醍醐寺霊宝館春期特別公開 「聖宝理源大師1100年御遠忌」記念 聖宝が開き、秀吉が愛した醍醐の山
(3月25日?5月6日)
春の恒例特別公開。大元帥法本尊像(重文)3幅、やや緊張感を減じた描線ながら、鎌倉末期の大作。五大尊像(国宝、鎌倉)、文殊渡海図(国宝、鎌倉)、訶梨帝母像(国宝、平安)と、仏画の優品が並ぶ。仏像は修理成った千手観音立像(重文、平安)が中央に。体躯のプロポーションのよさに改めて気づく。ほか、薬師三尊像(国宝、平安)、五大明王像(重文、平安)、如意輪観音像(重文、平安)等例の如くだが、見る側の変化で見え方が少しづつ変わる。折に触れて同じ像を何度もみるのはよいことでしょう。図録なし。
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醍醐寺霊宝館栗東歴史民俗博物館特集展示 阿弥陀・地蔵・十王
(5月2日?7月20日)
寄託品の中から、死後の安穏という問題に関わる像主を選び展示。永源寺の地蔵十王図(重文)は陸信忠銘のある寧波仏画。いくつかある陸信忠銘十王図の中でも、中国風が顕著な善本で、元時代制作と見られる。陸信忠工房の作例は、写しと見られる作例もあって判断が難しいが、奈良博の聖地寧波展(7/18?8/30)で勉強できそう。熊野神社の熊野本地仏(平安後期)のうち阿弥陀如来立像、地蔵菩薩立像が展示。じっくりと鑑賞。図録なし。
今春より、市の財政再建プログラムの一環で活動が制限されることとなった同館の状況については
こちらでお知らせしましたが、苦しい状況の中ではあるがロビー展の充実などで館蔵品・寄託品の活用をはかるべく検討している旨、おうかがいする。なにとぞ、頑張ってください。
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栗東歴史民俗博物館愛荘町歴史文化博物館開館15周年記念春季展示会 12の善神―金剛輪寺の十二神将―
(4月25日?5月31日)
金剛輪寺の十二神将立像を初公開。鎌倉時代前期製作の一群で、小像ながら優れた造形性を見せる。作行にやや違いがあるが、2・6・7・9・11号像が特に優れる。細部の仕上げでも、2号像が鎧に金銅製透かし彫り金具を付けるほか、他像でも精緻な裁金を施すなど見応えがある。上半身裸形の11号像の奥行きある肉身の充実感と、抑制の効いた穏健な立体表現からは、湛慶世代の優れた仏師の参画が想定される。展示規模は大きくないが、必見。図録あり(16頁・600円)。金剛輪寺にも参拝して、本堂の仏像群を拝観。子ども二人をだっこ・おんぶしての山登り。足ががくがくに。
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愛荘町歴史文化博物館→
金剛輪寺 【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】
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