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奈良県立橿原考古学研究所附属博物館「神宿る島 宗像・沖ノ島と大和」、歴史に憩う橿原市博物館「これ、おもろ。知らんけど。」鑑賞記

5月28日奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 特別展 神宿る島 宗像・沖ノ島と大和(4月22日~6月18日) 宗像・沖ノ島祭祀の資料群と大和盆地の祭祀やまじないに関する資料とを対比しその共通性を示すことで、沖ノ島の祭祀が大和王権による海上交通祈念の性格を有することを紹介する。宗像大社の杏葉と藤ノ木古墳の杏葉が並び、かつ藤ノ木古墳資料の出来映えがより優れていることなどモノに雄弁に語らせる。同館でこそ実現でき...

和歌山県立博物館「きのくにの小浪華-湯浅ゆかりの文人の書画-」、高野山霊宝館「お大師さまから・お大師さまへ」1期展示鑑賞記

5月25日和歌山県立博物館 特別展 きのくにの小浪華-湯浅ゆかりの文人の書画-(4月29日~6月18日) 江戸時代、商業都市として栄えた湯浅における文芸活動の足跡を明らかにする初めての機会となる展覧会。漢詩をよくした豪商菊池海荘の肖像や関連資料、海荘が中心となって活動した詩社・古碧吟社の活動を示す資料、馬上清江や平林無法ほか湯浅ゆかりの絵師の作品など書画や典籍を集める。文人画ではほかに柳川星巌、大江霞岳、...

福田美術館・嵯峨嵐山文華館「KANSETSU-入神の技・非凡の画-」鑑賞記

5月23日福田美術館・嵯峨嵐山文華館 橋本関雪生誕140周年 KANSETSU-入神の技・非凡の画-(4月19日~7月3日) 共通の運営体制である両館と白沙村荘橋本関雪記念館の3館合同で開催する関雪の大回顧展。青年期から晩年期まで、さまざまな画風・画題の作品を集約。京都国立近代美術館《失意》、橋本関雪記念館《琵琶行》《猟》《木蘭》、福田美術館《後醍醐》など屏風の大画面作品から、《玄猿》ほか動物を描く小品まで、いずれも...

中之島香雪美術館 「修理のあとに エトセトラ」鑑賞記

中之島香雪美術館 企画展 修理のあとに エトセトラ(4月8日~5月21日) 香雪美術館が所蔵し、順次修理が施されている文化財について、その修理工程や成果を丁寧に紹介する。上畳本三十六歌仙絵 猿丸太夫、岩佐又兵衛筆堀江物語絵巻、長谷川等伯筆柳橋水車図屏風、一字金輪像、聖徳太子絵伝、薬師如来立像、南無仏太子立像等々さまざまな形態・材質の優品がずらりと並び、それぞれ修理過程の情報を画像を多数用いてパネルで示し...

奈良国立博物館、香川県立ミュージアム、龍谷ミュージアム、京都国立博物館の展覧会鑑賞記(5月2日~9日)

折れた足をひきずりながら展覧会をいくつか巡拝。あれもこれも行きたいけれど…。5月2日奈良国立博物館 特別公開 奈良・不退寺本尊聖観音菩薩立像(3月21日~5月14日) 保存修理が施された不退寺本尊非聖観音菩薩立像について、作風が共通し本来一具であったことが確実な文化庁観音菩薩立像とともに並び立たせて公開する貴重な機会。文化庁像の像内納入品にもと不退寺伝来像であることを示唆する文言がある由。両像の保存状態...

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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