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展覧会・文化財を見てきました(2010年1月31日)

滋賀県立安土城考古博物館
・企画展 湖西の風土と遺宝―高島郡を中心に―
(1月30日?4月4日)
 平成19年の「甲賀郡の風土と遺宝」展に続くシリーズ第二弾。正伝寺薬師如来坐像は像内に承安2年(1172)大仏師有円・僧寛応が造像した事を示す銘を持つ。両脇侍の不動明王・毘沙門天立像も平安時代後期の作。最勝寺釈迦如来・阿弥陀如来坐像は、平安時代末期の一具の作例。円光寺釈迦如来坐像(宝冠釈迦、南北朝時代)は新出。同寺創建期の延元3年(1358)と符合する。宝幢院の地蔵十王図(桃山時代)は21幅が一組となり、画中に「古山」という僧侶が描き込まれる特殊なもの。かつて「大津絵」の祖という評価を受けたらしいが、真偽はともかく、「へたうま」の画風はユーモラスで魅力的。会期中に展示替えあり。図録あり(60頁)。
 地域に残されてきた文化財をまとまってみることのできる本展のような機会は重要で、琵琶湖文化館休館後にあっては、全県をカバーできる県施設としての安土城考古博の位置づけの重要度は増している。しかし指定管理者の契約は来年度で終了とのことで、次期の予算規模や管理体制は霧の中。県教委として、文化財行政の意義を広く普及する目的を明確にした本展(本シリーズ)のフォローを、現場を孤立させないためにも、心から願いたい。

野洲市歴史民俗資料館(銅鐸博物館)
・特別陳列 仏教美術と信仰
(1月5日?2月2日)
 野洲市内の仏像・仏画・経典などを、小さなスペースだが展示。真福寺地蔵菩薩立像(重文)は平安時代後期。江龍寺十一面観音立像(市指定)は、平安時代前期様式の余風を残す小像。図録なし。

観仏三昧 仏像と文化財の情報ページ
-全国の展覧会や仏像の公開情報が満載!-

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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