「ところで大仏の木柱で作られた仏像は、新興都市江戸から見ると、古都奈良の地で造られたことに意義があるのであり、そこに「大仏腹内の木」という歴史的な価値が付加されているわけである。いま述べた作業仮説については、それが製作地の違いを示すのではなく、奈良に集まった町仏師の出自の違いを説明するとみたらどうだろう。」(鈴木2008、105頁)
鈴木喜博「大仏体内の木柱の仏像―「特別展東大寺公慶上人」余録―」(『南都佛教』89、2008年12月)
「彫刻材とは別に、二本の立脚・遊脚の角材が構造材(支柱材)としての機能を有しているのであり、その点から本仁王像は金峯山寺像の木寄せ法と同じ系譜にある。」(鈴木2009、103-104頁)
鈴木喜博「岡寺仁王像の修理後の新知見―銘文と構造―」(『鹿園雑集』10、2009年3月)
玉稿2篇を頂戴しました。ありがとうございました。
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