広島県立歴史博物館・開館20周年記念企画展 神・人・財―広島県の神社の至宝―
(4月24日?6月14日)
しばらく展覧会めぐりができなかったので、思い切って気になっていた広島歴博へ初訪問。広島県内の神社所蔵資料を集める。お目当ては御調(みつぎ)八幡宮の獅子頭・馬頭・行道面(全て重文、平安時代)。行道面は如来・地蔵・菩薩各1面だけで残念。それぞれ面奥が深い。吉備津神社の狛犬(重文)は平安後期らしい表現。ほか、厳島神社の飾馬(重文、鎌倉時代)や檜扇(国宝、平安時代)が1握、能装束(重文、桃山時代)が1領。総花的な展示の意義もあるが、展示室の広さの制約で展示資料数がやや少ないのは残念。御調八幡宮一社に集中して調査・研究した展示を見てみたい。図録あり(104頁・1500円)。
常設展示の草戸千軒遺跡の復元も見学。遺物展示の部屋も含めて、さすがに充実。
明王院 福山市内、瀬戸内海に注ぐ芦田川畔の明王院にも拝観。草戸千軒は明王院の門前町。国宝の金堂(鎌倉時代)、五重塔(南北朝時代)の威容。子におみくじ引かせてご機嫌取り。福山市内で昼食をとって、時間を確認して関西へきびすを返す。
兵庫県立考古博物館・特別展 王朝国家の光芒?各地に花開く宮廷文化?
(4月25日?6月28日)
こちらも初訪問。福原の都に関係する資料を軸にして、平等院・鳥羽離宮・白川金色院・平泉など、同時代の他の地域の「考古資料」を集める。地域で出土した遺物の資料性の高さやその時代の感覚を実感してもらうための比較資料を他地域に求めるのであるならば、考古資料に限らなくともよかったのでは。鳥羽離宮成菩提院跡出土の仏手や雲形木製品(平等院雲中供養菩薩の雲と同じもの、図録には仏手しか図版がなく残念)は不勉強で知らなかったので収穫。図録あり(58頁・1000円)。
常設展示では子ども向けの体験型展示が充実。子に発掘体験遊びをさせるが、発掘は宝探しだと刷り込みができてしまったかも。図書やパソコンを置いた学習室が明るく大きく、かつ展示室より入り口に近いのはスバラシイ。
【観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ 】
-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-
スポンサーサイト
- http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/203-a3fb6ae2
トラックバック
コメントの投稿