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展覧会・文化財を見てきました(2009年1月31日、2月1日)

1月31日
福岡市博物館
・特別展「平泉 みちのくの浄土」
(1月16日?2月22日)
 平成23年に世界遺産登録をめざす平泉の文化を総合的に紹介(本当は登録記念展で準備していた?)。中尊寺金色堂西北壇の諸尊像(国宝)を間近で見られるほか、東北地方の仏像も多数展示。中尊寺若女・老女の仮面を見られたのも収穫。なんといっても勝常寺薬師三尊像(国宝)の大迫力の造形に圧倒される。重量感だけでなく、緊張感あふれる緻密な立体造形と衣紋表現、厳しい面相表現は、まさしく唐代後期様式の正統につらなる。立ち去りがたい魅力。図録あり(280頁・2300円)。

徴古館
・冬の名品展―国宝 催馬楽譜と雅楽の世界―
(12月1日?1月31日)                         
 鍋島家と雅楽のつながりを、鍋島報效会の所蔵資料から示す。国宝・催馬楽譜(11世紀)、重文・東遊歌神楽歌譜(12世紀)とともに、近時コレクションの中から新たに発見された東遊風俗歌譜(12世紀)を併せて展示。古代歌謡の四譜(催馬楽・東遊歌・神楽歌・風俗歌)が全てそろったとのこと。図録なし。

佐賀県立美術館
・特別展 運慶流
(1月1日?2月15日)
 先に山口県美で開かれた「運慶流」展の二会場目。多くの資料は九州に所在するので、こちらがメイン会場。山口会場での感想はこちら。彫刻史研究会の見学会に参加して、いろいろとディスカッションでき、得るものが多かった。三岳寺薬師如来坐像の、力感ある体躯の造形と中国風の面相部のギャップある融合は、だれが求めたものだったのか興味深い。図録あり(126頁、2000円)。同会期で「新発見 肥前の神像」も展示。南北朝?室町時代の小像10躯。

2月1日
普光寺
 前日の懇親会で飲み過ぎて、二日酔いで青息吐息。ふらふらになりながら、事前に拝観のお願いをしておいた福岡県大牟田市の普光寺へ。法要のある日で信者さんたちがたくさんいらっしゃる中、恐縮しながら観音堂に安置されている等身大の仁王像をご拝観。文明5年(1473)東寺大仏師康永の作。これも「運慶流」だ。境内に臥龍梅という県指定天然記念物の梅の木があり、その管理の大変さを先代住職から聞く。少し色づいた蕾は、もうまもなくの開花のよう。

【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】


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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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