FC2ブログ

Entries

鳥取市佐治町

 10月2日(金)、3日(土)は、長らくの闘病の末、最後は眠りながら旅立った母の通夜・葬儀。父も既に見送っているので、兄とふたりで深夜までどたばたと通夜・葬儀の準備をし、なんとか完遂。
 葬儀を済ませた翌日、4日(日)には、鳥取市佐治町入り。佐治町中央公民館で、地元の熊野神社遺跡に関連したシンポジウムへの参加を、早くから依頼を受けていて、葬儀の日程次第ではドタキャンせざるをえない状況だったのですが、奇跡的に行けることになり、心底ほっとする。自分の都合で人に迷惑をかけるのはつらい。ましてや遠方の、まだ会ったことのない方々からのわざわざのご依頼ですから、なおのことです(以前に書いた熊野信仰についての拙文をご覧になって、お声がけ頂いたのでした)。
 朝5時に和歌山を発ち、9時過ぎに現地入り、周辺の主要寺院等を確認したのち、10時から同町大井の熊野神社遺跡の踏査。石造物、積石塚などのほか、非常に印象的な巨石は新宮・神倉山に擬せられていたり、道がなく行けなかったのですが、山奥に那智滝が設定されていたりと、ミニ熊野三山の遺構であることが、佐治町の文化遺産を大切にする会(熊野会)によって明らかにされたばかり。
 午後からはシンポジウム。パネラーは、就実大学教授賈鍾壽さん、鳥取史歴史博物館田鍬美紀さん、そして私。賈さんは熊野神社遺跡内の積石塚が、朝鮮半島に類例のあるものであることを紹介される。私は熊野信仰の歴史と展開について話し、佐治町周辺における宗教環境として修験の要素を重視する必要があることを伝える。田鍬さんは鳥取県東部を中心に、考古学的成果から修験系資料の分布をお伝えされる。当該地域の歴史を考える上で、渡来系文化と、修験という要素が重要であることが整理されたと思います。
 今回のシンポ、地域の方々に、地域の持つ魅力を再認識していただく機会となったのではないかと思います。私自身も、熊野信仰の広がりの実体を考える上で、視野が広がりました。シンポのコーディネーターで、鳥取市用瀬小学校校長の田中精夫先生、お声がけいただきありがとうございました。

世界遺産登録5周年記念特別展「熊野三山の至宝―熊野信仰の祈りのかたち―」

観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ
-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-

スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/256-c345db54

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索