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展覧会・文化財を見てきました(2009年4月26日)

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
特別展 吉野川紀行―吉野・宇智をめぐる交流と信仰―
(4月18日?6月14日)
 奈良県・吉野川の流域(和歌山県に入ると紀ノ川となる)における地域性や宗教環境を、考古資料を主体に展観。旧石器・縄文・弥生・古墳時代の章は失礼してささっとみて、吉野・大峰の山岳修験や経塚関連資料をじっくり。
 櫻本坊の銅造釈迦如来坐像(7c、重文)、金峰神社所蔵、金峰山経塚出土の金銅藤原道長経筒(国宝)、鍍銀経箱(重文)といった著名な資料が目玉。そのほか大峰山寺周辺で発掘された蔵王権現の鏡像や八稜鏡、金銅宝塔部材の残欠、銭弘俶塔などなど、橿考研所蔵の大峰山頂遺跡出土資料の全体像をうかがえ、貴重な機会。八稜鏡の多さは特筆される。
 吉野・大峰(金峰)・熊野の山岳修験関連資料を総合的に把握する機会が必要だと実感する(今秋の和歌山県博特別展「熊野三山の至宝」では経塚資料を多数展示する予定ですので、併せてどうぞ)。再訪を期する。図録あり(88頁・700円)。

金峯山寺
世界遺産登録五周年記念 金峯山経塚遺宝特別展―金峯山信仰の証―
(3月28日?5月10日)
 吉野山に足を伸ばす。橿考研の展示では出陳されていなかった、金峯山経塚出土の鷺足器台付金銅経箱(国宝)、金銀鍍双鳥宝相華文経箱(国宝)、猫足器台付金銅経箱(国宝)、経軸(国宝)が、蔵王堂裏の本地堂で特別展示。他に人がおらずじっくりと鑑賞。
 経塚埋納品の、初期かつ最高級の資料群を堪能。他に蔵王権現鏡像、経塚出土の紺紙金字法華経や、平成20年度に発掘された山下蔵王堂周辺の平安時代後期の出土品もあり。図録なし。

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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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