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展覧会・文化財を見てきました(2008年11月4日)

神護寺
・大師堂内陣板彫弘法大師像公開
(10月31日?11月9日)
 大師堂本尊の正安4年(1302)定喜作板彫弘法大師像(重文)が公開。あまり近寄れないので細部の鑑賞までは至らず。単眼鏡を持ってくれば良かったと後悔。その分本堂で薬師如来立像(国宝)をじっくりと。
神護寺20081104

仁和寺宝物館
・名宝展 仁和御流と法親王展
(10月1日?11月24日)
 御室の法流に関する聖教類や肖像を中心に展示。三十帖冊子(国宝)や別尊雑記(重文)も。薬師三尊像(国宝)など彫刻も鑑賞。本堂・観音堂も特別公開中だったがさらに800円必要とのことなのでやめておく。
仁和寺20081104

泉屋博古館
・仏の形 心の姿―東アジアの仏教美術―
(10月4日?12月7日)
 館蔵品と奈良国立博物館所蔵品による仏教美術展。新収蔵資料の鎌倉時代の毘沙門天立像や大治5年(1130)銘を持つ阿弥陀如来坐像、中国の金銅仏など。図録なし。
泉屋博古館20081104

熊野若王子神社
 泉屋博古館そば、禅林寺脇の若王子社に立ち寄る。中世、京都における熊野信仰の拠点の一つ。
若王子熊野神社20081104

豊国神社宝物館
 先日、安土城考古博で豊国祭礼図屏風の複製を見、昨日は担当講座で触れたので、思い立って現品を鑑賞しに行く。それ自体文化財といっていい宝物館内で、狩野内膳筆の屏風(重文)を鑑賞。眼福。慶長5年辻与二郎実久作の鉄燈籠(重文)も優れた出来映え。
豊国神社20081104

東寺宝物館
・東寺の大師信仰
(9月20日?11月25日)
 弘法大師行状絵(重文)や古文書など展示。目玉はなんと言っても国宝の天蓋。翻って飛ぶ天人の豊かな姿とやわらかな彩色をしっかり確認。図録なし。講堂諸尊を見て、金堂の七条仏師康正の薬師三尊十二神将像(重文)をゆっくり鑑賞。他の康正作品と、やや面貌表現の特徴が違うのはなぜだろうか。
東寺20081104

奈良国立博物館
・第六十回正倉院展
(10月25日?11月10日)
 第60回目の記念展。平螺鈿背八角鏡、紫檀木画双六局、白瑠璃碗、黒柿両面厨子など。大勢のお客さんの肩越しに、ざっと見る。図録あり(128頁、1200円)。国民共有の財産である正倉院宝物が「文化財」とははばかられてよばれないことや、鑑賞者には着物で正装したご婦人が登場することや、普段見られないものを見せて頂くという上下関係から逃れられないことなど、作品をじっくり見られない分、「正倉院展」自体の文化史について考えてしまう。ある種の宗教的な文化環境とも共通するところでもあり、神秘化ともいえる。ま、それに自覚的であればよいと思う。

【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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