観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
赤川一博「東大寺復興造営における大仏光背と中門二天像―東大寺巨大木彫群造像の背景―」(『佛教藝術』306、2009年9月)院尊の光背仏師補任とそれに続く中門以後の慶派仏師補任には重源を超えた背景があると想像されるのである。(赤川2009、55頁)
八田達男「笠置寺の創建と弥勒磨崖仏」(松倉文比古編『日本古代の宗教と伝承』(勉誠出版、2009年3月)笠置寺虚空蔵石磨崖仏は、石山寺観音と同様に、良弁によって、護国経典である『金光明最勝王経』如意宝珠品に基づき、如意宝珠の力をもった観音像として、木津川水運の整備・管理を宗教的な立場から推進するために造顕されたものであると考えられる。(八田2009、316頁)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。
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