香雪美術館・朝日新聞創立者 村山龍平蒐集 仏教美術の名品
(5月14日?6月28日)
最終日に滑り込み。これまで公開することのほとんど無かった村山龍平収集品をお蔵出し。展示資料の主体は大正3年発行の『玄庵鑒賞(げんなんかんしょう)』収録品。妙法蓮華経寿量品は紺紙金字で金属製の標題が着くが、金剛峯寺所蔵の紺紙金字法華一品経(開結共)(重要文化財)の新出僚本。昨年仕事で2巻借用し展示したので間違いなし。あとは普門品だけが未確認。仏画の優品が目白押し。釈迦三尊十六善神像は中尊が平安仏画風。鎌倉時代ごく初期ごろか。金剛輪寺旧蔵の阿弥陀聖衆来迎図も平安風を残す鎌倉初期ごろ?の優品。薬師三尊十二神将像は、中尊が新薬師寺薬師如来像を写したもの。中世・新薬師寺像がいかなる霊験譚を有していたのか、大変興味深い。明恵の夢記は「正月七日」条から結構な量がまとまって巻子仕立てとなる。また同じく明恵自筆本の盂蘭盆経総釈は嘉禄2年(1226)銘。大変勉強になりました。図録なし。鑑賞後、隣の弓弦羽神社で祭神の熊野三所権現にお参り。

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