大津市歴史博物館・慈恵大師1025年御遠忌記念企画展 元山大師良源―比叡山中興の祖―
(2月27日?4月18日)
早く行かないとと思いながら余裕がなく、ようやく鑑賞。元三大師をめぐる歴史と文化の諸相を総合的に紹介する。なんといっても、ずらりと並ぶ、良源・良源・良源・・・。10数躯の元三大師坐像が一堂にまみえる。面相表現の違いが機能の違いを表すこと、衣紋表現・着衣形式に数種あること、本様?写しの関係性の中で造像されていること等々、実物が並ぶことで見えてくる問題を共有できる。良源の画像も多数集まる。33躯の小さな元山大師像が厨子内にならぶ豆大師像(青蓮院蔵)の非現実的な光景は、ヒトとカミとホトケとのマージナルな位置を行ききする「元三大師」という記号の到達点といえる。そのマージナルな魅力(霊力?)を身体的に体感しうる、大津歴博以外ではありえない好企画。図録あり(112頁・1200円)。
MIHO MUSEUM・MIHO MUSEUM創立者生誕100年記念特別展 MIHO GRANDAMA
(3月13日?6月6日)
神慈秀明会初代教祖と現教祖の収集品を核としたMIHO MUSEUMのコレクションを並べる。興福寺伝来の持国天立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)と与謝蕪村筆山水図屏風をじっくり。石清水八幡宮伝来という男神像2躯を展示する展示台が、円形に切った板に胡粉のような顔料をむらがでるように厚く塗った、それ自体が工芸品といえるもの。展示施行にデザイナーが加わっているのだろうか。図録あり(2000円)。鑑賞後、信楽から伊賀へ下りて、もくもくファームで子をポニーに乗せて機嫌をとる。当方は地ビールとソーセージ購入。
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和歌山県立博物館
特別展 移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に― 2010年4月24日?6月6日
【移動する仏像展日誌】
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