぐる文化史(11月17日~12月16日) 最終日に滑り込み。堺市域の仏教文化を経典を軸にして紹介する。館の調査で見いだされた法道寺の雑阿含経巻第三十六は、奥書部分が切断されているが天平15年(743)5月11日に書写された新出の天平写経(五月十一日経)と判明。金剛峯寺本・東博本と並べて比較展示する。また河内長野市の天野山金剛寺一切経中に含まれる、堺市域の寺院で書写された経典...
12月13日、社会教育実践研究センターの平成30年度博物館学芸員専門講座に登壇のため上京。途中渋谷へ立ち寄り。國學院大學博物館 特集展示 國學院大學図書館所蔵那智参詣曼荼羅巻子本の仕立てを探る-東京文化財研究所による光科学的調査の成果報告-(12月5日~1月14日) 那智参詣曼荼羅巻子本の東文研による光科学的調査の成果を紹介(同大文学部歴史地理学教室主催)。掛幅装から巻子への変更が、実に細かな調整によって切り...
12月6日、出張の用務の前後に展示鑑賞。国文学研究資料館 特別展示 祈りと救いの中世(10月15日~12月15日) 表白・願文・縁起・唱導書・講式等と仏画類から、中世における仏事の場で人々を救済に誘った唱導(導師・講師らが行った説法)の魅力とその諸文芸への影響を紹介。最明寺往生要集(重文)、国立歴史民俗博物館江都督納言願文集(重文)・十二巻本表白集、称名寺転法輪鈔(国宝)・言泉集(国宝)、真福寺維摩会記・覚...
12月2日、朝4時に和歌山を飛び出して伊豆半島へ。上原美術館 特別展 伊豆の平安仏-半島にひらいた仏教文化-(9月22日~12月9日) リニューアル1周年を記念して、同館が継続して調査を行ってきた伊豆半島の仏像のうち、平安時代に遡る魅力的な作例を集める。伊豆市金龍院千手観音立像は眦を切り上げ顎の張った雄偉な風貌、胴を強く絞った体型など平安時代前期の余風を強く残す。同寺の不動明王坐像も古様を示す10世紀彫像。下...