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展覧会・文化財を見てきました(2008年10月26日)

元興寺総合収蔵庫
・特別展 近世律師の肖像―その姿とこころ― 
(10月26日?11月9日)
 主催は元興寺と元興寺文化財研究所。鑑真、叡尊、覚盛ら古代・中世の律僧は著名だが、近世においても再び戒律の復興があり多くの僧侶が輩出されており、それら律僧の肖像を多数集める。
 大阪・放光寺の真政圓忍律師像は面貌表現に優れる。ほか、仏師名が判明する像が多数。大阪・光明院の快圓慧空律師像は寛文12年洛陽大宮方大仏師法眼祐勢作、大阪・松林寺の聆堂秀栄律師像は享保庚戌年大仏師法橋宮内作、大阪・野中寺の慈門信光律師像は元禄14年京大宮通蛸薬師上ル大仏師五兵衛作、黙翁源無禅師像は文政2年定朝上人二九世孫仏工田中主水作(この像は像内に慈雲尊者の小像を納める)、法隆寺北室院の僧護叡辨律師像は文政8年大仏工職清水定運良慶作、大阪・高貴寺の光雲海如律師像は明治15年大阪仏工春日有慶作。
 とっても勉強になる。図録あり(36頁)。

奈良県立美術館
・国立能楽堂コレクション展―能の雅(エレガンス) 狂言の妙(エスプリ)―
(10月25日?11月30日)
 国立能楽堂の開場25周年を記念した巡回展。閉館間際に入館したので仮面を特にじっくり見て、装束は流し見。能面では天下一友閑焼印のある小面・小尉、天下一大和の焼印のある泣増、天下一河内焼印のある小渇食、出目栄満の銘がある神躰など。狂言面では登髭、祖父、尼など、さすがに堅実な作風の面ばかり。前後期で大幅に展示替えがあるようで、半数ほどしか見られず残念。子にそれぞれの面の意味を教え、角度によって見え方が変わることを伝えると興味を持ったよう。登髭と獅子口が好きとのこと。渋い。図録あり(224頁、2200円)。

→【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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