「北斗曼荼羅は密教修法としての星供の本尊である。その中尊である一字金輪仏頂尊は大日如来の光明の功徳を背景とするはずである。(中略)一字金輪仏頂尊に求められたのは転輪聖王の姿である。転輪聖王の七宝である北斗七星が中尊とどのように関係するのか、その表現の具体層を明らかにすることができれば、北斗曼荼羅の理解は一層深まると期待される。」(松浦2007、44頁)
松浦清「北斗曼荼羅の構成原理と中尊の性格について―大阪・久米田寺本を中心に―」(関西軍記物語研究会編『軍記物語の窓 第三集』、2007年12月)
ありがとうございました。作品分析・関連資料捜索・天文学・コンピューターによる過去の星座のシミュレーションを複合した精緻な分析は、美術史研究のこれからの方向性を考える上で大変参考になります。
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