FC2ブログ

Entries

玉稿頂戴しました(20090329)


「文化庁像は伝来について口承こそないが、法量・構造・作風の面から鳳凰堂雲中供養菩薩像に符合するところがあり、その間にあっていささかも見劣りしない。確証はないものの、一連のものとして不都合はない。明治の鳳凰堂古写真を参考にすると、それ以前に鳳凰堂を出ていたものと推定される。」(伊東2009、100頁)
伊東史朗「文化庁蔵の雲中供養菩薩像」(『鳳翔学叢』5、2009年3月)
「『摩訶止観』の六観音説は、密教の六観音の六道済度説の典拠とはなったであろうが、それが『摩訶止観』「非行非坐三昧」のままの「天台六観音」として信仰された事実を証する具体的な事跡は何も認められない。九世紀の天台宗に於ける教学研究の状況、寺家教団の運営状況を考えるとき、設え座主円仁がもたらした常行三昧と称する密教浄土教の信仰が受容され始めていたとしても、天台教学としての『摩訶止観』研究から独立した六観音信仰が成立してくるほどに、教団的・信仰的に成熟しているとは思えないのである。」(苫米地2008、671頁)
苫米地誠一「平安初期の六観音像と『摩訶止観』―六観音信仰の成立をめぐって(1)―」(多田孝正博士古稀記念論集『仏教と文化』所収、山喜房書林、2008年11月)
ありがとうございました。

【観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―】


スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/160-61550069

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索