観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
鈴木正崇「ハヌマーンとサルタヒコ?構造論的比較の試み」(篠田知和基編 『神話・象徴・言語』、楽瑯書院、2008年3月)聖地は現実の地理的制約を越えて社会的実在として現説空間の中に立ち現れる。そこには「現実の聖地」と「観念の聖地」の相乗作用が生じて、聖地は歴史と記憶の貯蔵庫の相貌を帯びる。聖地を考える時、聖なる場所とは何かと問うのではなく、聖地とはその場所を聖地と見なしている人々に依存して成立していることを認識しなければならない。(鈴木2009、201-202頁)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。
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