観仏三昧的生活
観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。

展覧会文化財を見てきました(2008年11月9日〜11日)

11月9日
九州国立博物館
・特別展 国宝 天神さま―菅原道真の時代と天満宮の至宝―
(9月23日〜11月30日)
 太宰府天満宮に隣接する九博で、菅原道真と天神信仰に関する資料を集約して展示。縁起絵巻の諸本を集めることに力点を置いたよう。彫刻資料は多くはなく、かつ展示替えで数体しかないが、道明寺の十一面観音立像(国宝)一体あれば充分、という気分。ただ、側面が完全には見えず、背面も見られないことは残念。この一体を中心に見るような展示室作りでもよかったぐらい。全体と細部の鑑賞でじっくり時間を過ごす。図録あり(240頁・2000円)。常設展示でも、いろいろ特集展示を開催中。

11月10日
功山寺
・国宝仏殿開扉と秘宝展
(4月 1日〜11月30日) 
 山口県下関市の功山寺仏殿は鎌倉時代・元応2年(1320)建立、国宝に指定される。会期中は堂内が開放され、本尊千手観音坐像(鎌倉〜南北朝)、二十八部衆像(永正17<1520>年作)が公開。元船大工というおじいさんの解説を拝聴。幕末、三条実美ら五卿が潜居した庫裏には鎌倉〜南北朝の韋駄天立像。
功山寺20081112

11月11日
山口県立美術館
・特別展 運慶流―鎌倉・南北朝期の仏像と蒙古襲来―
(11月11日〜12月21日)
 西国に残る鎌倉〜南北朝期の慶派仏師の仏像を、より狭義に「運慶流」と位置づけ、その一流による造形の諸相と展開を一望する。13〜14世紀の歴史・文化を考える上で、「蒙古襲来」に象徴される対外交流と戦時体制下における内政の転換は極めて重要で、仏師と仏像を考える上でも今後押さえていかねばならないキーワード。西国に「運慶流」の仏像が多数分布する意味をモンゴル(元)との緊張関係の中に見る見解は妥当。文永・弘安の役後も戦時体勢はしばらく続いている。展示台等に、その仏像を造った仏師が運慶から何代目かを示しているのも、本展のコンセプトとよくマッチしている。数多く並ぶ仏像からは、新たなに気づくことばかり。光得寺大日如来坐像(重文)、瑞林寺地蔵菩薩坐像(重文)、東妙寺釈迦如来坐像(重文)、三岳寺薬師・大日・十一面観音坐像(県指定)などのほか、康俊の新出資料も。本展は山口県立美術館と佐賀県立美術館の共催で、佐賀会場は1月1日〜2月15日。一方の開場にしか出陳されない資料もあり、両方鑑賞したいところ。図録あり(126頁)。
山口県美20081112

広島県立歴史民俗資料館
・特別企画展 優美なる百花繚乱の世界―表現された植物を見る―
(10月3日〜11月24日)
 ウェブには持光寺普賢延命像(国宝)が展示期間の情報無しに掲示されているが、展示替えで見られず。告知しておいてほしい。尾道浄土寺の仏涅槃図(重文)、仁王経曼荼羅(県指定)、出雲大社の秋野鹿蒔絵手箱(国宝)が見られたのでよしとする。図録あり(48頁・1000円)。
広島歴資20081112

【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】

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