和歌山市の南、風光明媚な和歌浦に、徳川家康を祭神としてまつる紀州東照宮があります。その春の例大祭が、和歌祭(わかまつり)です。本来家康の命日(旧暦4月17日)に行われたもので、今年は5月3日に行われました。
和歌祭では、神輿が社殿から御旅所へと移る際、様々な扮装をこらした多種多様の行列が練り歩き、とてもにぎやかです。お渡りの行列は、ここ数年、諸事情で毎年変化していますが、今年は古式のあり方に近いルートでした。

↑母衣

↑面掛(百面)の集団

↑面掛(百面)の風体
面掛(百面)の使用仮面は今年、和歌山県指定文化財となりました。今日も、指定物件が現役で使用されています。新しいお面や復元面の製作・奉納が毎年行われていますので、今後徐々に交換していき、古いお面は保存される予定です。
それら古い仮面は、近代?現代期に破損や滑稽性を増すために厚い補彩が施されていますが、一部の仮面については修理を行い、新たな銘文の発見など成果があがっています。そういった成果の公表は、今後も和歌山県立博物館での展示などで行っていく予定です。
昨年夏に、面掛(百面)の使用仮面全てを展示した企画展「奇跡の仮面、大集合!」を開催した際に書いたコラムと図録紹介等にリンクを張っておきますので、ご興味のある方はご笑覧下さい。
コラム奇跡の仮面(1) 面掛行列とは何か コラム奇跡の仮面(2) 徳川頼宣と面掛 コラム奇跡の仮面(3) 仮面がつなぐ時と人 コラム奇跡の仮面(4) 進化する面掛行列 【図録紹介1】「奇跡の仮面、大集合!」図録販売のお知らせ 【図録紹介2】和歌祭・面掛行列の全てが分かる! 面掛(百面)、博物館で大あばれ! 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】
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