観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
淺湫毅「定朝第三世代の作風に関する一試論―京都即成院観音菩薩跪坐像を中心に―」(『鳳翔学叢』5、2009年3月)「(前略)この世代の仏師たちにとって定朝様というのは、師である覚助ないしは長勢という一段階を置いて間接的に伝えられるとともに、当時は現存していたであろう定朝遺作を通じて身につけたものではないか(後略)」(淺湫2009、116頁)
海老原真紀「浄瑠璃寺吉祥天像について」(『奈良学研究』11、2009年1月)「(前略)厨子には貞慶が関与した可能性が考えられるが、同様に、吉祥天像についても様式を検討した結果、高い写実性と形式美が節度よく融合した作風において、貞慶と密接な関係があった快慶の作風に近いことが想定されるであろう。」(海老原2009、87頁)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。
コメントの投稿